「相棒って言うな!」
「どんなに協力し合った家族も…いつかは良いファミリーを
つくるために、離れ離れになる。だからこそ…
家族で一緒に居る時間は大事にしてくれ!」
演:林剛史
概要
特撮ドラマ『特捜戦隊デカレンジャー』のキャラクター。
宇宙警察地球署に所属する刑事。デカブルーに変身する。
クールなイケメン。口癖は「パーフェクト」や「ベイビー」(妹の美和も英語混じりの口調で話すあたり、この一家にはよくある癖のようだ)。
(地球署に所属する組織としての)デカレンジャーの事実上のリーダーであり、ドギー・クルーガー不在時の地球署長代行も務める。
人物
性格は真面目だが、妹や仲間思いなところもある。
頭脳明晰で狙撃やコンピューター関連の科学捜査を得意としている。
警察学校を首席で卒業した経歴を持ち、第3話まで仕事では一度も失敗したことがなく冷静で優秀な超エリートである(テリーXの件はミスではないのか…)。自身もプロであるという自負心が強い。
しかし、第3話で一度自分の判断ミスでアリエナイザーの誘拐を許してしまった時は深く落ち込んでしまった。
得意としている射撃はスコアを200叩き出す程の手練れだが、実は最初から上手かった訳ではなくどんな時でも絶対1日千発の射撃は欠かさなかったその努力から今の天才的な射撃センスが身についたらしい。正しく優秀な男であり、言わば努力の天才である。おまけに彼も宇宙で一番しぶといと自身を評している通り、センちゃんに匹敵するほどの打たれ強さを誇る。
第26話ではこの長所が深掘りされており、同行していたテツの素性がタイラー星人ダーデンに特定されてしまい、あえてテツをぶん殴る事で素性の特定を防いだり、バンダレ星人ジーバに一度は負けて傷を負うが、ジーバのパンチは大振りで隙が出来やすいという弱点を特定してトレーニングにひたすら勤しみ、違法薬「メガゲストリン」でドーピングしたジーバにラッシュからの左アッパーを浴びせて打ち負かしている。
テツの見立てでは格闘技があまり得意には見えないとの事だが、それでも2000連勝し続けているジーバを負かすほどまでにレベルアップした彼の伸び代は目を見張るものがある。
なぜか、自身のメイン回になると不遇な目に遭う。
バンとの関係
自分とは正反対である破天荒な劣等生のバンとは当初は折り合いが悪く、初対面では(飛び入り参加で知らなかったとはいえ)捕獲対象だったバーツロイドを撃破してしまったことに憤慨して殴り合いに発展するという最悪の展開であった(バンが訓練でミスしても「実戦で真価を発揮するタイプ」とプロ意識に欠けた態度をとったことも一因である。これが原因でバンの違和感の指摘に耳を貸さなかった結果、Episode3でのミスに繋がった)。
それからもバンに一方的に「相棒」と呼ばれては「相棒って言うな!」と返すのがお約束にしてある種のトレードマークになっていき、Episode19で中身がジンチェと入れ替わっていることにバンが気付くきっかけとなっている。
しかし、次第に彼と深い友情を結んでいく。Episode37で予定より早く特キョウ試験を受けたのも、バンのポテンシャルを認めた上で、このままでは彼に置いていかれると思ったから。また、Episode43でそのバンが巨大隕石に特攻し殉職した(実際はとあるひらめきの下生還している)際は、「(努力だけでのし上がった)自分の代わりはいくらでもいる。だが、(天性のポテンシャルを持つ)バンの代わりは簡単に見つけられない」、「お前は俺の最高の相棒だったんだぞ!!」と想いを爆発させた他、「これはバンの……俺の相棒の、弔い合戦です!!」と、いつもの彼らしくなく、感情を露わにしながら戦った程。そして遂に最終決戦の最中、自らバンを「相棒」と呼んだ(その時バンはこれまでの意趣返しか「相棒って言うな!」と返した)。
なお、第2話では瓦礫で身動きの取れない女性を口説こうとして張り合うなど英語交じりの気障ったらしい口調で話す彼だが、彼の本質はバンと同様の熱いものを秘めた性格なのである。まさしく「燃えるハートでクールに戦う」デカレンジャーの体現者なのだ。
ケバいギャルは対象外らしく、Episode30ではスロープ星人ファラウェイがギャルだと知ると後の事をバンに任せている。
悲しいメイン回
上述の通り優秀な刑事である彼だが、一方で作中では2度も辛い現実に直面している。
Episode11では警察学校時代の同期生で、親友でもあったビリーザ星人ヴィーノと再会を果たす。
お揃いのブレスレットと共に宇宙の平和を誓い合った二人だったが、実はヴィーノは金に目が眩んで殺し屋ギガンテスになり果てており、ボスが危うく暗殺されかける事態に。
ホージーは自らの手で彼を止めることを決意。自身を上回る射撃の腕を持つヴィーノに対し、利き手を負傷したハンデを背負っての一騎打ちを挑んだ。
「刑事としての誇り」を以て早撃ちに勝利し、ヴィーノをデリートしたホージーは残った彼のブレスレットを壊れた自分のそれに代わって手首に嵌めたのだった。
この時の傷がまだ癒えていないのか、Episode15では心が芽生え始めたアンドロイド少女フローラに説得をしようと試みるセンちゃんに対して、甘いと評し、プロならもっとクールに解決すべきだと苦言を呈していた。
Episode37では激務をこなしつつも特キョウへの昇進試験を第4次まで順調に進めており、その最終課題として48時間以内に若い女性が次々と殺される事件の捜査にあたる。
だがその犯人は奇しくも自身の恋人であるマイク星人テレサの弟・クロードであった。クロードは不治の病に侵され、余命僅かな姉を救うために人体実験を行っていたのだ。
それを知らなかったホージーは衝撃を受け、恋人としての私情と刑事としての使命の狭間で葛藤するも、尚も犯行を重ねようとした彼を刑事としてやむなくデリートする。
しかし間の悪いことにテレサがその現場に居合わせることとなってしまう。降りしきる雨の中、弟の遺体に縋りつき涙を流すテレサに対し、ホージーは言葉をかけることが出来なかった…
結局、この事件は自身とテレサの心に大きな傷を残すこととなりホージーは試験に合格するも昇進を辞退。テレサも行方を眩ませた。
その後墓参りの際に尼となったテレサと再会するが、二人は言葉を交わすことなくすれ違ったのだった…。
しかしそれから間もないEpisode39にて、通りかかった美女を口説こうとしている。切り替えが早すぎである。(ED内のミニコーナーなので突っ込むのは野暮だろうが)
10YEARS AFRTERでの活躍
2年前に起きた事件によりドギーに汚職疑惑がかかったことのショックで、なんとコンピュータールームに閉じこもったネトゲ中毒者へと落ちぶれてしまい、ウメコに幻滅されてしまっている。
しかし、その姿は偽装で実際には2年前に起きた事件の真実を探るため、ドギーの無実を証明するために情報を集めていたのだった(先述の落ちぶれたように見せかけた姿も、地球署に潜伏している真犯人のスパイを騙すためのものである)。
その事にいち早く気付いたバンから協力を依頼され、予めキャリーを自分の体内に潜伏させ、センちゃん、ウメコらと共にバンが化けた偽のキャリー(ようは囮である)の護衛中に敵前逃亡したと見せかけて、宇宙検察庁のあるゴワシチョル星へ向かい無事キャリーを送り届ける事に成功する。
また戦闘力も上昇しており、イーガロイドを1対1で圧倒する程になっている。
決め台詞
- 「スーパークールにパーフェクト」
- 「ホットなハートでクールに決めたぜ」
演者について
演者の林氏は前作の仲代壬琴/アバレキラー役のオーディションも受けており、最終選考まで残っていたが、田中幸太朗氏に敗れており、1年越しでの戦隊メンバー起用となった。本人としてはデカレンジャーに落ちたらヒーロー役のオーディションを受けないという心境でホージー役のオーディションに臨んだ…はいいが、伊藤陽佑氏と敵がいるという想定で走るオーディションにて伊藤氏を抜かしてしまい、伊藤氏はそれに追いつこうと必死だったという。当初はレッド役を希望していたが、紆余曲折ありデカブルーことホージー役に決まった(参考)。
壬琴とは『特捜戦隊デカレンジャーVSアバレンジャー』で共演が実現している。
関連タグ
関連する他作品のキャラクター・人物
戦隊関連
鷲尾岳/ガオイエロー:クールな性格で英語混じりの口調で話すこともある、当初は新入りのレッドに対して懐疑的だったが次第に打ち解けていく等共通点が多い。ただし、こちらは追加戦士の登場を境にクールなキャラが崩れている。
加藤・クラウド・八雲/アオニンジャー:真面目系でクールな戦隊ブルー繋がり。また八雲と同じ戦隊の戦隊レッドも『熱血系おバカ』とバンにとても似ている。
タスク/ジュウオウエレファント:真面目系で厳しいツッコミ繋がり。当初は色々な意味で主人公のことを認めなかったり、それぞれの仲間の個性的なペースに頭を痛めたりする点が共通する。