「君ならジーバ以上のスターファイターになれる。どうだね、私と組まないか? 勝ち続けるのは気持ちがいいもんだぞ?」
データ
- 登場話:Episode.26「クール・パッション」
- 身長:179cm
- 体重:78kg
- 出身地:タイラー星
- 罪状:賭博場開帳図利罪、薬物密売罪、及びそれにまつわる大量の殺人罪
- ジャッジメント:デリート許可
概要
住民は皆トマトジュースが大好物な(※)タイラー星人のアリエナイザー。
特キョウ指定の特別指定凶悪犯であり、
- 暴力衝動・誇大妄想・筋力の異常増加や肉体変化をもたらす中毒性の高い危険な禁止薬物「メガゲストリン」を流通させる
- 死人が出るほどに危険な賭博格闘技「イリーガルマッチ」(宇宙法で禁止されている)を開催し、参加者にメガゲストリンを飲ませさらに危険度を上げる
- イリーガルマッチを観戦させるのみならず、その生中継を会員制の宇宙ネットに流すという三段構えでぼろ儲けしていた。
用心深く滅多に人前には姿を現さず、逃げ足も早い。
一方で自ら戦うことはほとんどなく、戦闘能力の有無は不明。
スペシャルポリスの情報によると、タイラー星人は冷静でとても頭がよく、特に経営能力に優れており、中には事業で成功し大金持ちになっている者も少なくない。
それ故彼等は「人に使われて働くくらいならどんなに小さくても自分で起業する」という考え方をするため、アルバイトをすることはない。
劇中での活躍
イリーガルマッチを地球で開催し、自身のいる部屋をイリーガルマッチ優勝者以外に入ることは許さない場所として、身の安全を確保。
しかしメガゲストリンを飲んだビース星人ビーリングが街で暴れたことからホージーとテツが潜入捜査に訪れる。バンダレ星人ジーバに挑もうとしたテツを怪しみ、特キョウの刑事と判明しためつまみ出させるが、地球署の一警官であるホージーまではマークしておらずそのままジーバと戦わせた。結果ホージーがジーバに敗れたことで、その後再戦に挑んできたホージーおよび観客としてやって来た残りのデカレンジャーの面々の潜入を許してしまう(面が割れていたテツはやむなく女装した)。
ホージーがジーバを倒すと新チャンピオンとして彼を自身の部屋に招き入れ勧誘するも(上記の台詞はその際のもの)、「ふん、メガゲストリンを飲んでか。悪魔の誘いだな!」と自身の違法行為を看破されたうえで断られ、正体を現したデカレンジャーによって会場を制圧されてしまう。
どうにか逃げおおせ、最終手段として怪重機「アルティメットイビル」に乗り込んだ。
高い機動力でデカレンジャーロボとデカバイクロボを翻弄し追い詰めたが、二体が合体したスーパーデカレンジャーロボにはなすすべもなく、「賭博場開張図利罪、薬物密売罪、及びそれにまつわる大量の殺人罪」でデリート判決を受け、ガトリングパンチでアルティメットイビル共々撃破・デリートされた。
なお、この事件にてテツが女装して潜入していた事で彼に一目惚れしたとある宇宙人が後にある事件を起こすことになったが、それはまた別の話。
余談
(※)恐らく地球からトマトジュースorトマトそのものが輸入されたことを機に一大ブームとなったか、そもそも収斂進化の一環で地球のトマトと全く同じような野菜がタイラー星に存在しているものと思われる。
担当声優の佐藤氏は、前作『爆竜戦隊アバレンジャー』にてラスボス・デズモゾーリャを担当しており、2作連続でのシリーズ出演となる。また、2年後『轟轟戦隊ボウケンジャー』ではジョウガミの声を担当した。
名前の由来はそのまま『ファイト・クラブ』のタイラー・ダーデンに由来。
なお、イリーガルマッチ出場者の名前はジーバの他にも、エメリア星人フェドラ、シルト星人セミー、ジャック星人ランペイジ、サクバ星人ケー・ズー(いずれもローマ字表記)が確認できる。
それぞれエメリヤーエンコ・ヒョードル(ウクライナの総合格闘技選手。1976年9月28日)、セミー・シュルト(オランダの総合格闘家。1973年10月27日〜)、クイントン・ジャクソン(アメリカ合衆国の総合格闘家で“ランペイジ”の異名を取る。1978年6月20日〜)、桜庭和志(総合格闘家。1969年7月14日〜)と全て総合格闘家に由来している模様。
王様戦隊キングオージャーIN_SPACEでは彼の同族であるタイラー星人ドンキングが登場。何の因果かCVはホージー役の林剛史氏が演じる他出身惑星のタイラー星も同作で描写されている。
関連タグ
藤堂兵衛:ある大会をビジネス兼娯楽の一つとして催し、極めて猜疑心が強く用心深いため顔を表すことは殆ど無いところが共通している。
賭博師ベリト:4年前のスーパー戦隊で賭博を行っていた戦隊怪人つながり。
ルレッタ・ゲロウ、ギーウィ・ニューズィー:14年後の警察戦隊でそれぞれ賭博と密売を行っていた戦隊怪人繋がり。