概要
読んで字の如く全宇宙の治安を守る警察組織で宇宙連邦の行政機関(出典:『学研の図鑑 スーパー戦隊』(学研)P224より)。
別名をS.P.D.("S"pecial "P"olice "D"ekaranger)といい、宇宙警察の刑事を「スペシャルポリス」と呼ぶのもこの為。
『パワーレンジャー・S.P.D.』ではデカレンジャーの単語が使えない為、S.P.D.は"S"pace "P"atrol "D"eltaとなっている。
後年の初代MMPRの続編である『パワーレンジャー・ワンス・オブ・オールウェイズ』ではその前身となるS.P.A.こと"S"pace "P"atrol "A"lphaが登場している。
活動目的
地球人が持たない身体能力や、地球文明の及ばない科学技術を用いた異星人による犯罪を取り締まることを目的としており、各惑星に分署を置く。
長官はホルス星人ヌマ・O。
地球もその例に漏れず、主役であるデカレンジャーの面々が地球署に配属されており、デカベースを拠点に治安維持活動に当たる。尚、現地の星の警察とも連携しているらしく、本編では主な舞台である地球の警察と現場で絡む場面も散見された。
当然ながら職員も様々な星の種族から採用されており、その中には短命の種も存在することから、幼年期より訓練生として所属が可能となっている。
劇中では主要人物以外の一般職員はあまり多くは登場していなかったが、パワーレンジャー・S.P.D.ではブートキャンプが設置され人数も非常に大掛かりになっている。
警察章/バッジ
警察章はドーベルマンとPOLICEの文字が描かれた銀色の盾となっている(メイン画像)。
一方でヌマ・Oは惑星が描かれたブロンズの盾、カイト・レイドリッヒは金色のドーベルマンが描かれた盾となっている。
バッジは地球署メンバーをはじめとする刑事が身につける銀色のもの、特キョウが身につける金色のもの、ファイヤースクワッドが身につける「S.P.D.・F.S」と書かれた赤と銀のものが存在する。
また、上官は5つの金色の三角形で構成された勲章を着用している(該当するのはドギー・クルーガー、ポルポ、ヌマ・O、カイト・レイドリッヒ)。
主要人物
宇宙警察長官。
宇宙警察訓練学校教官。
かつてアリエナイザーに娘を殺された刑事で、ドギーより古くから宇宙警察で活動している人物。
初代デカレッド候補だったレオン星人で、現在はファイヤースクワッド隊長。
リュミエル星人で、デカブライトに変身する特キョウ所属の女刑事。姶良鉄幹の上司である。
特別カリキュラム教官。嘗てはドギーやスワンのチームメイトだった。
ブンターのサポートメカ。
宇宙警察銀河系管区警察局局長。だがその正体は…
主な戦力
宇宙警察に所属する警察官の総称。
了解する際に「ロジャー」、スワットモード習得訓練時は「サー、イエッサー」と言う掛け声を使用する。
宇宙警察本部直属の捜査機関で、略称及び通称は特キョウ。
その名の通りアリエナイザーの中でも、特に凶悪な特別指定者のそれによる事件のみを専門に手がける。詳細は当該記事を参照。
ギョクが秘密裏に設立を進めていた、全宇宙のスペシャルポリスの精鋭を集めて結成された宇宙警察の特殊部隊。特キョウがエリート部隊なら、こちらは現場からのたたき上げからなる選抜チームと言ったところか。
通称「赤い特キョウ」。
最終回で彼の意向の下、バンはここに配属される事となる。
用語
- 監獄惑星アルカポ
地球外にある数多のアリエナイザーを収容している監獄惑星。
ワンデ星人ニワンデ、バリゲ星人ミリバル、スペキオン星人ジェニオが収監されていた。
- 重要地球文化財窃盗の罪
Episode.18より。
宇宙警察は窃盗、殺人、薬物密売など地球でも取り扱っているようなものは勿論、複数の惑星を滅ぼしたなどの宇宙スケールの犯罪も取り締まる。
中には項目名のような各惑星の文化財を保護する法律もある事が示唆されている。
- SPDシグナル
モールス信号に似た独自の通信手段。アブレラによってデカベースが掌握された際にはセンちゃんが電灯のスイッチを一定のタイミングで点滅させる事で作戦を伝えていた。
- パンスペースクライムファイル
宇宙警察が有する宇宙犯罪者のリスト。デカレンジャーの作戦行動や捜査の参考資料として用いられる。
- 惑星カダ
ブンターがスワットモード習得の為の訓練を地球署メンバーに課した惑星。
酸素が薄い過酷な環境である。
クロスオーバー作品での扱い
地球署が中心の案件については地球署の記事を参照。
『海賊戦隊ゴーカイジャー』
『秘密戦隊ゴレンジャー』~『天装戦隊ゴセイジャー』までが同一の歴史に存在する世界観。
『激走戦隊カーレンジャー』に登場したポリス星の宇宙警察や『未来戦隊タイムレンジャー』に登場する時間保護局との関連は不明。
『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン』
銀河連邦警察との関係は不明だが、ゴーカイジャーがギャバンに襲撃された際に『ゴーカイジャー』第5話の出来事(ザンギャックによる海賊行為の捏造)に触れられている。
『テレビマガジン』の2011年11月号・12号の付録『テレマガ40周年記念DVD オールヒーローなんでもBEST5 ゴールドディスク』と『テレマガ40周年記念DVD オールヒーローなんでもBEST5 プラチナディスク』ではどちらが先に出来たのかは調査中との見解を示していたが…。
『スペース・スクワッド』
『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン』よろしく、『宇宙戦隊キュウレンジャー』を除くレジェンド戦隊の世界観とメタルヒーローシリーズを包括する世界観が舞台。
宇宙刑事シリーズに登場した銀河連邦警察は宇宙警察の組織犯罪対策部門に位置するという設定になっている(原作では伝説の戦士シャイダーが銀河連邦警察の祖に位置付けられている)。
キュウレンジャー達は本シリーズをベースとする地球を訪れたが、キュウレンジャーの世界には宇宙警察は存在しないとのこと(それどころかラッキーは警察官という概念を知らない)。