概要
パワーレンジャーシリーズ30周年を記念して制作、MMPRの初代と2代目から選抜された混合チームが復活したリタ一味との戦いに挑む。
あと日本ではリンクは表示されてるのに権利関係の都合で飛ぶと見れない(だったらリンク出すなよ…)。
登場人物
パワーレンジャー
- ビリー・クランストン/ブルーレンジャー(トリケラレンジャー)
本作の主人公兼リーダー。初代メンバーの中では追加戦士であり一時離脱があったトミーを除けば代替わりもなく最も長い間戦っていた初代パワーレンジャー。『エイリアンレンジャー』(カクレンジャー)で起きたメンバーの子供化事件の際に持ち前の知識を使い無理やり元の年齢に戻るも反動で身体に急速な老化現象が起きてしまい『ジオ』(オーレンジャー)で恋仲となったセストリア(エイリアンブルーレンジャー(ニンジャブルー)の親戚であるアクェイター人の女性)と共に治療のために惑星アクェイターに留まったが、本作では回復した状態で参戦(変身後の姿では『スーパーメガフォース』(ゴセイジャー・ゴーカイジャー)と『ビーストモーファーズ』(ゴーバスターズ)にも登場してるためどの時点で関知したのかは不明。)1年前から地球に滞在してるためロボリタ一味を倒した後にセストリアが寂しがってるとアダムから伝えられた。
ビリー役のデビッド・ヨースト氏はゲイであり当時長きにわたって作品に貢献したにもかかわらず一部のスタッフから陰湿な嫌がらせを受けたことを語っており、その事がジオを最後に作品から降板した原因でもあった。(一方でプロデューサーのスコット・ページ=パグターは「ヨーストは通常のギャラに加えてボーナスが支給されていたが、制作側がボーナスの支給を止めようとしたことが降板に繋がった。」と主張している。)
それだけに作品への復帰のニュースは一躍世界中のファンに大きな驚きと喜びを持って受け入れられることになった。
- ザック・テイラー/初代ブラックレンジャー(マンモスレンジャー)
本作のもう一人の主人公。年を重ねてもダンスのキレは抜群なようだ。
ザック役のウォルター・ジョーンズ氏はギャラ(初代レッドなども含む)でスタッフと揉めて作品を降板した過去があり以降MMPRブラックレンジャーが登場する際はもっぱら2代目が変身していたが彼自身は決して作品を黒歴史にはしておらず、初代レッドと共にシリーズの歴史を振り替える特番の司会をしたりファンイベントにも積極的に参加したりとむしろ演じたことを誇っていたことは有名なため本作で満を持しての復活となり当時のファンを大いに沸かせた。
後述のロッキー、キャサリンと同一のチームとなるのは今回が初。ロッキーとは第2シーズンでのメンバー交代の際に面識があるが、キャサリンとは本作で初めて顔を合わせる事となる。
- ロッキー・デサントス/2代目レッドレンジャー(ティラノレンジャー)
普段は建設か道路工事の仕事に就いてるようで昼飯の最中にヘルメットとチャイニーズヌードルを抱えている状態でをアルファ9によって召喚された。
ロッキーによる2代目レッドレンジャーは『ニンジャスティール』(ニンニンジャー)の特番以来なのだがテレビシリーズ当時はホワイトレンジャーとして復活したトミーがリーダーをしていた時期であり、特番の時もやはりトミーが歴代レンジャーのリーダー役だったので今作で初めてトミーがいない状態でのレッドだったのだが上記の通り主役とリーダーはブルーである。(ついでに現行のアメコミ版ではいろいろあってトミーが2人に増えてグリーンとホワイトが同時存在している上に、テレビでは学業で青少年平和会議のメンバーに抜擢されたためにチームを離れたジェイソンたちがコミックオリジナルの異星のレンジャー「オメガレンジャー」(SPDオメガレンジャー/デカブレイクとは関係ない)として現役で仲間たちにも黙ってパワーレンジャーを続けているため益々ロッキーの立場がない)
果たして今後ロッキーがレッドと主役の両方を兼任できる日は来るのだろうか。
- キャサリン・ヒラード/2代目ピンクレンジャー(プテラレンジャー)
トミーと結婚して授かった息子のJJが通うジュニア空手キャンプの手伝いをしていたところにアルファ9によって召喚された。
この姿に変身するのは当時以来である。キャサリンがキンバリーからピンクレンジャーの座を継いだ第3シーズンはクレイン(鶴)の忍者パワーコインで変身しており、プテロダクティル(プテラノドン)のパワーコインをキャサリンが使うのは今回が初。
ちなみに本作では姿を見せないJJは現行コミックにおいてSPD以降の時代にドラゴンアーマーを纏ったSPDグリーン(デカグリーン)になることが確定してる。
その他レンジャー
- 初代イエローレンジャー(タイガーレンジャー)/トリニー・クワン
メカ・リタ・レパルサの攻撃からビリーを庇い爆死、跡形も無く消え去ってしまった。トリニー役のサイ・トラング氏が2001年に事故死したため回想などでの登場。
これまでのパワーレンジャーでは米国の放送コードの関係で原作で死亡するメンバーはもちろん最後には死んでしまいがちな善良なモンスターも生き残ったりすることが常な一方、逆に原作では改心して死なないキャラクターが最後まで悪のまま死んでしまう展開もあったりするが本作では演者がとうの昔に亡くなってる事やネット配信に移行したため規制が緩くなっているようで、イエローの爆死シーンはブルーを庇い下腹部に攻撃を受けて、そこから周囲に赤黒い稲妻を撒き散らしながら凄まじい断末魔と共に体内から爆散というそれまでのパワーレンジャーどころか本家のスーパー戦隊でも考えられないくらいハードな表現となっている。
- 初代レッドレンジャー/ジェイソン・リー・スコット
- 初代ピンクレンジャー/キンバリー・アン・ハート
- グリーンレンジャー(ドラゴンレンジャー)/トミー・オリバー
ブルーと共にリタの配下に立ち向かうも、人形に変えられ捕らえられてしまう。
この三人は素顔を出さないままだったが、メタ的に言うとジェイソン役のオースティン・セント・ジョン氏はコロナ禍の集団給付金詐欺事件の容疑者の1人として起訴されていたため、キンバリー役のエイミー・ジョー・ジョンソン氏は現在のシリーズ権利者でありグッズや自ら番組の制作を行っているおもちゃ会社ハスブロと揉めて自らオファーを断り、トミー役のジェイソン・デビッド・フランク氏も急逝前に本作のオファーが来ていた(撮影は2022年中だった)が以前からトミーを演じるのはスーパーニンジャスティールへの出演が最後と宣言していたためオファーを断っていた。
- ギャラクシーレッドレンジャー(ギンガレッド)
- ギャラクシーブルーレンジャー(ギンガブルー)
- ギャラクシーグリーンレンジャー(ギンガグリーン)
- ブラックスペースレンジャー(メガブラック)
- イエロースペースレンジャー(メガイエロー)
- ルナウルフレンジャー(ガオシルバー)
- ジオレンジャーⅡイエロー(オーイエロー)
- ファントムレンジャー(VRVマスター)
- BMレッドレンジャー(レッドバスター)
- BMブルーレンジャー(ブルーバスター)
- BMゴールドレンジャー(ビートバスター)
- ダイノレッドレンジャー(アバレッド)
- ダイノホワイトレンジャー(アバレキラー)
後年以降のレンジャー達。ジェイソン、キンバリー、トミー同様リタ達に立ち向かったようだが同じく人形にされて囚われていた。
ちなみに『ビーストモーファーズ』のレンジャーは人間として蘇生したシルバーレンジャー(スタッグバスター)を除いて変身能力を喪失したが、パワーレンジャーでは例え最終的に変身能力を失っても後の作品に再登場した際に何の説明もなく変身している(ダイノサンダー(アバレンジャー)のニンジャストーム(ハリケンジャー)客演回の様に経緯が描かれる事もある)のは日常茶飯事なので気にしてはならない(惑星ミリノィに居るはずのロストギャラクシーレンジャーまでも何故か捕らえられている点も同様。尚、ギャラクシーサーベルを抜くだけで変身能力を再び取り戻せるロストギャラクシーの例からして、そうしたレンジャーはかつてと同じ様な方法で再度変身能力を取り戻したとも考えられる)。
ちなみに人形になった姿にはハスブロが発売してるアクションフィギュア『パワーレンジャー ライトニングコレクション』が使用されている。
- アダム・パーク
- アイーシャ・キャンベル
『パワーレンジャー・S.P.D.』(デカレンジャー)に出てくる警察組織SPDの前身SPAの隊員であり、それぞれ二代目ブラックレンジャーとイエローレンジャー。
アダムは1990年代から2000年代にかけてMMPRの代表としてその後の作品に度々ゲスト出演していたが今回はザックが復帰しているため残念ながら変身しない。
アイーシャは『エイリアンレンジャー』の子供化事件の際、元の姿を取り戻す旅の最中に立ち寄ったアフリカにて現地の動物達を巡る事情を知り彼らを守るために、そこで出会ったターニャ(後のジオレンジャーⅡイエロー)と入れ替わる形で子供の姿のまま現地に留まっていたはずだが本作では何の説明もなく当時の本来の年齢から順当に加齢した姿で戻ってきていた…どういうことなの?
ちなみにSPDの時代設定は原作と異なり放送当時は近未来であった西暦2025年作中の地球は様々なエイリアン達と共存する星となっていたが、現実がその時代を迎えつつあることとどう折り合いをつけるのか今後に注目である。
その他関係者
- ミン
トリニーの娘(父親は不明で姿は現さなかったが、死別か離婚かは不明)で本作の中心人物。1年前の母の死後、ザックとビリーに見守られながら戦士になるために鍛錬を続けており複数のパティ・パトロールをあしらう程度の実力は身に着けている。
しかし母のようになろうと急ぎすぎている面があり、それを二人から窘められている。
- アルファ9
アルファシリーズの9体目。
- バルク&スカル
シリーズでお馴染みのでこぼこコンビ
本作では看板のみの登場で『サムライ』及び『スーパーサムライ』ではバルクはスカルの息子のスパイクとともに侍になるための(見当違いな)特訓に明け暮れていたがどうやら『スーパー~』のラストで再会した後に新たな商売を開始したようだ。
敵
- メカ・リタ・レパルサ
本作では『インスペース』のラストにおいて多くのモンスターなどが消滅していく中、リタは消滅せずに浄化されて悪意を失った人間に転生したのかという長年の疑問に対して消滅の直前に悪の人格が身体を切り離して逃げ延びていたためという回答が出された。
機械のボディで復活し1年前の戦いでトリニーを殺害。
とある目的のためにレンジャー達を拉致している。
余談だが、原作のスーパー戦隊シリーズでも映画『ゴーカイジャー・ゴセイジャー・スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』の企画段階でリタ(バンドーラ)役の曽我町子氏が嘗て演じたへドリアン女王をメカの体で復活させる案が存在していた。
なお、彼女の夫のロード・ゼッドやディバトックスも共に浄化され人間に転生しているがこちらの転生前の人格はどうなったのかは不明。
ゼッドに関しては2022年には『ダイノフューリー』(リュウソウジャー)には浄化前の人格が再生されて登場しているが蘇り方が全く違う。
- ロボミノタウロス、ロボスニザード
機械化して復活したモンスターでパティ・パトロールを率いて破壊活動を行う。
メカニック
- ダイノゾード(守護獣)
CGで当時の雰囲気を再現しているため出撃シーンは必見。
- ダイノメガゾード(大獣神)
本作では完全CGで再現されており宇宙空間でアクロバットな攻撃も仕掛ける。
ちなみに肩が何故かやたら小さく、体型と動き方が妙に人間臭い。
関連項目
以上は原作スーパー戦隊における先駆けの数々。今作はこれらのパワーレンジャー版と言える。
※ここから先はネタバレを含みます。
- メカ・リタの誕生した経緯
ターボ(カーレンジャー)でディバトックス一味によって破壊された後、数年後に再建されたコマンドベースにてビリーとアルファ8はゾードンの復活を試みていた。
そしてコンピューターに反応を察知するも、ひび割れたカプセルから放たれたのは善のエネルギーとはまるで違う禍々しいエネルギーだった。
そのエネルギーはアルファ8に乗り移り、アルファ8はそのボディを変異、嘗ての宿敵・リタの姿をとった。
この様にして、リタは復活してしまったのだった。
詰まるところ、今回の事態はビリー(とアルファ8)の不始末であり、その一年後(本編の時系列)では更に後輩レンジャー(しかもジオレンジャーⅡイエローの様にMMPRメンバーとも関係の深い戦士もいる)にまで思わぬ形で飛び火し、下手をしたら(リタの目的抜きに)多くのレンジャーが命を落としかねない事態にまで発展している。
結果として、今回の一件はMMPR時代のレンジャーの汚点となってしまった。
ここからは更なるネタバレを含みます
- ミン/三代目イエローレンジャー
1年前と似た状況でビリーを庇ってメカ・リタの攻撃を受けてしまうが、パワーコインが反応して母の戦いの記憶と力が流れ込み復活。
新たなMMPRイエローレンジャーとなった。
そして、物語は30年間の全てを集約した最後の戦いへ
関連項目(ネタバレ)
大人の事情(混成かつ実質的に4人チームだった件の理由)
ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー:同じく世代交代を描いた作品。こちらは主役であり、ヒーローとしての地位を妹が、名前を息子が引き継いでいる。