概要
パワーレンジャー・ダイノフューリーの続編作品で、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』の他に『宇宙戦隊キュウレンジャー』もベースとなっている。
メンバーはそのままだが、今作のレンジャーのデザインはダイノフューリーをベースとしたオリジナルデザインになっている。
ヴィランは第一作『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』のロード・ゼッドとゼッドに共謀している株式会社スキッド・インクである。
巨大戦のみは『宇宙戦隊キュウレンジャー』から流用する予定だが、通常の戦闘シーンはニュージーランドで新規に撮影されることが発表された。
キュウレンジャーの巨大戦以外を流用しない理由は、『キュウレンジャーに登場するレンジャーの数が多すぎるため』『オリジナルのコスチュームをフィーチャーするというハズブロ社の経営陣の決定によるため、主な理由は「玩具のデザイン」である』とのこと。
モンスターのスーツは本作オリジナルとキュウレンジャーのジャークマターのみならず、その前後作である動物戦隊ジュウオウジャーのデスガリアン、快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーのギャングラーからも選出されている。これは今後使用予定がなく廃棄する予定だったスーツの写真をアメリカに送り、その中からセレクトされたようである。
登場人物
パワーレンジャー・コズミックフューリー
メンバーは前作のままだが、スーツはメットと腕の甲冑、ブーツ以外オリジナルになっており、ダイノフューリーの強化形態ではなく進化形態という設定である。
- アメリア・ジョーンズ/コズミックフューリーレッドレンジャー(リュウソウピンク)
前作はピンクだったが、本作ではレッドとなった。そのためヘルメットはアンキロサウルス、スーツがスカートになっている。
- ザイト/コズミックフューリーゼニスレンジャー(リュウソウレッド)
操られたオライによって宇宙空間に蹴り込まれ、行方不明になる。
- オライ・アカナ/コズミックフューリーブルーレンジャー/イービルブルーレンジャー(リュウソウブルー)
ドゥードリップに洗脳され、一時的に敵対する。なお、本作のゾードには一度も乗っていない。
マスターレッドが残した杖から流れた記録からヒントを得て、祠に杖を刺してコズミックフューリーゾード(キュウボイジャー)の封印を解除するも、代償として右腕を失う。第2話以降はビリーが開発した義手を装着する。
前作の原作であるリュウソウジャーに存在しない本作オリジナルの戦士でソロンがモチーフの設定だが、ヘルメットはアンキロサウルスモチーフのコズミックフューリーレッドレンジャーのリデコである。
同性愛者であり、イジーの彼女だがイジーからは戦いに関わってほしくないと思われている。
歴代レンジャー
- ビリー・クランストン/MMPRブルーレンジャー(トリケラレンジャー)
- ミック・ケーニック/ニンジャスティールレッドレンジャー(アカニンジャー(旋風))
- ヘキル/ダイノチャージダークレンジャー(デスリュウジャー)
スーツはデスリュウジャーのままだが、メットのみキョウリュウネイビーになっている。
その他、最終話ではMMPRイエローレンジャー(タイガーレンジャー)も姿を見せている。
協力者
- タリック
- サンタウラ
アメリアの実の両親にして、それぞれ前作のボスであるヴォイドナイト(ガイソーグ)及びヴォイドキング(プリシャス)とヴォイドクイーン(ノア夫人)。タリックはパワーレンジャーを助けるために一時的に参戦し、サンタウラは最終話にて子供を出産している。
原作同様に改心しており、マジシャンとそのパートナーに擬態して生活していた。
敵
かつて『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』をはじめとした多くのパワーレンジャーと戦ってきた悪の帝王。リーグール(ネクロマンサーマイナソー)の能力で人間になったオリジナルとは別にリタに惚れ薬を投与される前の人格・記憶を持ったコピー体として復活した。
- バジリーア・ナイーレ
株式会社スキッド・インクの女社長。今作のオリキャラ。
ロード・ゼッドと共謀し彼の侵略を支援することで会社の利益を上げようとしている。
キュウレンジャーのマーダッコの設定を一部踏襲しているようで蛸の意匠がある他、倒されても体の一部が残ってさえいれば再生でき、最終決戦にも参戦している。
- スクイリア・ナイーレ
バジリーアの娘。ソーシャルメディアが好き。
- インクワース(イカーゲン)
バジリーアの執事。
- ドゥードリップ(ククルーガ)
オライを洗脳して味方に引き入れた。
- ジョゾティック(バングレイ)
イービルブルーレンジャーとなったオライに協力する。
- オムワイゾ(クエルボ)
スクイリアのボディーガード。原作と異なり最初から敵で、その最期は一部原作を意識している。
- スヌーティア(ユメパックン)
性別が変更されてる。
- クリムゾ(スコルピオ)
- クワッド(デスゴン)
- ジャダナ(ナリア)
- モンスター軍団(牛型汎用破壊兵器ゼロ号)(テッチュウ)(マゲラー)(ジューモッツ)(マナビル)
- コピーガードのバリアント(Mツヨインダベー)
- ウーゴ(マモリツヨインダベー)スクイリア ネールのボディガード
- ゼンチネル
久々の登場となるパワレンオリジナルの戦闘員で剣が武器。
- コピーガード(ツヨインダベー)
インク社職員のボディーガード。ゼンティネルの強力なバージョンで戦闘員扱いになってる。
- スカトルワーム(デスワーム)
惑星エリダスに生息する環形動物型モンスター。
- イカドリル(モライマーズ)
- メガイカドリル(ビッグモライマーズ)
最終回にて、意外な形で姿を現す。
アイテム
- コズミックフューリーモーファー
ビリーが制作したクロマフューリーセイバー(リュウソウケン)をセイザブラスターのような形にした変身アイテム兼武装で、左腕に装着するレーザーブラスターでもある。コズミックオーブをセットする事で変身する。玩具ではテレビと連動する仕様になってる。
- コズミックオーブ
コズミックフューリーレンジャーの力の源であるアイテムで、キュータマ的なアイテムである。
- ダークレンジャーモーファー(フルートバスター)
ダイノチャージダークレンジャーが使用するブーメラン型アイテム。
ゾード
ゾード名は「コズミック+動物+ゾード」となっているが、カジキはハズブロの意向で鮫に変更された。
- コズミックライオンゾード(シシボイジャー)
- コズミックスコーピオンゾード(サソリボイジャー)
- コズミックウルフゾード(オオカミボイジャー)
- コズミックバランスゾード(テンビンボイジャー)
- コズミックブルゾード(オウシボイジャー)
- コズミックコブラゾード(ヘビツカイボイジャー)
- コズミックカメレオンゾード(カメレオンボイジャー)
- コズミックイーグルゾード(ワシボイジャー)
- コズミックシャークゾード(カジキボイジャー)
- コズミックドラゴンゾード(リュウボイジャー)
- コズミックグリズリーゾード(クマボイジャー)
ホウオウボイジャー、バトルオリオンシップ&オリオンボイジャー、コジシボイジャー、ケルベロスボイジャー的なゾードは本作には存在せず。
メガゾード
- コズミックフューリーメガゾード(キュウレンオー)
- コズミックドラゴンメガゾード(リュウテイオー)
- コズミックフューリーウルトラゾード(リュウテイキュウレンオー)
スーパーキュウレンオー、ギガントホウオー、キュータマジン、オリオンバトラー、ケルベリオス的なメガゾードは本作には存在せず。
以上の五体は最終回に登場し、全てCGで再現。殆どが1号ロボであるが何故かニンジャスティール(ニンニンジャー)のみ同作の1号ロボであるニンジャスティールメガゾード(シュリケンジン)では無く4号ロボのニンジャブレイズメガゾードとなっている。
余談
2020年にハズブロと東映が提携を解消してダイノフューリーを最後にパワーレンジャーがスーパー戦隊シリーズの映像の流用を取り止めると一部で報道されたが、ハズブロと東映の提携の解消については否定し、東映とハズブロは今後も協力を続けると述べた。
しかし2021年にハズブロはパワーレンジャーシリーズを再考・再始動させることを発表しており、今作をもって30年続いた現在の形式のシリーズが終了し、本作がニュージーランドで撮影された最後のパワーレンジャーとなった。
関連項目
パワーレンジャー・ダイノフューリー → パワーレンジャー・コズミックフューリー → ???