概要
騎士竜戦隊リュウソウジャーのリメイク作。
前作のパワーレンジャー・ビーストモーファーズと同様のハズブロ制作で、玩具も同会社である。
続編のパワーレンジャー・コズミックフューリーが2023年にアメリカで放送。
あらすじ
6500万年前、ラフコン星に突然、スポリックスという凶暴な生物が発生。ラフコン人らは防衛隊で戦うが、なすすべもなく星は壊滅状態に。
その後、スポリックスが恐竜のいる地球へと手を伸ばしていることを知ると、ラフコン軍の生き残りも地球へ向かい、戦闘を続行。再びピンチに陥ろうとしたところ、6体の恐竜を連れたモーフィンマスターから恐竜の魂を授けられ、パワーレンジャー・ダイノフューリーとなった。強大な力によりスポリックスを封印することに成功するが、リーダーのザイトを残して死亡してしまった。
そして2021年、ヴォイドナイトがスポリックスの卵を目掛けて基地に襲い掛かってきた!長年の眠りから目を覚ましたザイトは、地球人と共にスポリックスを巡る戦いが始まる!
登場人物
パワーレンジャー・ダイノフューリー
原典では現代人が全くいないメンバー構成だったが、本作では一部のメンバーが宇宙人、それ以外は普通の地球人になっている。
- ザイト/ダイノフューリーレッドレンジャー/ダイノナイトアーマーレッドレンジャー(リュウソウレッド/マックスリュウソウレッド)
ラフコン人の末裔。スポリックスを封印した際、再び必要とされるまでステーシスポッド内で眠っていた。頭の触角は引っ込められる。
- オライ・アカナ/ダイノフューリーブルーレンジャー(リュウソウブルー)
どんな恐怖にも怯えない勇敢な性格。スポリックスを見つけるため一人でも立ち向かうという少し無茶な面もある。母のラニと共にダイノヘンジを発見した第一人者。
- アメリア・ジョーンズ/ダイノフューリーピンクレンジャー(リュウソウピンク)
メディア会社のバズブラストで働くオカルトマニアなジャーナリスト。必要なことはちゃんとやるしっかり者。終盤でラフコン人の末裔であり事故で亡くなったと思われたタリックとサンタウラの実娘であったことが判明。
- イジー・ガルシア/ダイノフューリーグリーンレンジャー(リュウソウグリーン)
ストイックなアスリート。ハヴィの義理の妹。
シリーズでは初の女性グリーン戦士。そもそもパワレンの設定上女性はスカートが付く設定だが、イジーはスカート嫌いのため剥いでいた(原典では男性だった為)。
- ハヴィ・ガルシア/ダイノフューリーブラックレンジャー(リュウソウブラック)
冷静なフリーミュージシャン。博物館に展示している緑の球体を破壊したことでダイノフューリーに変身する資格を得た。義理の妹であるイジーをとても大切に思っている。
尚Javiという名前はスペイン由来であるためJをhと発音することに注意。
- アイヨン/ダイノフューリーゴールドレンジャー(リュウソウゴールド)
ザイトと同じラフコン星人の生き残りで、スポリックスが暴走したと知るや否やいち早く立ち向かった。正義のためならどんなルールを破っても厭わなず、ザイトにリーダーの本質を悟らせた存在でもある。
生真面目なザイトとは対照的に、気さくな性格。
協力者
- ソロン
出身地不明。恐竜の様な見た目をしている。ザイトとは昔からの親友。ラフコン兵が地球に建てたとされるダイノヘンジで、卵に封印したスポリックスが暴走しないよう見守っている。
- ラニ・アカナ
オライの母で、考古学者。
歴代レンジャー
- ミック・ケーニック
パワーレンジャー・ニンジャスティールに登場したザイトと同じヒューマノイドタイプの宇宙人。鳥に変身して登場。ヴォイドナイトも求めているという「ニンジャネキサスプリズム」を捜してほしいとダイノフューリーレンジャーにお願いする。
スポリックスアーミー(ドルイドン族)
スポリックスを「エネルギー源」として求めている謎の騎士。ダイノヘンジからスポリックスの卵を奪い、産まれたモンスターらを使って活動する。
その後、スポリックスを集める目的が恋人のサンタウラを復活させるためだったことが判明し、盗んだラニのマシンで仕上げを図ろうとするが、レンジャーによって引き起こされたマシンの大爆発に巻き込まれ、生死不明になるが、シーズン2で生還していた。
その後、本拠地のマシンを使い、サンタウラを復活させることに成功。目的を果たしたタリックは地球から離れようとするが、事故を起こした犯人への復讐を主張する彼女と対立。ヴォイドクイーンに変身した彼女の暴走を止められないと悟った彼は、レンジャーに助けを求めようとするが、彼女に捕らえられヴォイドキングとして洗脳されてしまう。
最終的に変身アイテムを失いながらも生存し、次回作でも登場することとなる。
なお、原典ではガイソーケン(ヴォイドセイバー)で変身していたが、本作ではヴォイドフューリーシールド(ガイソーグの盾)が変身アイテムである事、ヴォイドセイバーともどもダイノナイトモーファーとクロマフューリーセイバーを加工して作成されたアイテムであることがシーズン2で判明している。
- サンタウラ/ヴォイドクイーン(ノア夫人)
タリックと恋に落ち結婚したが、事故に遭い重篤になってしまい、タリックの本拠地、エリア62の救命カプセルに保存される事で延命されていた。シーズン1の終盤でラニのマシンの大爆発に巻き込まれたものの、カプセルごと無傷だった。
シーズン2でスポリックスのパワーを集めきったことにより、長い眠りから目覚める。しかし、タリックの意に反し、事故を起こした犯人への復讐、そして地球の破壊を試みるべくスポリックスのエネルギーを更に吸収しヴォイドクイーンに変身した。
トッキュウジャーの敵役の中で、初めてスーツがそのまま使われている。
- ミューカス(クレオン)
ヴォイドナイトが最初に生み出したスポリックス・ビースト。再生能力はあるが戦闘能力は低く、もっぱらスポリックス・ビーストが倒されて元に戻ったスポリックス・エッグの回収を担当している。
- ブームタワー(タンクジョウ)
ヴォイドナイトが生み出したスポリックス・ビースト。
- スライザー(ワイズルー)
ヴォイドナイトとミューカスがレンジャーのデータをスポリックスにインプットする事で生まれた新たな幹部。攻撃する度に大声で宣言したり、戦った相手をレビューしたりなど変わった言動が多い。
- レックメイト(ガチレウス)
スライザーとミューカスが作ったスポリックス・エッグを動力源とするロボット。
スポリックスビースト(マイナソー)
スポリックス・エッグから生まれたモンスター。原典と異なり言葉を話する。
- ヘンジメン(ドルン兵)
元々はダイノヘンジを守る存在だったが、ヴォイドナイトに洗脳され敵となってしまった。唸り声で会話をする。
『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』で幾度も地球を脅かしてきた悪の大王。
本人は同作から続いた一旦の完結編である『パワーレンジャー・イン・スペース』でゾードンの大浄化により邪悪な人格は消滅して人間となっていたが、リーグホール(ネクロマンサーマイナソー)の力で、リタ・レパルサと結婚する前の人格で複製される形で蘇った。
Zスタッフを持っていないので本調子ではないが、それでもヴォイドナイト達が束になっても敵わない絶大な実力を持っており、『ビーストモーファーズ』に登場したライジャック(ライノダブラー)が使用していた制御装置と同系統の物を取り付けられ半強制的に支配下に置かれていたが、制御装置が破壊されてからは第三勢力として行動する。
- ローホーン(サタンマイナソー)
ロード・ゼッドの部下で、かつてリタ・レパルサが使役したローカー(大サタン)の甥。
- シズライ(ヤバソード)
ロード・ゼッドの部下。
- スクローグル
前作『ビーストモーファーズ』の敵役。エヴォックス(メサイア/ヨゴシマクリタイン)敗北後、グリッド・バトルフォースにより投獄されていたがロード・ゼッドによって脱獄させられた事で配下となる。
- ブームブラスター(ガンジョージ)
ブームタワーのデータを元にスクローグルが開発した兵器。(原典のガンジョージのスーツもタンクジョウの改造である)
アイテム
- ダイノフューリーモーファー(リュウソウチェンジャー)
初期メンバーの変身アイテム。ダイノフューリーキーを装填した後にバイザーを回す事で変身する。玩具では振動を検知すると戦闘サウンドが鳴るという仕様。しかしまさか同年度に日本で同じ仕様の玩具が発売されるとは誰も思わなかっただろう。
- クロマフューリーセイバー(リュウソウケン)
初期メンバーの武器アイテム。本作オリジナルとしてダガーモードにも変形する。
- ダイノフューリーキー(変身用リュウソウル)
原典と同じく、モーファーやセイバーに装填する事で効果を発揮する。玩具ではただの板でTVにあるような変形はできない。
- ブーストキー(竜装用リュウソウル)
原典と同じく、セイバーに装填する事で右腕に武装する。
- アーマーキー(強竜装用リュウソウル)
原典と同じく、セイバーに装填する事で強化武装する。
- モサブラスター(モサチェンジャー)
ゴールドレンジャー用の変身アイテム。上部のスロットにモサレイザーキー(ゴールドリュウソウル)をセットし、先頭部のヘッドを回転させる事で変身する。
玩具はシーズン2放映終了後に発売されるが原典の物より小さい。
- モサブレード(モサブレード)
ゴールドレンジャー用の武器アイテム。読み方が原典と同じ。
- ダイノナイトモーファー(マックスリュウソウチェンジャー)
シーズン2から登場するレッドレンジャーのパワーアップアイテム。原典では死亡したナダの肉体とガイソーグの鎧が変化した物であったが、本作では因果関係が逆転しており、過去の戦いで用いられていたダイノナイトモーファーを発見したタリックがヴォイドフューリーシールドへと加工・ヴォイドナイトの鎧として使用していた。そしてタリックが戦闘不能になった際に託されたヴォイドフューリーシールドが変化…もとい真の姿へ回帰した物として登場している。
終盤で和解したタリックに返し、再度ヴォイドフューリーシールドへと変化して再びヴォイドナイトに変身するが、そのまま戦闘で破壊され失われた。
玩具では原典の物よりやや小さい。ダイノフューリーモーファーと同じく、振動を検知すると戦闘サウンドが鳴る。
- ダイノマスターセイバー(リュウソウカリバー)
シーズン2から登場するパワーアップアイテム。
- メガフューリーセイバー
本作オリジナルの武器アイテムで、メガゾードと連動する。主にレッドレンジャーが使用するが、他のメンバー(劇中ではピンクレンジャーとゴールドレンジャー)も使用する事がある。
玩具はシーズン2放映時に発売。ダイノナイトモーファーとの連動が可能。
- ヴォイドフューリーシールド(ガイソーグの盾)
ヴォイドナイトの変身アイテム。
- ヴォイドセイバー(ガイソーケン)
ヴォイドナイトの武器アイテム。原典では変身アイテムでもあったが、本作では単なる武器である(ただし、キーを入れて技を発動させるのは原典と同じ)。
ゾード
今回のゾード名は「恐竜名+武器+ゾード」となっている。Tレックスチャンピオンゾード以外は言葉は喋れない。モチーフが変更されている個体もいる。最終決戦でダイノマスターセイバーのエネルギーとなって消滅した。
- Tレックスチャンピオンゾード(ティラミーゴ)
- トリケラブレードゾード(トリケーン)
- アンキロハンマーゾード(アンキローゼ)
- タイガクローゾード(タイガランス)
- ステゴスパイクゾード(ミルニードル)
- モサレイザーゾード(モサレックス)
- ディメロンブレイジングゾード(ディメボルケーノ)
- エレクトロゾード(スピノサンダー)
- ライトラプターゾード(シャインラプター)
- シャドウラプターゾード(シャドーラプター)
- コズミックラプターゾード(コスモラプター)
- パシャスマッシュゾード&ベビーパシャゾード(パキガルー&チビガルー)
- プテラフリーズゾード(プテラードン)
- プテラレックスゾード(プティラミーゴ)
ディノミーゴ的なゾードは本作には存在せず。
メガゾード
コクピットのセットは『パワーレンジャー・サムライ』や『パワーレンジャー・ダイノチャージ』などと同様、新規に作られている。
- Tレックスチャンピオンゾード バトルモード(キシリュウオー)
- ダイノフューリーメガゾード(キシリュウオースリーナイツ)
- ダイノフューリーメガゾード ブレードフォーメーション(キシリュウオートリケーン)
- ダイノフューリーメガゾード ハンマーフォーメーション(キシリュウオーアンキローゼ)
- ダイノフューリーメガゾード クローフォーメーション(キシリュウオータイガランス)
- ダイノフューリーメガゾード スパイクフォーメーション(キシリュウオーミルニードル)
- ダイノフューリーメガゾード ウォーリアフォーメーション(キシリュウオーファイブナイツ)
- ダイノフューリーメガゾード ウォーリアブレードフォーメーション(キシリュウオーファイブナイツブルー)
- ダイノフューリーメガゾード ウォーリアスパイクフォーメーション(キシリュウオーファイブナイツブラック)
- Tレックスブレイジングメガゾード(キシリュウオーディメボルケーノ)
- Tレックスコズミックメガゾード(キシリュウオーコスモラプター)
- モサレイザーゾード バトルモード(キシリュウネプチューン)
- モサシャドウメガゾード(キシリュウネプチューンシャドーラプター)
- モサコズミックメガゾード(キシリュウネプチューンコスモラプター)
- フュージョンウルトラゾード(ギガントキシリュウオー)
- ダイノフューリーメガゾード スマッシュフォーメーション(キシリュウオーパキガルー)
- プテラフリーズゾード バトルモード(ヨクリュウオー)
- プテラスマッシュウルトラゾード(キシリュウオージェット)
- プライマルウルトラゾード(キングキシリュウオー)
キシリュウジン的なメガゾードは本作には存在せず。
余談
- 6500万年前の出来事に起源を持つという物語設定は原典と一緒だったりする。
- 追加戦士のゴールドについては情報が容易に手に入るようになった今、(原作の放送から1年以上経っていたということもあり)もはやネタバレとなっている事を意識してか、上述したように当初はソロンの回想に登場していた。
- 敵が封印から解き放たれたという設定は手裏剣戦隊ニンニンジャーの妖怪に類似している。
関連項目
ネタバレ注意
実はスポリックスは元々ラフコン軍が開発した"平和を守る"ための人工生命体だった。ザイトは賛成派だったが、アイヨンは「危険な存在を適切な試験もなく解き放つのは間違っている」と批判していた。そして不幸にもアイヨンの不安は的中し、星は絶滅してしまった。
つまりラフコン星の絶滅の原因は外的侵略ではなく危険性を軽視し本来必要であったテストを行わなかった軍の杜撰さだったのである。