データ
概要
自らを「D」と名乗る、悪のキョウリュウジャーとも言うべき邪悪な紺色の戦士。
かつて、賢神トリンが最初に作り上げた獣電竜0号のトバスピノを、悪のメロディで強制的に支配した事があり、その為に百面神官カオスがトバスピノ獣電池を邪悪な魔力で変質させて作った『デスリュウジャー獣電池』を、デーボスインして使用する事で変身できる。
ただし、劇中では常にスーツを纏った状態で活動しており、キョウリュウジャーのような変身シーンはない。
その正体は、1億年前にトバスピノ完成を知ったカオスが、それに対抗してデーボスを進化させる為に、恐竜の感情を集めるべく作った地球における最初の戦騎・獰猛の戦騎Dであり、司る感情の通り常に戦いを求める戦闘狂。
劇中では、レムネアとアーシーという「ディノガール」と呼ばれる二人の女幹部を引き連れ、人気アイドルMeekoこと天野美琴を拉致する。
恐竜の獰猛の感情を大量に吸収した為か、その凶暴性は制御不能で生みの親たるデーボスに対する忠誠心も皆無であり、復活後も美琴を手に入れると早々にデーボス軍を離反している。
かつて、強大すぎる力を制御する事ができず不安定だったトバスピノを前述通り悪のメロディで支配し、恐竜の絶滅を手伝わせようとしたが、超古代人の巫女の祈り歌で支配を解かれてトバスピノに敗北した過去を持つ。
そこで現代に蘇ると巫女の子孫で、祈り歌の力を引き継いだ美琴に目をつけ、今度は彼女の歌の力を改変する事でトバスピノを再び支配下に置き、キョウリュウジャーを苦しめた。
ちなみに1億年前のこの戦いと、完成した獣電竜を敵に利用されかけたという経験が、トリンがスピリットの力を正しい歌(メロディ)として引き出して獣電竜を導き、その歌に魂(ブレイブ)を乗せて戦える人間を相棒にするという、『強き竜の者=獣電戦隊』を構想するきっかけとなった。
戦闘力
メイン武器は魔笛型の剣・『フルートバスター』。
普通の斬撃武器として使う事もできる他、2つ折りにする事でブーメラン形態で攻撃する事もできる。
また、笛を吹いて悪のメロディを奏でる事で、正義の音楽を乱してキョウリュウジャーを撹乱する事が可能。
加えて、劇中では美琴の祈り歌の力を奪って、悪のメロディとして奏でる事でトバスピノを再度洗脳し、『超破滅光弾』で地球を滅ぼそうと目論む。
戦闘スタイルは獰猛の名の通り、極めて荒々しくまさに獣のような戦い方であり、その戦闘力はD本人の戦闘スキルもあって非常に高い。キョウリュウジャーを撹乱できる悪のメロディも合わせて、劇中では一人でキョウリュウジャー5人全員を圧倒している(キョウリュウジャーがとにかくメンバーの戦闘力が高い戦隊なだけあって、1人でメンバー全員を追い詰められる程の敵キャラは本編を通して見ても殆どいない)。
必殺技は、フルートバスターにデーボスインしたデスリュウジャー獣電池を装填して発動させる『魔楽章・デーボスフィニッシュ』で、ケントロスパイカーを返り討ちできる程の力を持つ。
他にも、『Dレーサー』という専用バイクを保有している。さらにマスクの目を光らせ、相手を洗脳する能力も持つ。
パワーレンジャーにて
キョウリュウジャーのパワレン版にあたるパワーレンジャー・ダイノチャージでは、変身アイテムにあたる「ダークエナジェム」こそ登場したものの、デスリュウジャーそのものは未登場のまま作品が終了した。
その後、コミック版にてダイノチャージオリジナルキャラクターであるヘキルの変身形態として登場している。
そして数年経った2023年に公開された、リュウソウジャーやキュウレンジャーの要素が含まれた最新作パワーレンジャー・コズミックフューリーにて登場。
なお、コミック版ではデスリュウジャーそのものの外見だったが、コズミックフューリーにおける実写スーツでは、頭部のみカラーリングがキョウリュウネイビーのものとなっている。
ヘキル
キョウリュウジャーの海外版「パワーレンジャー・ダイノチャージ」と、その続編「スーパーダイノチャージ」の登場人物。
元のキョウリュウジャーには存在しない、完全なるオリジナルキャラクターであり、同じくオリジナルキャラクターであるマスター・スレッジの捕らえていた賞金首として初登場する。
ちなみにヘキルの外見のモチーフは、当時パワレン版が未制作だった『特命戦隊ゴーバスターズ』のエンターとの事。
ヘキル自身も悪人であるが、同時にスナイド(ネオガイルトンに相当するキャラ)というもう一つの人格・姿を宿している二重人格である。スナイドとソリが合わないながらも、スレッジが消息を絶った後のヴィランとして活躍していたが、終盤に意外な真相が明かされる。
元はセンタイ6という惑星に住む善良な人間であり、ダークエナジェム(パワーレンジャーの力の源となる鉱石状のアイテム・エナジェムと対となる邪悪なアイテム)を求めて惑星を襲撃してきたロード・アルカノン(百面神官カオス)から、エナジェムを守ろうとした際に誤って触れてしまい、宿っていた邪悪なエネルギーによってスナイドが誕生、ヘキル自身も邪悪な人格に変質したという過去だった。
その後は、レンジャーと協力してスナイドを撃破し、戦いが終わった後はゼノウイング(賢神トリン)を師とし、故郷でダークエナジェムの守護者として活動する事となった。
テレビシリーズ終了後に刊行されたコミックス版では、彼とゼノウイングのその後が描かれており、ダークエナジェムを守る為の力を欲したヘキルは師匠の忠告を無視し、そのモーファー(変身アイテム)を複製・ダークエナジェムの力で変身するダイノチャージ・ダークレンジャーとなった。
しかし、ジェムの力は再び彼の身体を蝕もうとし、それを阻止する為にゼノウイングがその身を捧げる。己のせいで師匠を喪ってしまったヘキルはその後悔を胸に宇宙を彷徨う戦士となり、コミックス版での新たな出会いや戦いを経てコズミックフューリーでの再登場へ繋がる事ととなる。
なお、その都合上コミックス版ではギガガブリボルバーで変身していたが、コズミックフューリーにおける変身プロセスはフルートバスターをブーメラン状に変形させ頭上に掲げるというものになっており、獣電池は使用していない。
余談
時折、流行を取り入れるスーパー戦隊シリーズであるが、デスリュウジャーのコスチュームカラーはJリーグFC東京がモデルとなっている。バラエティ番組で、キョウリュウジャーの面々とサッカー選手の対談が確認されており、エンディングでもJリーグの各チームとのダンス共演が描かれている。
ちなみにデスリュウジャー自身は、ここまでの紹介を見ても分かる通り一切コミカル要素の無い完全なシリアスキャラなのだが、彼もエンディングではデーボス軍のメイン幹部5人と共にノリノリでダンスを披露している。
後に、TV本編でもブレイブ39で再登場。本作でデスリュウジャー獣電池とトバスピノを失った事でデスリュウジャーの力を喪失し、本来の獰猛の戦騎Dとして天野美琴、トバスピノと共に再登場している。
100年後を舞台にしたVシネマ「帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー100YEARSAFTER」では、正常なトバスピノ獣電池にブレイブインして変身した「キョウリュウネイビー」が登場している。
関連タグ
スーパー戦隊関連リンク
- ドラゴンレンジャー/ブライ:笛型の武器によってパートナーとなる巨大戦力をコントロールする。
- 次元の流れ者ガルヴィディ:同じく劇場版ボス。スピノダイオーと共通点の多いバクレンオーを操る。
- 狼鬼:こちらも笛を用いて巨大戦力を操る。
関連・類似する他作品の項目
仮面ライダーエターナル、仮面ライダーダークドライブ:同じ脚本家繋がりの夏の映画で登場した悪の戦士。
邪電戦隊ネジレンジャー:スーツの下が怪人である悪の戦隊。
仮面ライダーファルシオン:劇場版に登場した後に、TV本編で登場したダークライダー。