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「ようやく俺のものになったなぁ、天野美琴…伝説の巫女よ!」


データ編集

身長198cm(巨大化復元時身長:49.5m)
体重170kg(巨大化復元時体重:425.0t)
司る感情獰猛
成分獰猛、獣、牙、など
配合ウォー槍刀(そうどう)、エースケープ
特記事項多すぎる牙の手入れだけは、どうも苦手
CV宮野真守
スーツアクター矢部敬三

概要編集

獰猛を司る戦騎にして、劇場版で登場した悪のキョウリュウジャー・デスリュウジャーの変身者である。


およそ一億年前、賢神トリン獣電竜第0号・トバスピノを完成させた事を知った百面神官カオスが、それに対抗して暗黒種デーボスを進化させるべく、恐竜の感情を収集する為に生み出した地球における最初の戦騎。

その為か、デーボスのイニシャルであり、デーボス軍のシンボルマークである「D」の文字を名前に与えられた存在である。また、劇中で登場した戦騎の中では、唯一対恐竜用に作られた戦騎で、デーボス軍の中ではカオスに次ぐ古株にあたる。

かつて、最初に進化した獣電竜である故に、トバスピノの力が不安定である事に目を付け、トバスピノを悪のメロディで支配して恐竜の絶滅を手伝わせようとしたが、超古代の巫女の祈り歌によってトバスピノを解放され、逆に自分が祈り歌で弱体化させられ、そのままトバスピノに倒された。


デーボスの獰猛さと破壊衝動の結晶であり、更に恐竜の感情を吸収したのもあってか性格は非常に好戦的で、ドゴルド以上の凶暴性と戦いへの渇望を持つ制御不能の戦闘狂。戦闘スタイルもドゴルド以上に荒々しく獣そのもので、カオスからも「戦いのみに生きる男」と評され、彼をも戦慄させる程に危険な存在である。

一方で、自らの力に絶対的な自信を持っていて、常に余裕のある態度を崩さないが、それが揺らぐ事態に直面すると獰猛な本性を剥き出しにして相手を攻撃する。加えて、生物を滅ぼす事に喜びや快楽すら見出しており、この辺りの部分の性格については完全にデーボス譲り。


しかし、このようなキャラである為、生みの親であるデーボスへの忠誠心など皆無。劇中では美琴を手中に収めるや否や、自身の復活やデスリュウジャー獣電池等の力を与えられた恩などどこ吹く風で、平然とデーボス軍を裏切って離反した。

因みに、劇中で初めてデーボス軍から離反した戦騎にあたり、性格的にデーボスに最も近かった戦騎が一番最初に裏切ったというのは、何とも皮肉な話だと言える。


容姿編集

デスリュウさんの素顔

劇場版では、終盤まで基本的にデスリュウジャーのバトルスーツのままで、頭部のみ真の姿が披露されたが、ブレイブ39では劇場版で倒された上で、デスリュウジャー獣電池とトバスピノを失った事で、デスリュウジャーへの変身能力も喪失してその全貌が明らかになった。


紺色のバトルスーツとは対照的に体は赤く、獰猛の名に恥じず全体的に牙、または口をあしらった姿をしていて、左胸に獰猛そうな表情をした傷だらけの石像が確認できる。

頭部のドレッドヘアーとあいまって、さながらプレデターのような姿であり、頭部にはそれとは別に狼の様な意匠も見られる。これらの牙は飾りでなく全て本物との事。

因みに劇場版の時点では、唯一披露された頭部は紺色だったが、復活後は強化の影響か頭部も赤に変わっている。


戦闘能力編集

デスリュウジャーとしての武器や装備はこちらを参照。


劇場版で倒されて以降は、「大地の闇」で力を蓄えており、復活後は他の戦騎達以上の高い戦闘力と、自身の身体から生成した剣・『ウォー槍刀』による荒々しい斬撃で敵を屠る。

また、デスリュウジャー時代の必殺技でもあった「魔楽章・デーボスフィニッシュ」も、大地の闇で蓄えた力で『最終楽章・デーボスフィニッシュ』へと強化されている。

加えて、劇場版で見せた洗脳能力も顕在で、劇中では美琴を洗脳した上で、大量のゾーリ魔やカンブリ魔達を従えた。


しかし、大地の闇で蓄えた力が強大過ぎた為に、身体への負荷がかなり大きいらしく、復元水を定期的に飲んで肉体を復元し続けないと、身体を維持できない状態になっている。


劇中での活躍編集

初登場であるガブリンチョ・オブ・ミュージックでは、一億年後の現代においてカオスによって復活させられ、カオスがトバスピノ獣電池を邪悪な魔力で変質させた「デスリュウジャー獣電池」と、専用の装備を与えられる。

そして、かつてトバスピノを一度支配した事から再び自身の力で強制的にトバスピノの相棒になり、デスリュウジャー獣電池をデーボスインで起動させる事に成功し、デスリュウジャーに変身してキョウリュウジャーと敵対。


超古代の巫女の末裔である天野美琴を拉致し、デーボス軍を離反した後、彼女の歌の力で再びトバスピノを悪の手先に変え、強制カミツキ合体で誕生した獣電巨人・スピノダイオーの力で、地球上の全ての海を一瞬で干上がらせる程の威力を持つとされる『超破滅光弾』を生み出す。

その超破滅光弾の力で、デーボス達をも巻き込んで地球壊滅を目論むが、不屈のブレイブで立ち上がったキョウリュウジャーに阻まれ、配下のディノガールズも倒され、自身もブレイブを最高に高めたキョウリュウレッドの一撃に倒れる。


しかし、スピノダイオーに乗り込んでライデンキョウリュウジンと交戦。当初はライデンキョウリュウジンを圧倒して優位に立つが、一瞬の隙を付かれ腹部に五連獣電剣を突き立てられ、そこからキョウリュウレッドにスピノダイオー内部への侵入を許してしまい直接内部で交戦する。


「俺は『獰猛』の戦騎……勝者は俺一人で良いっ!!」


自らメットを脱ぎ捨てて素顔を晒し、自分に宿る闘争本能を爆発させると、髪に相当する部位を伸ばした刺突攻撃や二つ名に恥じない連続攻撃など、容赦無い猛攻によりレッドを変身解除に追い込み、獣電池を空にさせる事に成功するが、ダイゴのブレイブに奮起した美琴の祈り歌で、少しずつ正気を取り戻したスピノダイオーが、超破滅光弾へと向かい始めた為に阻止しようとする。

しかし、生身のダイゴによって邪魔され、更に美琴の祈り歌の力がチャージされ強化された『ガブルアームド・オンガブティラ獣電池』で、ダイゴが強化武装フォーム・『キョウリュウレッド ガブルアームド・オン』に変身した事で一気に形勢逆転。


その猛攻の前に敗北するが、しぶとくレッドをスピノダイオーから引きずり下ろして、美琴を超破滅光弾ごと消し去ろうと最後の抵抗を見せ、最期はレッドの必殺技『ガブガブ・ガブティラ岩烈ラッシュ』を何発も受けながらも、人間世界やデーボスさえも含めた全ての存在の破滅を確信して勝ち誇り、哄笑しながら爆死するという壮絶な最期を遂げた。


しかし、キョウリュウジャーの歌声を重ねた祈り歌によって、スピノダイオーが正義の心を取り戻し、『スピノダイオー・ブレイブフィニッシュ』によって超破滅光弾を打ち消され、彼の目論見は失敗に終わってしまった。

ちなみにこの際にデスリュウジャー獣電池も排出され、元のトバスピノ獣電池に戻り、その後は美琴にお守りとして渡された。


しかし、劇場版の後日談にあたるブレイブ39で再登場。実はブレイブ36で魔剣神官マッドトリンが開けた大地の闇から密かに復活しており、まず海外のライブツアーを行っていた美琴を秘かに洗脳して己の手駒にしていた。

劇中では、1000体のゾーリ魔を操ってトリンとスピリットレンジャーに差し向け、自分は氷結城に潜入して見張りのカンブリ魔を支配し、『フルートバスター』と大量の『復元水』を奪い去っていった。


その後、悪に染めた美琴にフルートバスターを奏でさせ、彼女の歌を直接変質させた悪のメロディでダイゴ達を苦しめ、自分は身体から生み出した『ウォー槍刀』を手に襲い掛かる。

キョウリュウジャーを一度打ち負かした後は、テレビ局に乗り込んで美琴の歌の力を電波に乗せて広範囲に拡散させる事で、大地に染み込んだデーボスの細胞片を活性化させ、数千万体ものゾーリ魔達を発生させて操り、一気にデーボス軍を越える大軍団を手にしようと画策する。

しかし、1000体のゾーリ魔を退けたトリン三人の参戦によって、10人全員揃ったキョウリュウジャー達が互いに響き合わせた凄まじいメロディによって吹き飛ばされてしまい、更に美琴の洗脳も解かれた事で計画は失敗。


その後、大量のゾーリ魔とカンブリ魔を呼び出して抵抗するもキョウリュウジャーに次々と蹴散らされ、自らもトバスピノの力を用いたキョウリュウレッドカーニバルの攻撃で吹き飛ばされた所に『十獣電ビクトリーマキシマムフィニッシュ』を受けて瀕死に陥るが、入手していた大量の復元水を浴びて巨大化。キョウリュウジャー諸共自爆しようと試みるものの、美琴の祈り歌によって苦しめられる。

更には、美琴がダイゴに返したトバスピノ獣電池でトバスピノが復活し、カミツキ合体したスピノダイオーに圧倒され、最期は『スピノダイオー・ブーメランフィニッシュ』を受けて敗北。


「最後の最後までこの歌に苦しめられるとは……」


そう振り返って祈り歌への怨嗟を吐きながら爆散、再び倒された。その魂は大地の闇に再び送り返されたと思われるが、既に大地の闇の入り口は閉じていた為に再復活する事はできす、その後は最終決戦で大地の闇が破壊された事で完全に消滅した。


余談編集

デザインのモデルは見て分かる通りプレデター

隠しモチーフは他のデーボス軍の幹部達と同じ『オズの魔法使い』に登場する、ドロシーの飼い犬である『トト』とトランプエース。トランプについては、よく見ると背中に「A」の文字の意匠が入っている。


真の姿のスーツは、魔法戦隊マジレンジャーに登場した上級戦闘員冥府伍長ハイゾビルの改造である。


関連タグ編集

獣電戦隊キョウリュウジャー デーボス軍


怒りの戦騎ドゴルド:同じく好戦的な性格の戦騎。彼もある理由から一時期プテラゴードン獣電池にデーボスインして使う事ができていた。ただし、劇場版の様子を見る限り両者はかなり険悪だったらしい。


ナイル伯爵次作夏の映画のボスで、同じく初めて退場した幹部。

スチームロイドデスリュウジャー/獰猛の戦騎Dナイル伯爵


スーパー戦隊劇場版ラスボス

メガゾードε獰猛の戦騎D巨大ナイルハウンダー

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