演:出合正幸
概要
現在はラミレス/キョウリュウシアンと同じ様に、「死してなお戦い続ける魂」である。
中国の拳法使いであり、頭の硬さが自慢のスキンヘッドの人物。
冷静ながら頑固な性格で、すこぶる頭の固い男とは本人の弁。
キョウリュウジャー達を未熟と判断し、己の相棒である獣電竜ブンパッキーを託すに相応しいか試すべく試練を与え鍛え上げる。
『光と闇、白と黒を象徴する灰色の戦士』の名の通り、自分の弱さを認めた上での強さこそ真の強さであると考えを持っている。
それ故、空蝉丸以外のキョウリュウジャーを認められなかった。
例え試練を突破したとしても、弱さが無いことでそれ以上強くなれない者は認めず、ただの怖いもの知らずなだけのダイゴに対して、キョウリュウジャーから除名する様に進言した。
しかしそれは、デーボス軍の成長、愛するものを失う恐怖を他の誰よりも熟知しているからこその考えである。頑固であっても冷酷ではない。
実際、ダイゴに対し最後のチャンスとして「逢魔の森」と呼ばれる自らが用意した箱庭に放り込んだ折には、自らの弱さを見つけられず森を彷徨うダイゴを、別人になりすましてでも見守り、自ら川へ突き落とした彼を救出すると、その怖いもの知らずを指摘。
「怖いものがなければ駄目なのか?」と呟くダイゴへ「そりゃあそうだよ。山の怖さを知らない登山家なんかいないだろ?」と答える形でそれとなくヒントを与え、これが切っ掛けとなってダイゴは自分の弱さが「戦いで仲間を失う恐怖」である事に気がついた。
その後、キョウリュウグレーとしてダイゴとの一騎打ちの果てに彼が自分の弱さを理解し、受け入れたとして、合格とし、ブンパッキーをキョウリュウジャーに託した。
キョウリュウジャーを認めた後は、ラミレス/キョウリュウシアンと共に、獣電竜ブラギガスを探しに向かった。
上記の灰色の戦士であることについてだが、ビューティフルゾリー魔ー戦にて鉄砕の口から語られた。
鉄砕曰く、灰色の意図は「どんな人間にも光(強さ)と陰(弱さ)がある。俺はその象徴の戦士、白と黒(=陰陽)の混ざった色」であるとのこと。
初登場の時点では坊主だったのが、新撮のOPや弥生と初めて共演するブレイブ29では毛がフサフサになっている(すでに死亡した存在なので成長する筈は無い)が、同話にて、実は坊主自体もカツラ(特殊メイク)であった事が判明した。
彼の子孫
ブレイブ38にて、彼の子孫である津古内真也(つこうちしんや)が登場(出合氏の一人二役)。何と、アミィとラッキューロがファンである漫画「らぶタッチ」の作者:青柳ゆうである事が判明した。
当初スピリットパワーが完全に戻っていなかった鉄砕は彼をグレーの後継者にしようと考えた。
が、アミィに代役として病気のファンのお見舞い(ホントはラッキューロの芝居)に行かせた真也に軟弱だと激怒。わざわざ本人の宅まで駆け込み「ファンに真実を告げろ」と彼をファンの許へと向かわせる。しかし、道中でデーボス軍に襲われた女性を無意識だったとはいえ助けた真也の姿に「一瞬でも戦いを躊躇した自分よりも強い」と心を動かされ、スピリットパワーが復活。戦闘後、真也を改めて後継者にしようと考え、「一つ試してみるか」と修行用の箱庭を取り出すが、6人に止められる。しかし、ブレイブ47ではラミレスとともに大地の闇で戦っているトリンの援護に向かうため、彼を新しいキョウリュウグレーに任命した。
ちなみにこの回は鉄砕メイン回なのだが、冒頭のパンクロッカーや中盤の「ご先祖様」と言いつつも仙人だか神様みたいな恰好したりとコスプレ回でもあったりした。
なお、「なんで中国人の鉄砕の子孫が日本人なの?」と疑問があるかもしれないが、鉄砕が活躍したのが1500年前(日本では大和時代)なので、その後の子孫の誰かが「渡来人として大陸から渡って来た」とすれば説明がつく(ただし、子孫と言っても真也が鉄砕の直系とは限らない)。
本編後の活躍
変身後の姿ではあるが、ラミレス共々10年ぶりに登場。
トリン、鉄砕との3人で亡者故に生者の攻撃が効かないグローディ・ロイコディウムを撃破した。
余談
その1
演者である出合氏はかつて『轟轟戦隊ボウケンジャー』で高丘映士/ボウケンシルバー、『劇場版 仮面ライダーW』で芦原賢/トリガー・ドーパントを演じている。
その2
単純に「鉄砕」でpixiv内を検索してみると「鉄砕牙」と混同されてしまう。
その3
カツラだったとはいえ坊主戦士はスーパー戦隊シリーズとしては珍しい(シリーズ初?)。
ちなみに撮影にあたり、演者の出合氏は本当に剃髪するつもりでいたそうだが、撮影時期と並行して別の仕事があった為に関係者から止められ、やむなく特殊メイクという形で収まったという。
関連イラスト
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獣電戦隊キョウリュウジャー キョウリュウジャー 拳法家 陰陽
津古内真也/2代目キョウリュウグレー:自分の子孫にして後釜