「腹立たしい!お忘れか!?俺はデーボス軍怒りの戦騎ドゴルドだ!」(ブレイブ1)
データ
身長:204cm(巨大化超増殖時身長:51.0m)
体重:183kg(巨大化超増殖時体重:457.5t)
配合:喧嘩上刀
特記事項:怒りのライオン戦騎は、ブレイブを宿して誇りを取り戻す。
概要
怒りを司る怒りの戦騎。鬼や雷神のような真っ赤な姿と虎柄の腰布に獅子そのものな顔、そして金色の巨大な爪が特徴。
武人を思わせるような口調をしているが常に怒っており、「腹立たしい!」が口癖。初めて対決したレッドからは「八つ当たり野郎」と呼ばれた。
彼の配下は人間の怒りを誘発させる事に特化させており、本人の気性とは裏腹に意外にも回りくどい作戦を遂行する変則的なタイプで占められる。
少なくとも戦国時代から存在しているようで、キョウリュウゴールドこと空蝉丸の命を奪ったことから賢神トリンにとっては百面神官カオスと並ぶ因縁深い相手であるが、ドゴルド自身は何故かトリンのことを一切覚えていない。
能力
怒り任せの荒々しいファイトスタイルで、初戦ではレッドやグリーンを圧倒。武器は喧嘩上刀という、そのまんまなネーミングの七支刀で、時折刀身から電撃が走る。
何故かデーボス軍でありながら、プテラゴードンの獣電池を使いこなしており、これには本人も驚いていた。更に、空蝉丸だけの剣術である『奥義・雷電残光』をどういうわけかドゴルドも使用することができるなど謎も多かった。
正体(ネタバレ注意!)
空蝉丸「そんな……それでは今までずっと……!!」
「かつての英雄が悪の幹部として破壊の限りを尽くしてたってワケさ!傑作だろ空蝉丸ちゃん?」
「ククク……そうだそれが『怒り』だ…″腹立たしい″だろぉ?」
ドゴルドの正体は意思を持った鎧であり、その鎧の中には死んだと思われていた空蝉丸本人が閉じ込められていた。
これまでキョウリュウジャー達と戦ってきたドゴルドはデーボス軍の策略により怒りで我を忘れ、ドゴルドに心を支配された空蝉丸だったのである。
上述の性格なども空蝉丸の人格が反映されたものであり、本来のドゴルドは相手を煽り怒らせることに長けた卑劣漢。ただし気性の荒さは元からであり「腹立たしいぜ!」とこれまで以上の凶暴さを見せるようになる。
百面神官カオスの呼び方も空蝉丸を取り込んでいた時は「カオス殿」または「カオス様」と呼んでいたが、彼が解放されてからは「カオスの旦那」と呼んでいる。
数百年一体化していたせいか、分離した後でも空蝉丸は彼の存在を感じ取る事が出来、逆にドゴルドは空蝉丸の剣術をある程度使う事が可能になっている(『奥義・雷電残光』を使用できたのはこれが理由である)。
戦国時代からの因縁であるため、「空蝉丸ちゃん」と小馬鹿にしたように呼ぶ。
空蝉丸が解放されて以降はカンブリ魔を生贄にして完全支配しているが、一ヶ月しか存在を保てない。また、肩に動物の毛皮を思わせる襟巻がつくようになった。
動向
ブレイブ15において、永遠に溶けずかつ強力なパワーを発揮するバトルボディを手に入れようと、ノブハルの旧友・中里博史の製作したロボット「G-BO」を取り込もうとしたが、失敗している。
それ以降もカンブリ魔ではない依代を求めて暗躍していたが、ブレイブ29において「怨みの感情は怒りに近い」という理由でキョウリュウレッドカーニバルに敗れたエンドルフを新しい依代として取り込んでいる(この時ドゴルドはトリンが死んだのを機に「キョウリュウジャーの怨みと怒りを集めるチャンス」として相性の悪いエンドルフに自分から協力する素振りを見せ、さらにエンドルフを確実に取り込むために、巨大化要員のラッキューロに娯楽を与えて出撃させないようにした)。
空蝉丸を依代にしていた頃にプテラゴードンの獣電池が使えたのと同じように、エンドルフを取り込んだ後は、喧嘩上刀以外にも彼が所持していたローソクラッシャーも使用するようになる。
彼を取り込んだ後は、「エンドルフは死んだ」と嘘の報告をしていたが、エンドルフは完全には支配されておらず、ドゴルドの体内で怨みを貯め込みつつ復活の機会を窺っていた。その影響で徐々にエンドルフに意識を侵食されていたらしく、ブレイブ41でエンドルフらしい行動や発言が無意識に出て来る。
その事をラッキューロや空蝉丸に指摘され、焦りを覚えたのか新たな最強の体として桐生ダンテツに狙いを付ける。同時に、その裏で下克上も企んでいた。
だが、10人揃ったキョウリュウジャーの戦いで、配下だったデーボ・ヤナサンタに必殺技を受ける盾にされ、その衝撃で壊れた鎧の中からエンドルフが復活。実はヤナサンタを扱った作戦も、ドゴルドが自分で考えたつもりの作戦だったが、実は意識下のエンドルフが計画した物であり、自分が生み出したはずのヤナサンタの正体も恨みのデーボモンスターであった。
エンドルフに殺されそうになるところを、仲間割れを嫌うキャンデリラとアイガロンによって命は救われるも、下克上を企てていたことがバレてカオスから叱責され、結果として戦騎としての地位を失った上に、体に制御装置(自身の稲妻が逆流するデーボスの受信細胞)を付けられて、エンドルフの下僕(デーボモンスター)扱いとなってしまう。
その様子を見た空蝉丸からは「今のお前に誇りはあるのか」と厳しい声を浴びせられるが、それを聞いて開き直ったのか、それ以降はエンドルフの下僕として忠誠的な態度を見せている。
そしてブレイブ47でエンドルフと共に空蝉丸と最後の戦いに挑む事に。
余談
デザインモチーフは、トランプのクラブと「オズの魔法使い」の勇気の無いライオン。
ちなみにドゴルドという名前自体が「怒+ゴールド」というダジャレ(かばん語)であり、名前そのものがネタバレだった。
関連タグ
ヨロイスネーク(鳥人戦隊ジェットマン):同じく人間に憑依して内部に取り込む能力を持った動く鎧の先輩と言うべき戦隊怪人。
狼鬼(百獣戦隊ガオレンジャー):古代に追加戦士を内包して封印され、現代に蘇った幹部つながり(実際にモチーフとしたことがホビー誌のインタビューにて語られている)。
大地の拳魔マク(獣拳戦隊ゲキレンジャー):怒りを司る幹部怪人繋がり。
ドクター・ケンプ(超獣戦隊ライブマン):終盤で改心する機会を逃していた初期幹部つながり。
ミストバーン(ダイの大冒険):脚本家繋がり。自らの肉体を持たず他人の身体を借りてしか行動できないことに強いコンプレックスを持つキャラクター性が酷似しており、ドゴルドは彼のリボーンキャラと言うことも出来る。
アーマードダークネス:装着した者を意のままに支配して暗躍する中身が無い鎧繋がり。
ドナルドダック:説明不要なアヒルのキャラクターで名前が似ており、偶然にも『怒りの感情に強く関連している』という点が共通している。
ライオン戦記:9年後のニチアサ枠に登場するアイテム。特記事項にあるとおり、ドゴルドも「ライオンセンキ」である。
巻原定男:捕食した相手の能力を奪う力の持ち主。
スタースクリーム(プライム):中の人及び下克上を狙っていたキャラクター繋がり。