「アチョー!ケフェウス座系カロー……あっ、いないアル……(※振り向く)あっ!ケフェウス座系カロー・デスゴン様アルよ!九林寺は我らジャークマターが乗っ取った!!」
「拳法勝負なら負けないアルよ~!燃えよデスゴン!」
データ
役職 | カロー(ケフェウス座系担当) |
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出身 | 惑星ネビュラ(ケフェウス座系) |
身長 | 182cm(ヒカエオロー身長:41.9m) |
体重 | 197kg(ヒカエオロー体重:453.1t) |
装備 | ケンポーケン |
分類 | 合金宇宙人 |
CV | 松尾まつお |
スーツアクター | 村岡弘之 |
概要
宇宙幕府ジャークマターの幹部の1人で、ケフェウス座星系を掌握するカロー。自身の支配星系に属する惑星・ネビュラ出身。ふとましい体型に、青銅と赤主体の色で円と三日月マークの散りばめられた拳法道着風アーマーを着込んでいる。また左目も三日月の形となっている。
ネビュラ星人特有の『デスディスク』を生成、対象に投げ付ける事で相手をデータ化し閉じ込める能力を有する。
これにより、支配星系内の惑星・アチョルクにある修練施設『九林寺九房』の大僧正(演:蜂須賀祐一)を拘束する事で九林寺を乗っ取り、ケフェウスキュータマを生み出す為のキューエナジーを求めるキュウレンジャーを待ち伏せ。邪悪な9つの試練を課す事で妨害しようとする。
また、デスディスクに閉じ込めた者のデータをインダベーへコピー、本物と同等の能力を持った偽物を作り出す事も可能。
そのふとましい体型に反して身体能力は高く(いわゆる動けるデブ)、戦闘では攻防一体の円盤状武器『ケンポーケン』も用いたカンフー殺法で立ち回る、宇宙のカンフーマスター。「~アルよ」と付ける胡散臭い喋りや仕草こそコミカルだが、目的の為なら不意打ちでキュウレンジャーをデスディスクに閉じ込め、それを元に作った偽キュウレンジャーを閉じ込め損なった残りのキュウレンジャーへぶつける等、勝つ為なら手段を選ばない狡猾な面がある。
キョダインロウは右腰に下げている。
ある目撃証言によると、デスゴンのカンフーの動きには太陽と月の動きが応用されていたと言う。
活躍
ドン・アルマゲの命令を下された『博士』からの通達で九林寺を乗っ取り、そこへ現れたキュウレンジャー6人(ショウ司令にツルギとガル・ナーガ・ハミィ・ラプター)の前へ出現。
邪悪な9つの試練をキュウレンジャーに課し、自身は寺の奥へ引っ込んだ。
対するキュウレンジャーはツルギの指示や助け(ついでにショウ司令の空回り)も交えながら着実に試練をこなしていく。
試練タイトル | 内容 | 結果 |
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第一房 地獄房 | インダベー99人を1分で倒す | いきなりの状況に焦りつつも難無く全滅させて突破。撃破数はツルギが1位、ショウ司令が最下位(各スコアはツルギ:38体、ハミィ:17体、ガル:16体、ナーガ:13体、ラプター:10体、ショウ司令:5体) |
第二房 筋トレ房 | 腹筋9999回 | 尻ごむラプターを傍らに何故か上半身裸になったツルギが達成 |
第三房 厨房 | 美味い料理を作ってインダベーを満足させる | 通信でスパーダよりレシピを教えて貰ったガルとハミィが寿司を作って出す。食べたインダベーはあまりの美味さに昇天し、見事合格 |
第四房 遊戯房 | インダベーが鬼役でだるまさんがころんだ | ギックリ腰持ちのショウ司令が止まった時にコケそうになるが、ナーガの超能力で止められ難を逃れる。最終的にナーガが鬼に触れて勝利 |
第五房 ダンス房 | カッコイイダンスを披露する | キューレットを回す際の『キューレット・ザ・チャンス』のダンスを見せようとしたショウ司令だが、ギックリ腰でその場に立ちすくむ。直後にSpace.32ぶりの半裸姿となったツルギをセンターとした他の5人がダンスした事で達成 |
第六房 我慢房 | 熱い湯船に一定時間浸かる | アヒルの人形を浮かべながらハミィとラプターが挑戦。のぼせそうになるも何とか達成 |
第七房 変顔房 | にらめっこ対決(控え付き) | ガルはアッサリ負ける一方(※マスクを外したインダベーの顔(インダ)に爆笑)で、これまでにもしょっちゅう変顔をしていた(※本人にそのつもりは無い)ナーガは相手を圧倒、完全勝利を決めた |
第八房 射撃房 | クレー射撃をこなす | ホウオウシールドのビーム銃で試練をこなすツルギに対し、腰を痛めた事と空回りぶりで調子の狂ったショウ司令はリュウツエーダーでの射撃を外しまくった。結局ほぼツルギにフォローして貰い達成 |
だが、五~八房の試練をキュウレンジャーが達成した隙にデスゴンはデスディスクを射出、射撃房の際に的へ紛れたデスディスクを撃ち落として難を逃れたショウ司令とツルギ以外のキュウレンジャー4人を捕えてしまう。その4人のデータをインダベーへコピーして偽キュウレンジャーを作り、残ったショウ司令とツルギへ差し向ける事で最後の試練(と言う名の罠)『第九房 相打ち房』を仕掛ける。
偽キュウレンジャーはわざとショウ司令に謝る言葉を掛けながら攻撃を行うが、彼等と長い間行動していた故に微妙な違和感を感じたショウ司令はわざと降参し、ツルギはどうなってもいいから自分だけを助けてほしいと命乞いする演技を行って相手に隙を作り、そこを狙ってリュウツエーダーで射撃。偽物を仕留めた上でそれに動揺したデスゴンも射撃してデスディスクを取り落とさせ、捕らわれた4人も解放した。
ちなみにショウ司令が感じた違和感とは、ハミィとガルは“ショウ司令”という呼び方、ラプターは情けない姿の自分に対する優しい言動(本物なら激怒するから)だった。そしてナーガは曰く「フィーリング」。
それでも余裕な表情を見せるデスゴンは配下を呼び出し、リュウコマンダーとホウオウソルジャーにオオカミブルー・ヘビツカイシルバー・カメレオングリーン・ワシピンクと交戦。配下とソルジャーが立ち回る一方、コマンダーが与えたツルキュータマ・ミズヘビキュータマ・ヤマネコキュータマ・オオイヌキュータマで拳法使いとなった他のキュウレンジャーに攻め立てられる。
ピンクがツル拳でシルバーがヘビ拳、グリーンはネコ拳を使うが、ブルーはイヌ拳と種族含めていつもとあまり変わらなかったので不満を述べる。これに対しコマンダーがコイヌキュータマを渡すが、それを使用したブルーが突然デスゴンの足元へじゃれ付いて来た。
デスゴンはノリ良くガルを可愛がったり、お手をさせたが無防備な状態なのでブルーを蹴り飛ばし、残りの三人も自身のカンフーで追い詰めていく。
その直後、素手でこちらに悠然と向かって来たコマンダー相手にカンフー勝負を挑む。お互い小細工無しの激しい格闘戦を繰り広げたが、一瞬の隙を突かれてコマンダーより至近距離から気弾を叩き込まれて吹っ飛ばされる。これによりなかなか立ち直れない隙に配下を片付けたソルジャーが合流、放たれたオールスタークラッシュとドラゴクラッシュ・フェニックスエンドを喰らい敗北。
直後にヒカエオローを果たし巨大化、リュウテイオーと交戦。ケンポーケンを手に激しく立ち回った物の、不利を悟ったコマンダーが両腕を換装。左腕のカメレオンボイジャーが伸ばした舌でケンポーケンを叩き落とされて反撃される。
そこから間髪入れず、ソルジャーの協力で呼び出したホウオウボイジャーのブースターも使い更なる換装を果たしたリュウテイオーにブースターの飛行能力を使った飛び蹴りまで貰った後、最後はリュウテイオーメテオキックを喰らって爆散した。
戦闘後、デスゴンが落としたと思われるデスディスクを拾ったキュウレンジャーは大僧正を解放。そのお礼に大僧正からエンプティ状態のキュータマへキューエナジーを注いで貰った事で目的のケフェウスキュータマを手にする事が出来た。
余談
モチーフはドイツで発掘された青銅器時代の遺物、ネブラ・ディスク。太陰暦のズレを修正する為の天体観測をアナログな方法で行う目的で作られた金属製の円盤で、その高度な計算の含まれた構造によりオーパーツと呼ばれる事がある。その外観は太陽と月を表している図形に星々を表す点が散りばめられていると言う物で、デスゴンの身体中にある図形と同じ物である。
また、劇中での『燃えよデスゴン』の発言や香港寺風の舞台からも解かる様に、もう一つのモチーフとして香港のアクションスター、サモ・ハン・キンポーも取り入れられている。
惜しい事に声は専属吹替の水島裕氏では無いが、スーツアクターを務めた村岡弘之氏はかつて水島氏が声を担当した哀しみの戦騎アイガロン(獣電戦隊キョウリュウジャー)のスーツアクターを演じていた(※加えて水島氏も、サモハンと同じ髪型でキョウリュウジャー本編に顔出し出演している)。その縁より、劇中ではドラゴン(ショウ・ロンポー)VSデブゴン(デスゴン)と言う夢の対決的なシーンが展開された。
更に偶然だが、仮面ライダービルドでもドラゴンの戦士が活躍する回であった。
担当声優の松尾氏はスーパー戦隊シリーズは今作が初登場である。また特撮の出演は2005年の『超星艦隊セイザーX』以来12年ぶりとなる。
関連項目
エリードロン、マゲラー:同じく合金宇宙人へ分類されるカロー。
エレハン・キンポー:獣拳戦隊ゲキレンジャーに登場するデスゴン以前のサモ・ハン・キンポーモチーフの戦隊シリーズキャラ。こちらは水島裕氏が声を演じた。