「俺の名はジャークマター一の戦闘機乗り、コジシ座系カロー・ウンジェットだ!!」
「さぁ、教えろ。この地に伝説のマシンが眠っていると聞いた。俺がそいつを乗りこなしてやる」
データ
役職 | カロー(コジシ座系担当) |
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出身 | 惑星オーゴ(コジシ座系) |
身長 | 44cm(ロボット搭乗時:205cm→ヒカエオロー身長:47.2m) |
体重 | 40kg(ロボット搭乗時:301kg→ヒカエオロー体重:692.3t) |
装備 | 空陸両用プレコンジ機 |
分類 | クリーチャーエイリアン |
CV | 高城元気 |
スーツアクター | 村岡弘之 |
概要
宇宙幕府ジャークマターの幹部の1人で、コジシ座星系を掌握するカロー。自身の支配星系に属する惑星・オーゴ出身。
ダイカーンのガメッツイと同じクリーチャーエイリアンに分類され、紫色の頭から無数の触腕が生えた小型宇宙人である。フード付きの飛行帽にスカーフにして首に巻いているカローの証のマントとゴーグル、口にくわえたパイプ等いかにも戦闘機パイロットらしい小物を身に着けている。
本体の殆どを占める種族特有の触腕『ソージュー肢』を巧みに操るオーゴ星人は体が小さいながらも複雑な操縦マシンを簡単に乗りこなす程手先が器用で、誰もが自分専用のマシンに乗り込んで生活している。
ウンジェットの場合は高額な資金を注ぎ込んで性能を高水準に引き上げた金色の専用ロボット『空陸両用プレコンジ機』に搭乗、両肩のガトリングやソニックブームを放つ腕のブレードを武器にした空中戦を得意とする。それを活かしてカローに伸し上がったジャークマター随一の戦闘機乗りである一方、宇宙の様々な搭乗マシンを操縦する事へ魅せられたが故にそれらを強奪してまで入手、コレクションする様になったと言う。
戦闘機乗りらしく、「覚えておきな、飛べないタコはただのタコだと!」とニヒルっぽい事も言ったりするが、それよりもコレクションしたいマシンを手に入れる事に興味が行っている為、言動や性格は子供っぽい。
加えてマシンを手に入れるなら支配惑星の住人に危害を働く等、やっている事は身勝手かつ横暴。今までのカローやダイカーンと大差は無い。
キョダインロウはプレコンジ機の胸装甲内に付けている。
ある目撃証言によると、ウンジェットが空を飛行する姿は金色(こんじき)の魚の様だったと言う。
活躍
ラッキーの故郷である支配星系内の惑星・ルースに伝説のマシンがあると言う情報を何処からか聞き付け、配下を引き連れて自ら出現。自我を持つ機械生命体だと言う目的のマシンを誘き出す為、住人達を攻撃していた所にルースからの救難信号をキャッチしたキュウレンジャーが出現した為交戦する。
だがその中でラッキー/シシレッドを庇って躍り出たシーザーを見付け、それが目的であるマシンの『子供』だと考えたウンジェットはシーザーを執拗に追い回して捕獲(※この際、障害物だらけの林の中を低空飛行で潜り抜けており、ジャークマター随一の戦闘機乗りに恥じない操縦技術を見せている)。そのまま撤退する。
その後、シーザーを閉じ込めた檻をインダベーに叩かせる等してストレスを与え、親である本命のマシンを誘き出そうと待っていたがそこをシーザーの声を聞き付けたラッキーと彼へ付いて来たガルに見つかり再度交戦。
檻を小脇に抱えつつ逃げ回りながら戦っている内に他のキュウレンジャーも駆け付けた為、自身の目的ついでにキュウレンジャーを倒し新たなフクショーグンになる事を宣言。引き続き配下を嗾けて自身は更に逃走するもラッキー=レッドに追い付かれた為、シーザーの入った檻を盾に相手の動きを牽制、一方的に攻撃を浴びせ変身解除させる。
だが止めを刺そうとした直前、ラッキーの身を案じて飛び出した爺や(演:中原和宏)に突き飛ばされて失敗。しかし彼がラッキーに打ち明けた真実を聞いたウンジェットはすぐさま起き上がり、爺や諸共ラッキーをあの世に送ってやろうと狙撃したが避けられてしまう。
そして爺やを逃がしたラッキーに対し、「ハッ!何が「よっしゃ、ラッキー!」だ!お前に未来などない!!」と挑発し、ブレードから放ったソニックブームで攻撃するもラッキーがシシレッドオリオンにチェンジした事で形勢は逆転。撃ったガトリングは自身が先程舐めた強運のせいで当たらず、空間操作で檻を奪われシーザーを開放される。そこからマントによる拘束や高速移動を使った攻撃で翻弄された上、キューザウェポン等を使った一斉攻撃まで浴びてしまう。
そこへ自身の配下を片付けた他のキュウレンジャーも駆け付けた事で、インフィニッシュブラストとオールスタークラッシュを合わせた一撃を喰らい、「うわぁ~!!(シーザーの)親はどこだ~!」と叫んで敗北。
程無くヒカエオローを果たし巨大化。
だが直後にシーザーが体内から吐き出したコジシキュータマをレッドが使った事でシーザーが本来の姿であるコジシボイジャーとなる。それからの攻撃を貰った上にレッド達キュウレンジャー5人との協力で完成したスーパーシシボイジャーから更に追撃される。
その勢いから両手足のキュウボイジャーを呼び出して誕生したスーパーキュウレンオーと交戦。
今度は空を飛び回りつつガトリングを浴びせまくったが新たに飛び道具であるキャノン砲を得た相手には対応され、止む無く高度を落として接近した所をオオカミボイジャーである左足で蹴り飛ばされてしまう。ならばと今度は大量のモアイダーを呼び出して爆撃させるが、スーパーキュウレンオーのキャノン砲の火力でこれを返り討ちにされてしまう。
これを見たウンジェットは、シーザー=コジシボイジャーが自身の探していた伝説のマシンと確信。感激の余りプレコンジ機の座席から飛び出してスーパーキュウレンオーの頭の天辺に張り付き「これで伝説のマシンは俺の物だ!」と勝ち誇る。
しかし乗っただけで当然操れる訳も無く、すぐさま左腕のカメレオンボイジャーから「降りてよ!気持ち悪い〜!」と伸びた舌で払い除けられてしまう。最後はこれで生じた隙へスーパーキュウレンオーファイナルブレイクを撃ち込まれ、「最後に乗れて、悔いはな~し!」と伝説のマシンに乗れた(?)事に歓喜へ満ちた叫びを残し、プレコンジ機と共に爆散した。
余談
モチーフはコロンビア・シヌーの遺跡より発掘された装飾品である黄金ジェット。紀元前500~800年前の物と推定されるがあからさまに飛行機(ジェット機あるいはスペースシャトル)の特徴を持った遺物と言う、世界的に有名なオーパーツの一つである。
目撃証言の魚の様に見えたと言うのは、装飾品のモデルが魚(ナマズの一種である熱帯魚・プレコ)を極端にデフォルメした物と言う説から採られており、ウンジェットのヘルメットが魚の形状をしているのもそれが理由だと思われる。
一方でこじし座の意匠は一見見当たらないが、プレコンジ機に搭乗した時のソージュー肢の位置がちょうど人間の顎下から首の辺りになる為、“長い顎髭へ見立てられるソージュー肢⇒生え揃っていない鬣⇒子獅子”と言う解釈が出来る。
デザインした久正人氏曰く『ウオ座系のダイカーンからカローへ昇進、転勤してまだ間が無いので担当星座の意匠が無い』との事。
声を演じた高城氏は、特撮作品の出演は今作が初となる。
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モズマ(キュウレンジャー):同じく乗り物を操る能力に長け、乗り物を操る事自体が好きなダイカーン。ただしウンジェットは『乗り込んで操縦する』のに対し、モズマは『外部からの操作で操る』と言う違いがある。
他作品の関連怪人
ハッテナー:昨年の戦隊怪人で、ダミーボディに乗っかった本体と言う身体構成と機械を操る能力を持つ。巨大戦で本体が1号ロボの頭に張り付いた共通点もある他、声はモズマと同じ人。
賭博師ベリト:17年前に登場した戦隊怪人で、パワーローダーの役割を果たすスーツを着込んでいた小型宇宙人。
サーガイン、晦正影、ダグデド・ドゥジャルダン:3人ともパワーローダーに似た肉体にミクロサイズの本体に入っていた幹部とラスボスである意味上位互換と思われる。