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サーガイン

さーがいん

サーガインとは、特撮テレビドラマ『忍風戦隊ハリケンジャー』の登場キャラクターの一人。
目次 [非表示]

「偉大な発明は、常に人の真似から始まるのだ!!」(巻之四十二)


”暗黒七本槍・五の槍サーガイン。ご存知メカ忍者軍団指揮官。クグツ作ってます!”(巻之十の「宇宙忍者ファイル」より)


CV・スーツアクター岡本美登


概要

宇宙忍群ジャカンジャに属する宇宙忍者の一人で、幹部格である「暗黒七本槍」の五の槍に当たる。一人称は「」。

黒を基調とした甲冑で全身を固めた誇り高い武人で、両肩の鎧に差してある二振りの「暗黒二刀流・巌流剣」を武器とし、力強い剣術をもって相手を圧倒する他、指先からは機関銃のように弾丸を連射することもできる。作中でも、ハリケンジャーが繰り出すクエイクガジェットの重力弾を難なく一刀両断せしめる等、その実力は正しく折り紙付きである。


・・・が、これはあくまでもサーガインの一つの側面に過ぎない。

実はサーガインの身体は完全なる傀儡――即ちロボットであり、頭部内に設けられている小型のコックピットに、本来の姿であるに似た生命体パイロットのように収まり、チューブに繋がれることで傀儡としての身体を自在に操縦している。

この傀儡としての身体は、その本体たる生命体が自ら作り上げたものであり、この事実からはサーガインのもう一つの顔である、天才科学者傀儡師としての側面が窺えるものとなっている。自身の身体だけに留まらず、配下としているクグツ忍者カラクリ巨人もまた、サーガインが作り上げたものが散見され、これに宇宙各地から集めた機械系の宇宙生命体を加えることで、自身の指揮する軍団である「クグツ忍者群団」が構成されている。

前述した本体は普段はあまり表に出ることはなく、ごく時折感情が高ぶった際などに頭部が展開しその姿を現す程度であるが、一度だけ普段とは異なる身体(滑空忍者ムササビスタル)に移乗し、自ら作戦行動を展開したこともあった。


人物

実直かつ研究熱心な気質の持ち主で、敵である地球忍者のカラクリ巨人のシステムをも研究し、自身の技術にフィードバックするなど、戦力増強に向けた取り組みにも余念のないところを見せる。また、そうした研究や開発の記録を逐一日記として残すという、マメな部分にも作中では触れられている。


七本槍の中でも、仲間思いなところがクローズアップされる方でもあり、研究の分野が比較的近似している四の槍ウェンディーヌとは当初より親しく会話することもしばしばあった他、後に彼女や一の槍フラビージョ、六の槍サタラクラが、遺作として残されていたカラクリ巨人を駆って弔い合戦を仕掛けたこともあるなど、仲間内からの信望もそれなりに高かったことが窺える。

また、二の槍チュウズーボとは犬猿の仲とも言える間柄ながらも、一方で彼が最後の戦いに臨む際には、切り札である「宇宙忍法・闇魔人魂召喚の術の巻物」を託されており、奮戦空しく敗れ去った後もその最期に心からの敬意を表してみせている。チュウズーボの他にも、暴走状態に陥ったマンマルバや、ウェンディーヌに惚れられていたジュクキノコが倒された際など、彼等を不憫に思う素振りを見せたこともあった。


そんな中でも例外とも言えるのが、物語終盤より戦列に加わった七の槍サンダールへの応対であり、仲間思いなサーガインとしては珍しく当初より激しい対抗意識を示し、その関係は終始折り合いの悪いままであった。

もっとも、これは七本槍の中でもずば抜けて高い実力の持ち主であるサンダールへの嫉妬とは単純に言えないところもあり、表向きは弁舌さわやかで折り目正しい彼の隠し持つ危険な本性に、薄々勘付いていたが故の警戒心が根底にあったと解釈できない訳でもない。

実際に、サンダールの方もサーガインを立てるかのような態度に出つつ、一方では当て擦りや煽りめいた物言いに走ることもあり、こうした両者間の剣呑な関係性はやがて、最悪の形で破綻を迎えることとなるのである・・・。


無念の最期

サンダールがアストラム星雲より持ち帰ってきた、「怒りの矢」のメダル。

ジャカンジャが手に入れようとしていた、「アレ」に繋がるこの重要アイテムの秘密を解明すべく、サーガインは自ら任務遂行に名乗りを上げ、カラクリ巨人メガタガメ・マークⅢを活用して得た地球忍者のカラクリシステムのデータを元に、最強のカラクリ巨人・ガインガインを建造。

自身の科学力の集大成とも言うべきガインガインを駆り、ハリケンジャー達の前に立ち塞がると、カラクリシステムによって怒りの矢を実体化させることに成功し、その圧倒的な力によって天雷旋風神リボルバーマンモスさえも撃破するなど、目覚ましい戦果を上げるに至った。


その後のハリケンジャー達との再戦でも、等身大での戦闘で終始彼等を圧倒し、巨大戦においても初戦と同様にガインガインでの猛攻によリ、天雷旋風神を後一歩のところまで追い詰めてみせたものの、土壇場でハリケンジャー達の祈りが呼び起こした最強合体形態・リボルバー天雷旋風神の登場により一挙に形勢を覆され、必殺の絶対究極奥義・アルティマレインボーの前にガインガインは敗北。怒りの矢のメダルもハリケンジャーの手に渡ってしまう。

自慢の最強カラクリ巨人を失ったとはいえ、このままおめおめと仲間達の元へ戻ることを良しとせず、ハリケンジャーの首を獲り怒りの矢のメダルを奪還せんと気炎を上げるサーガインだが・・・そんな彼の前に現れたのはハリケンジャー達ではなく、あのサンダールであった。

「いつぞやの手合わせの続きだ」と嘯き、あからさまな挑発に打って出たサンダールに対しいきり立つサーガインであったが、貴様など刀の錆にもならないとの相手からの言葉通り、不意打ちも同然に片手から放った光線で巌流剣をへし折られた上に、その折られた切っ先で傀儡の身体を貫かれ深手を負ってしまう。


「・・・俺を倒したら、カラクリシステムが!」

「心配無用、データは全てバックアップを取ってある」


一連の作戦でサンダールが大人しくメダルを譲り渡し、当て擦りをかましながらも高みの見物を決め込んでいたのは、サーガインの作戦を利用しカラクリシステムのデータを得るための深謀遠慮に他ならなかった。

その目的が首尾よく果たされた今、サンダールにとって最早目の上の瘤でしかないサーガインは、痛烈な罵倒とともに繰り出された止めの一閃によって、本体もろとも真っ二つに両断されたのであった。


「無念・・・ッ!!」


こうして、仲間思いでありながらも身内の手によって討たれるという、皮肉極まる最期を遂げたサーガインだが・・・それでもその人望の厚さ故にウェンディーヌを始めとする他の七本槍達の手によって遺骸が手厚く弔われ、さらにハリケンジャーに対する弔い合戦まで起こされたことは、既に述べた通りである。


それからさらに時間が下り、ハリケンジャーと邪悪なる意志との間で最後の戦いが繰り広げられる中、邪悪なる意志の化身した姿の一つとしてサーガインも再度その姿を現すに至った。

もっとも、姿形は同じとはいえ実態は邪悪なる意志の分身に過ぎず、因縁浅からぬサンダールも含め、同じく「蘇った」七本槍達を前にしても「我等の間のすべての因縁は消えた」として、共に憎きハリケンジャーを抹殺せんと迫るが、これを生き延びていたゴウライジャーによって阻まれると彼等を含めた地球忍者達との乱戦の末にハリケンイエローの「疾風流剣技・大地斬」を受け敗れ去った。


備考

デザインはさとうけいいちが担当。制作サイドからの「傀儡でお願いします」とのオーダーを受けて浮かんだ、頭の中に本体がいるとのアイディアを膨らませた一体である。傀儡の身体の二の腕や腿に見られる金色の意匠は鎖帷子をイメージしたものであるが、普通にやっても面白くなかったことから魚の鱗のイメージも含めたものとされている。

コックピットに入る本体については、スペーススーツを着てるようなイメージも欲しかったことから、クリアパーツのベストを着込んだ形とされており、コックピットのディテールも含めて細かく描写することで、前述したアイディアを効果的に活かす試みがなされている。さとうはこの本体について、スーツやCGでの合成になるのを計算していたと語っているが、それだけに実際の演出がミニチュア操演とされたのにはビックリしたという。


演者の岡本は、過去に自身が演じたバラナイトメア(『超力戦隊オーレンジャー』)などのようにスーツアクターとCVとを兼任しているが、本体の発する甲高い声も岡本の肉声である。当初は後から加工して甲高い声にしようとしたところ、岡本の提案による裏声での演技が面白かったことから、そのまま本体も通しで演じることになったという(参考リンク)。

本作での岡本はサーガイン以外にも、「御前様」こと覚羅の父親役として顔出しで出演している。サブプロデューサーとして本作に携わっていた塚田英明の語るところによれば、これは登場回(巻之四十七)の演出を手掛けた諸田敏との相談の中で、お父さん役にはピッタリでないかということで決まったものであるといい、演じるに当たってはサーガインを感じさせないよう、娘に対する優しいお父さんという方向性が志向されている(参考リンク)。


後年制作された『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャー ドキドキサーカスパニック!』では、デスガリアン達に紛れてサーガインもモブ的な形で登場している。


関連タグ

忍風戦隊ハリケンジャー

宇宙忍群ジャカンジャ 暗黒七本槍

ロボット 傀儡 科学者 文武両道

ハニワ腹話術師賭博師ベリトウンジェット:全員機械の肉体に本体がいた怪人たちである意味サーガインの下位互換。

晦正影次の忍者スーパー戦隊においてロボットの肉体に小型ボディの本体が操っていた偉大なる後輩。

ダグデド・ドゥジャルダン:ある意味彼の上位互換(ラスボス)。

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