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ハニワ腹話術師

はにわふくわじゅつし

ハニワ腹話術師とは、特撮テレビドラマ『五星戦隊ダイレンジャー』に登場する敵怪人の一体。
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「またしても違ったか!愚かな人間の子供など、石でたくさんだ!」

『石ダ石ダ~!アハハハハ…アハハハハ…』


CV:増岡弘

登場話数:第16話「ゴロゴロ子供石


概要編集

「ハニワ拳」の使い手であるゴーマ怪人

埴輪を思わせる陶質の頭部と胸の鎧が特徴で、同時に腹話術師の名に違わず乳児ほどのサイズの古代人形を常に従えている。指先から放つ糸で相手の自由を奪い、意のままに操る「秘技・人形操り」、強力なラッシュの「ハニワ拳・地獄突き」といった技、それに長剣を振るっての攻撃を得意とする。


さらに特徴的な能力として、何度倒されてもその度に復活するという驚異的な自己再生能力を備えており、能力が発動する際には古代人形の両目が赤く発光する。古代人形にはこの他にも、怪光線をやはり両目から放つことが可能で、この光線は浴びた者がゴーマの末裔でない場合は、その身体を石化させるという効果を持つ。

作中ではガラ中佐の指揮のもと、この能力によってゴーマの素質を持つ人間を見つけ出して改造し、人間を襲わせる作戦に従事していた。しかしこのハニワ腹話術師、これ以外にもさらに秘密が隠されており……。


作中での動向編集

前述の通り、ゴーマの血を引く子供を見つけ出すべく公園で遊んでいた子供達に、手当たり次第怪光線を浴びせていたハニワ腹話術師であったが、そのような子供が容易に見つかるはずもなく、かえってこの怪事件に恐れをなして子供達が出歩かなくなるという事態を引き起こしていた。

そんな中、偶然にも出くわした一人の少女――ユキが、怪光線を浴びても石化せずにいたことで、ハニワ腹話術師とガラもようやく目的を一つ達したかに思われた。だがそこにクジャクからの邪魔が入ったのみならず、ユキと親交のあった大五までも現れ、ハニワ腹話術師は後者への迎撃を余儀なくされてしまう。

秘技・人形操りで大五の自由を奪い、これに止めを刺しかけるもクジャクの横槍が入って失敗に終わり、さらに転身したシシレンジャー大輪剣・気力シュートで、ハニワ腹話術師も呆気なく粉砕されてしまった……かに見えたがしかし、ユキをさらっていったガラの行方を追って大五とクジャクがその場を後にした後、何事もなかったかのように元通りに再生してみせたのであった。


自らを誘き出す囮としてユキが使われていたことを知り、これを逆用してガラがクジャクを罠にはめようとする中、ハニワ腹話術師もこれに従ってクジャクとユキを追い詰めるが、クジャクの気を辿って駆けつけた大五の介入で2人を逃してしまい、さらに他の4人も後から到着したことで、ハニワ腹話術師はシシレンジャーと再び拳を交えることとなる。

ここでもハニワ拳・地獄突きを繰り出し一時はシシレンジャーを圧倒。さらに彼が反撃に繰り出した「天幻星・二刀斬り」をモロに食らって初戦と同様に粉砕されながらも、やはり元通りに再生しシシレンジャーを驚愕せしめた……のだが、そこにクジャクからの声がシシレンジャーに届いたことで、それまで戦っていた人間大のハニワ腹話術師が実は傀儡に過ぎず、古代人形の方こそが本体であったことが露見。

すかさずシシレンジャーが古代人形にダイバスターの一撃を見舞ったことで、傀儡も再生することなくバラバラに砕け散ったのであった。


「見破ったか、シシレンジャー! 踏み潰してやる!」


正体がバレた本物のハニワ腹話術師は巨大化爆弾巨大化(※)し、迎え撃った大連王の動きを秘技・人形操りで封じようとするも、大王剣・大放電によって失敗に終わった末に大王剣・疾風怒濤で止めを刺された。ハニワ腹話術師の死により、石化した子供達も無事元通りに戻った。


(※ 巨大化の際には古代人形の頭部はそのままに、身体の方が傀儡と同じ形へと変化している)


備考編集

デザインは篠原保が担当。「ハニワは最初から顔が付いているためにその顔を活かすしかないが、それゆえにゴーマ怪人としては成立しない」というジレンマに悩まされたところ、「実はこっち(人形)が本体」という話が出たことで、「じゃあハニワの顔もあるけど一つ目も付けますよ」ということにして何とか自分を落ち着かせたと後に振り返っている。実際に本体である古代人形の額には、他のゴーマ怪人に準じる形で赤い一つ目が配されている。

その古代人形の方の頭部は、後年『激走戦隊カーレンジャー』において複数回、モブ宇宙人の頭部として流用されている(第9話の宇宙のスピード王マックスのレースの観客、第22話のシグナルマンの回想に登場する生徒等)。


関連タグ編集

五星戦隊ダイレンジャー

ゴーマ族 ゴーマ怪人


吼新星・コウ:本作の登場人物の一人で、(タイミングが合っていたら)ある意味彼とガラの標的になり得たかもしれない存在でもある

賭博師ベリトウンジェットサーガイン晦正影ダグデド・ドゥジャルダン:歴代戦隊における等身大ボディ自体は偽りで小さい本体を持つ先輩たち。ただし、同等なのはベリトとウジェットのみでサーガインと正影は幹部、ダグデドに至ってはラスボスと上位互換と思われる。

形代零蘭:『烈火の炎』の登場人物の一人。大人の女性の方が人形だったという共通項を有する

キルバーン:『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』の登場人物の一人。こちらは等身大の方が人形だったという点で共通項が見られる

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