「楽しなければワルじゃない!愉快じゃなければ戦う意味がない!OK?そんじゃまヨロピクね♡ダーハッハー!そんなに見たいなら見せちゃおっかなー!?ボキのやり方ー!……おーっと顔は見せられない…」(巻之二十一)
概要
CV:島田敏
『忍風戦隊ハリケンジャー』のキャラクターで、宇宙忍群ジャカンジャの上忍、暗黒七本槍の一人・六の槍。巻之二十一から登場する、要は敵の途中参加幹部である。
拠点のセンティピードに常駐していない中忍とのパイプ役を務め、仮面忍者軍団を率いている。
性格は陽気なお調子者で、一人称は「ボキ」。
首領のタウ・ザントを「タザやん」と呼ぶ等異常なまでに馴れ馴れしいのも特徴だが、そうしてふざけているのはその本性を隠すため。
彼の実態は自分勝手に命を弄ぶ残忍な性格で行動理念は自分が楽しいかどうか。
自分さえ良ければ後は誰がどうなろうと一切おかまいなしという言わば他人の気持ちを分かろうともしない子供のそれ。
デザインモチーフは京劇役者と孔雀で、名前の由来は土曜日(Saturday)から。
常に仮面をつけているのはコンプレックスになっている3つ目の爬虫類のような素顔を見られたくないがためであり、まさに「本当の自分を隠している」わけである…が、普段の軽薄な性格は上記の残忍な本性から来ているものとも考えられるので完全に隠しきれているわけではない。
その一方で彼の率いる仮面忍者軍団はどうも彼が「雇った」ようで、作戦が成功すればちゃんと給料が出る上に忙しい場合は急かすようなことはせず予定が空くまでしっかり待ってから来てもらうといった律儀な面もある。こんなふざけた性格の彼について行く者が少なくないのは、そうしてビジネス面では意外としっかり者だからであろう。この回では彼の友人もいることが発覚したみたいだし。
ちなみに、巻之四十七では覚羅の秘密を見抜いたサンダールの彼女になろうとしていた。
一人で複数の星を腐らせてきた相当な実力者であるもののの、その性格からタウザントはあまり彼を呼びたくないようであったが、ハリケンジャー達にチュウズーボが倒されてしまったために戦力増強としてやむなく呼び寄せられた。
仮面忍者軍団達や手懐けた忍狼獣ファングールを使って地球を腐らせようとするがことごとく失敗。
その後、巻之四十九でサンダールを差し置きタウ・ザントよりジャキュームガンを駆使して「アレ」を生み出す役目を賜るも、実はタウ・ザントの思惑であり、ジャキュームガンと腕を一体化されてしまう。
自身が捨て駒として利用されたことに気付くものの今度は開き直ってジャキュームガンのエネルギーを勝手に使いハリケンジャーを圧倒。
しかしこれがタウ・ザントの怒りを買い、彼の意を受けたサンダールに斬り捨てられ、ジャキュームガンのエネルギータンクも奪い取られた挙句に仮面が割れて素顔が露出したことで激昂。
「よくも…ボキの仮面を割ってくれたな…!
嫌いだ嫌いだ!ハリケンジャーも、ゴウライジャーも、シュリケンジャーも、ジャカンジャも!
大っ嫌いだぁぁぁぁぁぁっ!!」
巨大化して怒りに任せて暴れまくるが、サンダールとの戦いで瀕死の重傷を負ったシュリケンジャーが現れ天空神との戦闘になり、最後は天空神が組み合ったまま自爆し巻き込まれて死亡する。
最終巻では他の暗黒七本槍と共に邪悪なる意志の下僕として蘇って(仮面も修復されている)ハリケンジャーに襲い掛かるが、まとめて一緒に倒された。
後の海賊戦隊ゴーカイジャーでは子孫のサタラクラJr.が登場している。
技
- 槍
両端に三叉の刃がついた長槍。近接戦で使用。
- 特殊空間
- デビろんぱ
- 仮面からのビーム
- サタやん影分身
- 宇宙忍法・黄泉の面
余談
声を演じる島田氏は、昨年の百獣戦隊ガオレンジャーで、タイヤオルグの声を演じていた。
劇中、何の前触れも無く「すごいよサンちゃんほれぼれしちゃうー♪」と言ってサンダールにキスをした。スーツアクターのアドリブなのかどーかは不明。
関連イラスト