「キラメイジャーの命(タマ)は、ワシが取ったる!」
「ワシはシャドン。ヨドン皇帝の命を受けてきたが、おどれのお陰で楽しい狩りになりそうじゃ」
データ
身長/193cm
体重/251kg
ハッシュタグ/#ヨドン皇帝 #マブシーナ #影 #ヨドンチェンジャー #往生せーや #宝石の輝き #ゴーキラメイイエロー
概要
エピソード39にて登場したヨドン軍の幹部。
ヨドンナに次ぐヨドン皇帝の第3の人格であり、頭部右手側の棘付きの赤い「破壊」の邪面を被る事で、ヨドン皇帝が変身する闇のスナイパー。
任侠映画の様な凄味のある広島弁めいた口調が特徴的な半面、性格は冷静沈着。
ワニの鱗を模したタクティカルフードと、強靭そうな爬虫類の下顎を模したマスクを身に付けた、爬虫類の獣人を思わせる姿を持ち、全身を俯瞰すると迷彩服のスナイパーにも大口を開けたワニにも見える。また、両膝にはヨドン皇帝の胸部に埋め込まれた物と同じ、頭蓋骨の装飾が備わっている。また、袖にはワニが獲物を仕留めた際の血で染まる水面をイメージした血の意匠がある。
ヨドン皇帝自らが邪面で変身した姿である為、彼もヨドンナと同じく邪面を被っておらず、腕にヨドンチェンジャーを装着している。
スコープがワニの目になっている武器のライフル・沼銃『クロコライフル』から命中した者を淀みの泥団子に変えてしまう特殊な弾丸を放ち、これを使って標的を泥団子に変えて依頼主に渡すのを生業としている。
スナイパーらしく相手の隙を見逃さずうかがう集中力と忍耐力も相当な物。また、ただターゲットを狙撃するだけでは無く、相手の意表や周囲の物を利用して自身が有利に進められる様にする等洞察力も優れている他、無力な第三者を威嚇射撃してそれを守ろうとする本命のターゲットを一所に集める狡猾な駆け引きも用いる。
他者や物体の影の中に潜んで移動・潜伏する能力を持ち、その能力でターゲットの隙を突いて狙撃する戦法が得意で、影が離れていても影同士が接触した瞬間が僅かにあれば一瞬で移動出来る。
その為、影が発生し易い状況・障害物の多い戦場では無類に近い実力を発揮できるが、影が出来なくなる程の強力な光の前では滅法弱い。更にスナイパーとして特化し過ぎた弊害で、直接戦闘時の感覚やセンスが鈍っているらしく、近距離での早撃ちや白兵戦は不得手の様子。
ヨドンナを知らなかったクランチュラがシャドンを知っていた様子から、ヨドンヘイムではかなり以前から活動していたと思われるが、クランチュラ曰く「滅多に姿を見せなかった」らしい。
活躍
「直ちにキラメイジャーを抹殺しろ」とのヨドン皇帝の指令を受けたヨドンナから、本来の姿へと戻ったヨドン皇帝が赤い邪面を被って変身・出現。ヨドン皇帝の指示を受け、ガルザと共にキラメイジャーを抹殺すべく地球へと赴く。
地球へ辿り着くと何処かのビルへと身を隠し、『キシンジーセ』の為のお祝いを購入していたマブシーナと同行する為朝と宝路を発見。ガルザからマブシーナの事を教えられて「これは、好都合じゃ」と企むシャドンはマブシーナに向かって狙撃するも、危険を察知した3人が路地裏に隠れてしまう。
ガルザから「いきなり外すとは……。何が凄腕ハンターだ!」とこき下ろされるも、「さっきのはただの牽制じゃ。石の娘を狙えば、キラメイジャーは守ろうと集まってくる」とマブシーナを囮にキラメイジャーを誘き寄せ、1人ずつ確実に仕留めようと企てる。
宝路から連絡を受け、充瑠達残りのキラメイジャー4人が合流する頃を見計らい作戦を開始し、手始めにマブシーナを庇った宝路/キラメイシルバーを仕留めて泥団子へと変化させるのに成功するも、為朝/キラメイイエローがキラメイビジョンを使って姿と狙撃場所を割り出され、キラメイバスターでクロコライフルのスコープを破壊されてしまうが、「ぶち骨のある奴がおるのぉ」と心に火が付いたシャドンは作戦を変更。影に潜んで倉庫内に侵入し、銃撃から庇った小夜/キラメイピンクを泥団子へと変化させる。
続けて狙撃しようとするも時雨/キラメイブルーによって引っ張り出されて姿を現し、影の無い日差しがある場所に逃げられるが、ガルザが乗るスモッグジョーキーと邪面獣キババスラで巨大な影を作らせて行動を封じ、隙を突いてブルーを仕留めた。
すぐに充瑠/キラメイレッドが操縦するキラメイジンによって、スモッグジョーキー達が押されて巨大な影が動かされるが、マブシーナを守る為朝と瀬奈をじわりじわりと追い込んでいく。ここでシャドンの目的に気付いた為朝はとある策を思い付く。
影が大きくなっていく夕刻が迫る中、再度チェンジした為朝から挑発を受けたシャドンは影から「スコープを破壊した礼」だと手に持つキラメイショットを弾き飛ばし、茂みに隠れようとする隙を突いて為朝を狙撃。
その先で変化した泥団子を確認すると、残る2人を仕留めるべくガルザを撤退させてレッドを誘き寄せ、キババスラを倒したグレイトフルフェニックスが飛び去る間際に繋がった影に潜み、隙を突いて瀬奈を狙撃し充瑠に銃口を向ける。
「安心せぇ……。2人まとめて泥団子にして、全員ヨドン皇帝に差し出したるわ」と追い詰めたレッドを仕留めるべく、クロコライフルの引き金を引こうとする。
為朝<マブシーナ、光を放て!!>
だが、為朝の合図からマブシーナが放った強い輝きで怯み、その光を浴びて元気になった魔進達の輝きを全方向から浴びて、一切の影の無い光の空間へ誘われる。
そこで何者かが放った弾を弾き返すが、それを放ったのは自身が先程仕留めた筈の為朝/イエローだった。
「何故、おどれが……!? 泥団子に変えたはずじゃ!!」
為朝「お前が確認したのは、宝路さんの泥団子だ」
実は先程為朝を撃った際、放った弾はキラメイシールドで未然に防がれ、即座に宝路の泥団子を配置して隠れられてしまっており、連絡を受けた魔進達が駆け付けられる時間を稼がれていたのだ。
これで完全に能力を封じられ、間髪入れずにパワーアップしたゴーキラメイイエローに向かって銃弾を放つも、イエローが放った『シューティングスタービリオン』で銃弾を破壊されつつ浴び、「そ、そんな……。ワシの弾丸がぁ……!!」と敗北を認められないまま爆発四散・戦死した。
これにより致命傷を受けて、人格の大本である邪面も粉砕され、シャドンの姿に変身出来なくなったヨドン皇帝はキラメイジャーの前に姿を現し、「よくも我が分身、シャドンを! この恨み、必ず晴らしてやるぞ……」とキラメイジャーに怨恨と怒りに満ちた呪詛を吐きつつ撤収を余儀なくされた。
そしてこれで空席となった右側の邪面へ、後のエピソード42でガルザが依り代となって紐付かれた結果、ヨドンへの下剋上と力の簒奪が発生する事態となった。
エピソードFINALにて、ヨドン皇帝からヨドンナ同様「自身から生まれた弱さそのもの」と見なされており、この事からシャドンの狙撃戦術は「敵の前に出なければならない恐怖」、ドスの利いた言動は「威嚇と威圧をして他を制する」のを示していると考えられる。
余談
名前の由来は「シャドウ(影)+ヨドン」から。上述の能力から「ヒドゥン(隠れる)」ともかけていると思われる。
ワニをモチーフにした戦隊キャラクターは多いが、戦隊怪人としては『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の臨獣クロコダイル拳ニワ以来14年ぶりとなる。
声を演じる黒田氏は『宇宙戦隊キュウレンジャー』のエリードロン以来4年ぶりの出演となる。こちらも「早期退場した幹部怪人」繋がりがある。また、こちらは弓矢を使っての娯楽目的の狩猟を行う狩人がモチーフになっている。
また、広島弁を使うヤクザの様な口調から、黒田氏が演じている「とあるキャラクターにしか見えない」声もある。ちなみにヨドン皇帝を演じる山路和弘氏はそのキャラクターの相棒を演じている。
ヨドンナを演じた桃月氏によると、「本来ならばシャドンはもっと早く本編中に登場し、ヨドンナと交代で話に関わっていく筈だったのだが、ヨドンナが予想以上に視聴者から人気になってしまった為に登場が遅れるに遅れて、幹部ながら登場が1話限りという扱いになってしまった」らしい。
本編で倒された後もシアターGロッソでのヒーローショーの最終公演や、ファイナルライブツアーで再生怪人として度々登場し、為朝と因縁の対決を繰り広げた。
関連タグ
プコス星人ジャッキル:同じくスナイパーの怪人で、シャドンの登場回放送日の公式ツイッターでドギー・クルーガーが名を挙げていた。
冥府神サイクロプス:物語中盤~終盤に登場した狙撃手にして強敵点で共通している。こちらは鏡を通じて移動や潜入・狙撃できる。更に言えば、やられる直前で残っていたのはレッドとイエローであり、止めを刺したのもイエロー(しかも射撃系の技)であると何かと共通点がある。
衛星のターゲイト・ジャグド・ウデン:彼らもたったの1話限りで退場した幹部怪人繋がり。ちなみに衛星のターゲイトの声は魔進ハコブーと同じ人が演じていた。また、ジャグドに至っては最初の第1話で倒されている。
ザツリグ:ラスボス登場とほぼ同じ時期に登場した幹部キャラにもかかわらず、1話で退場してしまった部分が共通している。
ナイル伯爵:対象を狩る狩人、トラバサミがモチーフの配下達を従える点、そして(劇場版限定だが)登場回で倒された幹部等、共通点は多い。
ハンタジイ:狙撃した者の姿を物品(人形)に変える狩人繋がり。また、こいつの敗因は替え玉戦法で欺いたイエローとの点も一致している。
シャイドス:陰に隠れて攻撃する暗殺者かつ、敗因が強力な光を使って姿をさらけ出す共通点を持つ。