概要
東京ドームシティアトラクションズ(東京都文京区)内に設けられた屋内劇場で、後述の「野外劇場」以来続いてきたスーパー戦隊シリーズのヒーローショーの準専用劇場でもある。
2009年4月25日、ジオポリスエリアのリニューアルオープンに伴い開場。こけら落とし公演は当時放送中であった『侍戦隊シンケンジャー』ヒーローショーの第1弾「侍戦隊シンケンジャー! シアターGロッソに見参!!」。前述の通りメインはスーパー戦隊シリーズのヒーローショーであるが、それ以外のキャラクターショーやAKB48の公演など、各種演劇やイベントにも活用されている。
前身である「スカイシアター」を引き継ぐ形で、舞台の構造も二段式となっており、さらに屋内劇場である利点を活かす形で、舞台セットに映像・照明演出を投影することも可能となっている。
前身
元々、後楽園ゆうえんちには屋外ステージとして、コースターランド(現・ラクーア)内に「野外劇場」が設けられており、1970年代に入ると仮面ライダーシリーズ、そしてスーパー戦隊シリーズが誕生して間もない1976年からは同シリーズのヒーローショーが、連年に亘って毎週土日祝日を中心に開催されるようになった。
野外劇場時代には、そのステージ上にジェットコースターが走る構造を活かし、コースターがステージ上に差し掛かるタイミングでレッドが登場するという、「後楽園ゆうえんちのヒーローショー」の代名詞ともいうべき演出も度々行われた。この演出は、大野剣友会を立ち上げた大野幸太郎のアイディアによるもので、最初に野外劇場でジェットコースターに乗って現れたのは、中屋敷哲也演じる仮面ライダーストロンガーであったという。
1980年代からは、その年の現行の戦隊に加え、過去の戦隊や仮面ライダー、メタルヒーローが複数競演する「スーパーヒーロー大集合」も夏期・冬期に上演され、さらに1990年代に入ると年度の後半に、変身前を演じる役者が出演する「素顔の戦士」公演も2回に亘って実施されるようになり、このうち「素顔の戦士」公演はシアターGロッソに移行した2023年現在でも踏襲されている。
コースターランドがラクーアとして再開発されるのに伴い、野外劇場も2000年の春公演を最後に使用を終了。同年のGW公演からはパラシュートランド(現・パラシュートゾーン)に新設された「スカイシアター」が使用されるようになった。
前述のジェットコースターによる演出はなくなったものの、公演では照明設備用の柱を活用してのワイヤーアクションが行われた他、野外劇場時代より踏襲された奈落などの設備を活かした演出も健在であった。
スカイシアターは、コースターランドの再開発が完了するまでの仮設劇場という位置付けであったため、2003年春に一旦解体された後改装して再オープンしている。シアターGロッソへの移行後は、その跡地にて「スプラッシュガーデン」が開業した。
過去行われたヒーローショーの一覧
- 侍戦隊シンケンジャーショー
- 天装戦隊ゴセイジャーショー
- 特命戦隊ゴーバスターズショー
- 烈車戦隊トッキュウジャーショー
- 手裏剣戦隊ニンニンジャーショー
- 動物戦隊ジュウオウジャーショー
- 宇宙戦隊キュウレンジャーショー
- 快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーショー
- 騎士竜戦隊リュウソウジャーショー
- 魔進戦隊キラメイジャーショー
- 機界戦隊ゼンカイジャーショー
- 暴太郎戦隊ドンブラザーズショー
関連動画
野外劇場時代からの過去に行われたヒーローショーのCM集。