「臨獣クロコダイル拳に抗おうとは無謀の極み……我が身を以て思い知るがいい!!」
データ
身長 | 221cm |
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体重 | 113kg |
得意リンギ |
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好きな場所 | 川辺 |
好きな食べ物 | 魚、肉等 |
好きな言葉 | 「顎振り三年」 |
CV | 酒井敬幸 |
登場話 | 修行その28「ビシビシピキーンで押忍!」 |
概要
この世に蘇ったリンリンシーの1人で、ワニを手本とし、水陸両地において戦いを完全掌握する強力な獣拳・臨獣クロコダイル拳の使い手。
攻防とも優れた拳士で、攻めに回れば臨気によって体内に生み出された牙で相手を締めつけ、そのまま相手諸共回転することで、相手の五体をバラバラにする程のダメージを与える。
そして防御力にも優れ、鱗に覆われた身体は非常に頑強で、手本とするワニ同様に水中での戦いも得意とする。
なお本編に登場したリンリンシーの内、どの拳魔の門下でもないのは彼が最後。
そのためマクからも怒臨気を与えられていないが、メレをして「理央様が復活させたリンリンシーの中では五本の指に入る逸材」と言わしめる実力の持ち主で、メレ自身からもかなりの信頼を寄せられていた。
他のリンリンシーと違って司る動物の顔が胸部には無く、上半身がそのままワニの頭部となっており、大きく開いた口の中に更に目と鼻の無い鋭い牙の生えた素顔が見えるという異形の姿を持つ。
胸に張り付いた牙だらけの巨大な下顎や全身にある尖った鱗は、さながら山籠もりでボロボロにほつれ毛羽立った道着を着た空手家を思わせる。更に腕にも手甲のようにワニが付いており、下駄を履いているのも特徴。
相性が悪かったとは言え、一般リンリンシーでありがながら過激気を身につけたスーパーゲキイエロー、スーパーゲキブルーさらにはゲキバイオレットまでも攻撃を防ぎつつ苦戦させるなど理央の五本指に入る実力は伊達ではない。
恐竜にも似たワニは古代から姿形が変化していないと言われているが、自身は古武人のような性格を持ち、相手を小童扱いする癖がある。
またカタやラゲクも下手に出る程のマクにさえ対等な口を利く豪胆さを持つ。
ちなみにテレビシリーズ本編中では唯一、邪身豪天変による巨大戦が行われていない。(リンギ自体は習得しているのか、未習得なのかは不明)
活躍
リンリンシーの姿でメレと共にマクの前で膝を突き、「臨獣クロコダイル拳ニワと申す」と挨拶する。
一介のリンリンシーを招聘した事を詰るカタに対し、メレが五指に入る逸材と評すると同時に、「自信があるようだな?」と尋ねるマクに対し事もあろうに「マク様程ではありませんが」と不遜な物言いをしたため、ラゲクの不興を買う。
だが、すぐにマクが彼女を黙らせて「ワシの怒臨気無しで戦えるのならやってみろ」と告げたのを受け、メレと共に街へ繰り出す。
両手を地面に振りおろし、地面を砕いた破片で攻撃する「万降石」で破壊工作を行う。そこへブルー、イエロー、バイオレットの3人が駆け付けたのを受け、「来たか、小童共…」と獣人邪身変で上記の姿に獣人化し、記事冒頭の啖呵を切って応戦。
3人に襲い掛かり、そのまま臨気の牙で噛みついて回転し締め上げる「泥州胴折り」でバイオレットの身体に噛みつき、目にも止まらぬ速さで回転して、彼の身体を牙と遠心力で徹底的に締め上げ苦しめたのち、そのヴァージョン2である「泥州胴折り・通」で圧倒し、「我が臨獣クロコダイル拳は強力無双の拳!」と豪語してのける。
次いで駆けつけたジャンと交戦に入るかと思いきや、そこへ彼にメンチカツを盗られたケンがデコトラに乗ってクラクションを鳴らしながらジャンを追ってその場に現れたために大騒ぎとなる事態が発生。戦いどころではなくなって戦意が萎えてしまい、「気が削がれた…出直しだ」と言って一旦退却した。
その後、再び現れた時には頑強な体でジャンを除くゲキレンジャーの3人のあらゆる攻撃を無効化して見せ、緒戦の時と同様にイエローとブルーとバイオレットを圧倒。「フン、その程度の実力か?大したことないな!」と言って3人に迫る。
そこへ新たに登場したゲキチョッパーにリンシーを差し向けるも瞬殺されたため、自ら飛び掛かって相手を吹っ飛ばす。
これに対してゲキチョッパーが「やってくれるじゃねぇか!でも、これからがハイライトだぜ!激獣ライノセラス拳の底力、見せてやる!」と啖呵を切って攻撃して来るも、自慢の頑強な体で耐えてのける。
「俺の鎧は堅牢無比。貴様の激気では傷一つつけられん!」
そう豪語する自身に対し、ゲキチョッパーがサイブレードフィンガーから超捻捻弾を近距離で撃ち込んで来ると、身体はそのダメージに耐え切れずに風穴を開けられる格好となってしまった。
続け様に相手がサイブレードカッターを構えると、自身の鉄壁の防御を破られた焦りから苦し紛れに岩を投げつけて攻撃するも逆に切り刻まれ、「おのれぇ、泥州胴折りの餌食にしてくれる!」と叫んで泥州胴折りを繰り出し、そのまま自身の有利な場所である水中に潜り、「追って来れまい」と高を括る。
だが、激気を込めたサイブレードカッターの一閃で水を切り裂かれて発見されてしまい、為す術も無く鋭鋭刀で一刀両断され倒された。
余談
モチーフと名前の由来は言うまでも無くワニ。
声を演じた酒井氏は『特捜戦隊デカレンジャー』のグローザ星人ヘルヘヴン以来、3年ぶりのスーパー戦隊シリーズ出演となった。続く4年後の『海賊戦隊ゴーカイジャー』ではバウザーの声を担当している。
得意リンギの泥州胴折りはワニが獲物に噛みついて回転して食いちぎるテクニック『デスロール』が由来と思われる。
「アゴ振り三年」とは尺八の吹き方を会得する難しさの例えで、何事も身に付けるには時間が掛かるということ。
関連タグ
臨獣パンゴリン拳ムザンコセ:同じく堅牢な防御力の高さを誇るリンリンシー。
仮面ライダーガオウ:同年のライダー作品の劇場版に登場するワニモチーフの仮面ライダー。
ゲタグルマー:『爆上戦隊ブンブンジャー』に登場する怪人でこちらも下駄を履いている。なお、こちらのモチーフはワニではなく下駄がモチーフだが、一部ワニの要素も混在する。
ワニモチーフの戦隊怪人達
キャリゲーター(炎神戦隊ゴーオンジャー※こちらは味方)