「こいつは何とも力溢れる体!」(修行その18)
データ(プロフィール)
身長 | 210cm(邪身豪天変時・52.5m) |
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体重 | 84kg(邪身豪天変時・21.0t) |
得意リンギ |
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好きな場所 | 浅瀬、潮だまり |
好きな食べ物 | 海藻、ニボシ等 |
好きな言葉 | 「根性に似せて家を作る」 |
CV | 堀之紀 |
登場話 | 修行その17「ゴロゴロ!師弟愛」、修行その18「シャッキンキーン!身体、強い」 |
概要
この世に蘇ったリンリンシーの1人であり、海の拳魔ラゲクの門下生の1人。
胸部がヤドカリとなっており、頭部と両肩、両腕に巻き貝の意匠が見られ、特に右腕は槍のようになっている。
ヤドカリを手本とし、他人の身体を乗っ取る臨獣ハーミットクラブ拳の使い手である。
ハーミットクラブ拳が他人の身体を乗っ取るメカニズムは、最初に臨気の圧力によって自身の身体を縮小。そしてさながらヤドカリが空の貝殻に身体を入れて自分のすみかとするが如く、他者の口からその体内に侵入することで、相手の全ての動きを自身のコントロール下に置くという物。激気の塊であって生物ですらないゲキビーストすら乗っ取れるため、非常に凶悪なリンギだが、その光景は傍から見ればキスにしか見えず、おまけに口も臭い様で、劇中で最初に身体を乗っ取られそうになったメレからは理央への想いもあって思いっきり拒絶されていた。
ヤドカリは住みやすい貝を探して何度も引越しを繰り返す習性があるが、ドカリヤ自身も同じ様に有利な身体を求めて色々な人間に侵入を繰り返す癖がある。
ラゲクの門下生ではあるものの、彼女に対しては師弟関係を超えた純愛を抱いていたが、嫉妬を修行の信条とする彼女からは名前を忘れられた上、復活を祝うブーケを手渡すもメレに横流しされる等、徹底した塩対応を受けていた。
活躍
修行その17「ゴロゴロ!師弟愛」
理央がラゲクに修行の開始を要求する中、彼女の復活を祝うべく臨獣殿に登場。
自身の名前を忘れていたラゲクに対して「ド・カ・リ・ヤ!にございます」と伝えてサンゴや貝殻のブーケを差し出すも、すぐにメレに渡されるというあんまりな扱いを受けた。
ショックを受けるドカリヤに対し、ラゲクが「それでお前は他に何をしてくれるんだい?」とぞんざいに尋ねると、ラゲクのために悲鳴と絶望を捧げると答え、昨日今日、弟子になった理央やメレへの対抗意識を燃やしながら出撃する。だが、言うまでも無くそうやって冷たくあしらうのが、ラゲクの弟子への修行のスタンスであった。
そしてゲキレンジャー抹殺のためにメレと共に青鮫島に向かうと、最初はメレに憑依しようとするが股間を蹴られて拒まれたため、やむなくメレの口から飛び出してきたバエに憑依する。
そのままシャッキー・チェンに近づいてまんまと憑依に成功。シャッキーを操ってイエローとブルーの2人に襲い掛かる。
しかし、駆けつけたジャンとの師弟の絆で意識を取り戻したシャッキーに追い出されたため、激獣拳側にその姿を現して自らの名とリンギを明かした。
拳聖ともあろう者が身体を乗っ取られていた事実にシャッキーがショックを受ける中、彼を操ったのに怒りを覚えたジャンがゲキレッドに変身。そのまま激獣シャーク拳の刀術をマスターしたレッドのゲキセイバーで滅多斬りにされ、ゲキバズーカで止めを刺されそうになるドカリヤだったが、すかさず海に逃亡して邪身豪天変で巨大化する。
巨大戦ではゲキトージャと激しいインファイトを繰り広げ、巻貝転によるドリル攻撃で相手を吹っ飛ばす。負けじとゲキレンジャーがシャッキーのアドバイスで作り出したゲキシャークの反撃を受けるも、攻撃を受ける刹那、何とゲキシャークに憑依。そのままゲキトージャに襲い掛かって噛みつき、ゲキレンジャーをピンチに陥れるのだった……。
修行その18「シャッキンキーン!身体、強い」
そのままゲキトージャに冒頭の台詞で止めを刺そうと向かって来るも、駆けつけたバット・リーに攻撃を防がれてしまい、その隙にエレハン・キンポーのアドバイスと共にゲキエレファントで獣拳武装したゲキエレファントージャの大頑頑丸を受けて逃走した。
その後、逃走と見せ掛けて実は真咲美希に憑依しており、シャッキーの剣を使いシャーフーを襲撃。その罪をシャッキーに擦りつけようと画策するも、実はシャーフーには最初から見抜かれていて逆に追い出されてしまう。
「シャーフー、命をもらう。ラゲク様の愛を、我が物とするために!」
ラゲクへの愛故にシャーフーの命を奪うべく、その場に駆けつけたジャンに取り憑いて操ろうとするも、並外れて頑丈な体を持つジャンを操るのは不可能で追い出されてしまう。
メレが召喚したリンシーと共に襲い掛かるも3人に退けられ、シャッキーの教えの正しさを証明せんとゲキセイバーを構えるレッドと干戈を交える。
「そんなペラペラの剣で、この俺を倒せるか!?」と臨気弾で応戦するも、逆に再びゲキセイバーで滅多斬りにされ、更にシャッキーのアドバイスでレッドが双剣合身させて水流をまとったゲキセイバーの斬撃を連続で叩き込まれた末、波波斬を喰らい敗北する。
直後にラゲクへの愛のために再度巨大化して海中に戦場を移し、狭い岩場に隠れるもゲキトージャがゲキシャークを獣拳武装したゲキシャークトージャに簡単に居場所を特定されて岩事吹っ飛ばされる。負けじと巻巻大貝転で応戦するが、最期は大頑頑斬を喰らって爆散した。
ドカリヤの敗北後、彼の巨大戦を実況していたバエは特大の蝿叩きを持ったメレに追い回される中、臨獣殿で理央は自身が唯一勝てなかった「白虎の男」を思い出し、激しい嫉妬の臨気を燃え上がらせていた。
余談
モチーフと名前の由来は言うまでも無くヤドカリ。
声を演じた堀氏は『特捜戦隊デカレンジャー』のウージョン星人ジンチェ以来、3年ぶりのスーパー戦隊シリーズ出演となった。ちなみにジンチェは「他人の体と自分の体を入れ替える」という能力の持ち主であり、偶然か否か「他人の体を次々と乗り換えて悪事を働く」という点でドカリヤとかなり似通った特徴を持っている。
ドカリヤの臨獣ハーミットクラブ拳の他人の身体を乗っ取る能力と修行その17でのバエを介してシャッキーに憑依した作戦は、恐らく人間に寄生し、伝染病の病原体となる寄生虫の中には、貝類・甲殻類・昆虫等の下等な無脊椎動物を中間宿主とする種が存在する事が元ネタになっていると思われる。
関連タグ
関連・類似する怪人
スピリト星人ビョーイ:『特捜戦隊デカレンジャー』の怪人で、同じく人間に憑依して操る能力を持つ。
臨獣アングラーフィッシュ拳ムコウア:同じく本作に登場した怪人で、こちらも憑依能力を持つ。
忍者クロアリ:『手裏剣戦隊ニンニンジャー』の登場怪人で、こちらも憑依能力を持つ。
ヤドカリモズー/ヤドカリコング:『大戦隊ゴーグルファイブ』に登場する先輩怪人。
ギロム(チェンジマン):『電撃戦隊チェンジマン』に登場した、ヤドカリモチーフの先輩怪人。
ヤドガー・ゴーホム:『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』に登場するヤドカリモチーフの後輩怪人。
洗脳忍者ジュクキノコ、マントール:こちらも敵組織の女幹部に対して純愛を抱くもまるで相手にされず仕舞いだった先輩と後輩。
メ・ギャリド・ギ、グラニュート・ヤード:ニチアサにおけるヤドカリモチーフのライダー怪人繋がり。