「邪魔やど!邪魔やど! 邪魔やど人間ども! 今からここは、俺の縄張りやど!」
「お家に帰れ〜っ!!」
データやど
身長/192cm(巨大金庫身長/48.0m)
体重/218kg(巨大金庫体重/545.0t)
犯罪歴/自宅監禁
犯罪技/強制帰宅ビーム
ルパンコレクション/「あなたに手が届く~Atteindre pour toucher~」
概要やど
#37「君が帰る場所」に登場する自身の縄張りを広げる為に敵対者を強制排除し回っていたギャングラー怪人。
巻貝を鎧として被ったヤドカリに似た姿で、頭部を覆う白骨死体が目を引く。頭頂部の骸骨は緑色の髪を生やしており、どことなく椰子の木を連想出来る。
頭蓋骨を発光させて口から放つカラフルな光線の犯罪技『強制帰宅ビーム』が最大の特徴で、これを浴びた対象は自分自身の住む家へと強制的に飛ばされて“帰宅”させられてしまう。
即ち敵対者を強制排除して戦闘を終わらせる事が出来る為、相手が下手に戦闘を挑んでも排除されて仕切り直しさせられる羽目になる。また、犯罪技は自分にも効果があるのでピンチの時に自身にビームを照射して、強制的に離脱することも可能。
しかし、ビームを撃った対象が帰る家がない場合は効果がない。これは事実上というよりは本人の精神上の要因が大きいようで、「事実としてはジュレに住んでいるが本人は自分の家だとは認識していない」魁利には効き目がなかった。また後述のように圭一郎も自宅を引き払って1日テントで寝泊まりし、戦闘にはテントを背負って参加することでビームを克服している。
この2人以外にビームを克服した者がいないので、とりあえずテントだけ背負って行った場合どうなるのかは不明のままである。
また、必殺剣のルパンコレクション「あなたに手が届く~Atteindre pour toucher~」に力により離れた所の空間を繋げる事が出来る。これにより両腕の鋏や犯罪技を遠い間合いや敵の死角から出しての攻撃や、犯罪技を避けられても別の空間から発射して浴びせる事も出来る様になった。
ルパンコレクションを納める金庫は胸にあり、暗証番号は「718」。
そして奥の手として、体を覆う『カリスマ岩装甲』を変形させて手足を引っ込めた巻貝型の防御形態になる事が可能。この状態で頭だけを出し、ミサイルをバラ撒いての反撃も出来る。
訛りのある呑気な口調で話し、「やど」が口癖。人間界では自身の縄張りを広げる為に活動しており、邪魔する者は悉く犯罪技で帰宅させて排除していた模様。
活躍やど
開始早々人間界に出没して、自身の縄張りを広げようと人間を追い回していた所、魁利の投げたカードがカリスマ岩装甲に刺さってしまう。
それを取ろうとした所で快盗の姿になったルパンレンジャーの3人が現れて、そのまま快盗チェンジ。ヤドガーは部下のポーダマンにカードを抜いてもらいつつルパンレンジャーと戦い始めるも、パトレンジャーの3人までも現れて、両戦隊と交戦する。
ルパンレッドがルパンマグナムを取り出してヤドガーを狙い撃とうと銃弾を発射し、ヤドガーはポーダマン達の後ろに隠れながら逃げていたが、そのせいでポーダマン達にルパンマグナムの銃弾が命中して次々と撃破されてしまい、他のポーダマンも両戦隊によって全滅に追い込まれてしまうが、「やるでねぇか。だが、誰もこのヤドガー様の邪魔は出来ねぇんやど!」と余裕なヤドガーはルパンコレクションの力を発動し、空間を接続して連続で鋏攻撃を繰り出す。
パトレンジャーの3人にはダメージを与えたものも、事前にコレクションの力の事を知っていたルパンレンジャーには避けられてしまい、ならばと今度は犯罪技を放つ。
ルパンレンジャーはこれも回避したが、すぐさまヤドガーがコレクションの力で空間を繋いで横から犯罪技を放射し、もろに浴びてしまった両戦隊は強制的に自宅へと飛ばされてしまった。
しかし、犯罪技を浴びたレッドだけはその場に留まっており、もう一度犯罪技を浴びせても効果が無い。危うくコレクションを盗られそうになり、不利を悟ったヤドガーは犯罪技を放ってコレクションの力で空間を繋いで自らが犯罪技を浴びて、その場を離脱した。
その後、両戦隊がヤドガーの犯罪技の対抗策について帰る家が無ければ犯罪技を受けても強制帰宅されることは無いと考えつき、透真と初美花、圭一郎それぞれがテント生活をする事に。圭一郎はこのためにわざわざ国際警察の寮にある自宅を引き払うという徹底ぶりである。
しかし偶然にもそれぞれの案が一致した為に先に実行していた透真と初美花は圭一郎と鉢合わせしてしまい、もしヤドガーと戦った際に圭一郎に正体が知られてしまう危険性が出てきてしまった為、ヤドガーが現れても目の前で変身できないことが確定してしまう。
翌朝、再度人間界に現れて縄張りを広げようと活動を再開するも、パトレンジャーとノエルが駆けつける。これに対しヤドガーは部下のポーダマンを呼び出そうとしたが、昨日の戦いでポーダマンは全員倒されてしまった為に救援が来ず、そのまま警察チェンジした4人と戦闘を開始。
4人を軽くいなし、投げ飛ばしたパトレン2号に向かって犯罪技を放つが、テントを背負ったパトレン1号が咄嗟に2号を庇い犯罪技を浴びてしまう。
しかし、今の彼の家はテントなのでそれを背負って戦う1号には犯罪技が無効化されてしまい、今度はコレクションの力で空間を接続して次々と鋏攻撃を繰り出すが身を呈して1号が攻撃を防ぎ、鋏を掴まれて身動きを封じられ、1号の号令でパトメガボーを装備した2号と3号の連続攻撃で壁際に追いやられ、1号はトリガーマシンバイカーをVSチェンジャーに装填して『バイカー撃退砲』を放つ。
その間にルパンレンジャーも駆けつけるが昨日の事でどうするか悩んでいた所、密かに気づいていたパトレンエックスが彼らの代わりにコレクションを奪い取ろうとルパンエックスに快盗チェンジ。1号がバイカー撃退砲が直撃する前にヤドガーに接近し、金庫にバックルを当てて解錠、そのままコレクションを盗られてしまった流れでバイカー撃退砲が直撃し、硬い外装も通用せずに敗北する。
その直後、ゴーシュ・ル・メドゥに巨大金庫を施され、「なぁ〜はっはっはっ!リフォーム成功やど!」と叫びつつ復活。ヤドガーから受けたダメージのせいでボロボロになった1号の代わりにルパンエックスが2号と3号の手を借りつつエックストレイン全機発進、エックスエンペラースラッシュを完成させる。
ヤドガーは犯罪技を放ってエックスエンペラーごと帰宅させようとするも避けられてしまい、エックスエンペラースラッシュの攻撃に怯むが、咄嗟にカリスマ岩装甲に頭と両手両足を引っ込めて防御形態に移行し、ミサイルを照射して抵抗。さらに変形したエックスエンペラーガンナーのガトリング砲を体を高速回転させる事で跳ね返し、高速スピンを仕掛けてエックスエンペラーガンナーを追い詰めていく。
その様子を見ていたレッドはグッドストライカーを呼び、昨日の事で毎日圭一郎に押し掛けられるのを避けるために警察と協力してヤドガーを一気に叩く事を決める。その気持ちを理解したグッティは1号のところにぶらっと現れて戦える意思がある事を確認するとVSビークルを全発進させ、グッドクルカイザーVSXに合体。
ヤドガーはグッドクルカイザーVSXの大きさに驚きつつミサイルを放つも、かわしながら破壊されて両肩のブルーダイヤルファイターのガトリングとイエローダイヤルファイターのバズソーで大ダメージを喰らって動きが止まってしまい、空かさずレッドがマジックダイヤルファイターとトリガーマシンスプラッシュを召喚して換装、2つのVSビークルの攻撃を受けたヤドガーは防御形態を解除してしまい、最期は「グッドクルカイザービークルラッシュストライク」を受けて「あぁ!! 俺は二度と、家に帰れんのやどぉ〜!!」と叫んで爆散した。
余談やど
名前はストレートにヤドカリとゴーホーム=家に帰るから。
ギャングラー共通の骨の意匠は頭部全体とこれまた分かり易い物になっている。
ちなみにこれはニューカレドニアに伝わるヤドカリの姿をした女神カボ・マンダラットがモチーフで、ヤドガーの目は女性の胸のイメージである。
暗証番号は「縄張り」の語呂合わせと思われる。(7(な)1(わ)8(ばり))
スーツはスダル・ウルキューの改造で、ブレッツ・アレニシカの再改造でもある。上半身は別物に変わっているが、下半身はそのままで青銅と茶色の地味な色へリペイントされている。
ルパンコレクションのモチーフは獣拳戦隊ゲキレンジャーのサイブレード。説明文のヒントは#26と#27に続き、変身者の名前から採られている。
ちなみにスーツ改造元のスダルもゲキレンジャーモチーフのルパンコレクションを所有していた。
名前の由来はアメリカの歌手ダイアナ・ロスの楽曲「Reach out and Touch」と思われる。
#12のジェンコ・コパミーノ以来の甲殻類がモチーフのギャングラー怪人である。
ヤドカリがモチーフの戦隊怪人はこちらも獣拳戦隊ゲキレンジャーに登場した臨獣ハーミットクラブ拳ドカリヤ以来である。
声を演じる田村氏は『特命戦隊ゴーバスターズ』のデンシャロイド以来、6年ぶりの出演となる。
偶然であろうか、登場回である#37放送日の30分前の世界でも、「テントが家代わりの戦士」が登場している。こうして二作品連続でキャンプシーンがあった為「ニチアサかと思ったらあれの二期だった」という声が多数出た。
関連タグやど
快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 異世界犯罪者集団ギャングラー ギャングラー怪人
デメラン・ヤトミス:同じく巨大戦時に防御技を披露したギャングラー怪人。ただしこちらは攻撃や移動が全く出来ず、結局エックスエンペラーの必殺技の前に散った。
シシレッドオリオン:空間操作能力を持つ前作レッドの最強形態。
ヤドカリモズー/ヤドカリコング、臨獣ハーミットクラブ拳ドカリヤ:ヤドカリモチーフの先輩怪人達。
ここをキャンプ地とする:水曜どうでしょうにおけるキャンプ繋がりの名ゼリフだが、この回で圭一郎がこのセリフを発するパロディがある。しかもご丁寧にキャンプ地に決めた場所は鈴泉ふれあい広場のキャンプ場だった。