企むマグナム 未来へダイアライズ
予告通りにターゲット 撃ちぬくのさドストライク!
テーマソング
曲名 | ダイヤライズ!ルパンマグナム |
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歌 | 幡野智宏(Project.R) |
概要
ルパンレッドが使用するルパンコレクションの一つ。VSチェンジャーとの二挺拳銃で戦う事が多い。
入手経路は#34にて、大快盗アルセーヌ・ルパンの隠れ家に保管されていることを知った高尾ノエルが回収に赴くが、張り巡らされた罠に苦戦し同行していたグッドストライカーが離脱して買い出しを終えてビストロ・ジュレに帰ってきたルパンレンジャーに助けを求める。
グッティの案内で隠れ家に侵入したルパンレンジャーだったが、ノエルとは違う罠が起動してグッティとはぐれてしまい、手探りながらも最深部を目指す。そんな中、魁利は罠があるポイントにフランス語の単語が書かれたプレートを目にする。
そして最深部。ルパンマグナム自体は確かにあったが、そこにはなぜか倒れているノエルの姿が。ここで先ほどの単語を文章にした結果、「足枷を外せ」という意味だと理解した途端、3人は閃光に包まれる。気づくと3人はそれぞれの大切な人物と共にいたが、それが幻覚であることを即座に理解しVSチェンジャーで周囲に攻撃し脱出を試みるも上手くいかない。
実は「足枷=大切な人の存在」という意味であり、ルパンマグナムを手に入れる条件とは「大切な人を撃つこと」。これにより快盗としての覚悟を問うものであったのである。
どうしても撃てなかった透真と初美花はノエル同様に昏倒するが、魁利は葛藤の中、どうしても越えられない存在としてそびえ立っていた兄の勝利を怪盗としての自分ならば越えられるかもしれないと気づく。
「今まで兄貴の真似してやってきたどんな事より、俺めちゃくちゃ快盗向いてるわ」
兄を超え、かつ何をやっても二番手だった過去の自分を乗り越えるため、魁利はあえて引き金を引き兄を撃ち抜く。幻覚から抜け出した魁利はアルセーヌからのメッセージを受け取り、ルパンマグナムの所有者となった。
能力
その名の通り銃としての機能があり、VSチェンジャーよりも強力な銃撃が可能。
その威力は同じルパンコレクションの力で作った防壁をも軽く貫通し、ギャングラー怪人の身体を融解させた上で風穴を開け、等身大のままで巨大化した敵ギャングラーすら吹っ飛ばすという、まさに規格外の性能を持つ。
#42ではその威力を攻撃ではなくデストラに接近するためにブースター代わりに使用し、連射によって一度は重力操作を打ち破っている。
必殺技
ルパンフィーバー!
- イタダキ・ド・ド・ドストライク
『アン・ドゥ・トロワ!』
ルパンマグナムをVSチェンジャーにセットし、ダイヤルを3回回して発動。
強力な光弾を放つ。上述の通りギャングラー怪人の身体を融解させ風穴を開けるほどの威力を持つ。
#42では、デストラに命中させており、その耐久力故に風穴どころか致命傷を与えられなかったが、それでも大きく吹っ飛ばしており、奪われたコレクションを取り戻すのに充分な隙を作る事に成功している。
#50でも、因縁の相手ザミーゴへのトドメとして使用され、大切な人を取り戻す事に成功した。
- イカサマ・ドストライク
発動手順はイタダキ・ド・ド・ドストライクと同じだが、その威力は比べようもないほど強力無比。上述の通り巨大化したギャングラー怪人を吹き飛ばす。
ロボモード
ダイヤライズ!快盗ヘンケイ!
ルパンマグナム ハッ!
#35で初登場。ルパンマグナムのダイヤルを回して巨大化、変形させた快盗ロボ。人は乗り込めないが、主にルパンレッドの指示に従う。ある程度意思があるのか、あるいはAIが内蔵されているのか自律行動も可能。
戦闘では両腕に搭載された二丁拳銃で戦い、両足のホバリング機能と合わせてスピーディーなガンマンアクションで敵を翻弄する。
また巨大化したままマグナムモードに変形でき単独で強力な銃撃も出来る。さらにルパンカイザーが装備して攻撃する事も可能。必殺技は「グッドストライカーぶっぱなしちまえマグナム」。
グッドクルカイザーVSXが使用する場合は『グッドクルカイザービークルバーストマグナム』になる。
他、巨大化したギャングラーの金庫に触れる事でダイヤルファイターと同じように解錠することも可能。(マグナムモードでも出来るかは不明。)
- ルパンマグナムスペリオル
#36にて登場。ルパンマグナムの両腕にブルー・イエローダイヤルファイターを『カエマショータイム』した形態。
マグナムモードになる際はダイヤルファイターを外している。
立体物
玩具での名称は「快盗ヘンケイ銃 DXルパンマグナム」。
DXトイにてラインナップ。劇中とほぼ同様のギミックが再現されているが、なりきりアイテムとしてのギミックがメインとなっているのでルパンカイザーに持たせることはできない。
ミニプラ版も後に発売されているがやはりルパンカイザーに持たせることができなかった。
余談
ルパンマグナムを入手した#34は魁利の活躍がクローズアップされており、コグレが「予想以上の逸材」だと笑みを浮かべたほか、東映のサイト(#35に掲載された前回の振り返り)でも「己に打ち勝ったルパンレンジャー」と魁利の行動が評価される。ムードだけで見れば魁利とルパンレンジャーが躍進した回と言える。
しかし、大事な人を撃ち抜くという行為は誰にでもできるものではない。ノエルは「取り戻したい大事なものが、時に自分にブレーキをかける」と評したが、いわばその「ブレーキ」がきかない、あるいはあえてかけない人間だけができる行為であり、かつてつかさがルパンレッドを評した「ブレーキが壊れている」と言う事を改めて強調した展開ともなった。
視聴者の中にもこの展開を手放しで喜べず、「魁利は結局、ぬぐいきれない自己嫌悪を快盗の道を極めるというお題目で打ち消しているだけではないのか?」、「パワーアップと同時に闇堕ちフラグなのでは?」と不安視する声があったことも事実である。
また、一方では勝利を撃ち抜いた描写から「勝利が何らかの形で敵として出てくるかもしれない」という声もあったが、その展開は国際特別警察機構が経験する事になってしまった。
関連イラスト
関連タグ
快盗戦隊ルパンレンジャー ルパンコレクション 夜野魁利/ルパンレッド
テトラボーイ、モエモエズキューーン:歴代戦隊で人型と射撃武器の両方に変形するアイテム(戦隊サイドの戦力)繋がり。モチーフの可能性あり。
大剣人ズバーン(聖剣レムリア):『轟轟戦隊ボウケンジャー』のキャラクター及びキーアイテム。前述の二つとは違い、こちらは武器形態としては剣であるものの、巨大化能力もあるので等身大戦と巨大戦の両方で使用できる点が類似する。