「出たな警察。まずは一発、食らっときな!」
「貴様等…死ぬほど痛かったぞ!」
データ
身長/183cm
体重/199kg
犯罪歴/公務執行妨害
犯罪技/ブッソウボム
ルパンコレクション/「あの日をもう一度~Hier une fois de plus~」
概要
#51「きっと、また逢える」(最終話)に登場する異世界犯罪者集団ギャングラーが壊滅した一年後に現れた残党ギャングラー怪人。
カワセミに似た姿を持った青と黄色のカラーが目立つ恰幅のある身体が特徴で、巨大な単眼を持つ。見ようによってはカワセミの皮を被っているようにも見える。
自身が保有し、ギャングラーが奪った最後のコレクションであるタイマーのルパンコレクション「あの日をもう一度~Hier une fois de plus~」の力で爆発性のエネルギー弾を生成する事が出来、それを用いた犯罪技『ブッソウボム』で辺りを破壊しまくるが、自身の戦闘力はそんなに高くない。と言うか追い詰められると変な行動に走って無駄に隙を晒す面からして、根はかなりの臆病者らしい。
ルパンコレクションを収納する金庫は腹部にあり、暗証番号は「502」。
活躍
ドグラニオが逮捕されてから一年後、どこかの酒場内にポーダマンを引き連れて現れるも、通報により駆けつけたパトレンジャーと鉢合わせ。挨拶代わりの犯罪技を放つも、すぐさまパトレンジャーの反撃に合う。
ギャングラーの持つ最後のルパンコレクションを確保しようとする相手と睨み合いになるもそこに大切な人とジャックポットストライカーの助けでドグラニオの金庫から脱出したルパンレンジャーが登場。そのまま両戦隊が話し合う中蚊帳の外へ置かれ、さっき受けた反撃のダメージが痛かった事に憤慨して襲い掛かる。
が、長い事三つ巴の戦いを続けた両戦隊の大立ち回りにポーダマンはついて行けず一蹴される。そこで「こうなったら奥の手…全て浄化してやる!」と呟くと手直に立て掛けてあったモップを手にし突撃…と見せ掛けて床をふきながら広い所に躍り出る。勿論こんな意味不明で隙だらけの動きを見逃す快盗ではなく、躍り出たところで傍にルパンレッドが立ちダイヤルファイターで金庫を解錠、ルパンコレクションを盗られてしまう。
そして邪魔とばかりに脇へ追いやられ、両戦隊がVSチェンジャーを構えて対峙する光景を見せつけられる。
この後、レッドが「予告する、アンタのお宝いただくぜ!!」の決め台詞をパトレンジャーに告げた事で物語は終了したため、その後のカーゼミーの顛末は不明。
だが素の実力は大した事の無い彼が歴戦の勇士となった両戦隊に勝てる可能性はほぼ無く、コレクションを盗られた以上その場で難無く倒されたと思われる。
『ファイナルライブツアー』第一部冒頭は、彼の登場シーンを再現する形で進行。途中まではラストシーンまでとほぼ同じ流れだが、三つ巴で一度盗られたコレクションを取り戻して再び金庫へ収納。『時間を巻き戻す』コレクションの能力と金庫の欠片を媒体にトカゲイルとサモーン、更にはデストラ、ゴーシュを再生させて両戦隊にけしかけ、混乱を引き起こしてその場を立ち去る。
その後再生させたギャングラー達にドグラニオが拘禁された事を告げ、協力してボスを脱獄させるのを決定するとそこへノエルがP/Lエックスになって挑み、更にはリュウソウジャー3人(リュウソウレッド・リュウソウブルー・リュウソウピンク)が加勢して来たのへ応戦。やがてリュウソウジャーに止めを刺されそうになったがコレクションを持っている事からエックスが横槍を入れたのでその隙に逃走する。
そして国際警察地下の特別拘禁室に乗り込み、ドグラニオを開放。彼の命令に従い一度ギャングラーの世界へ帰還する。
程無くして、ギャングラー復活の狼煙を上げるべくドグラニオに従い人間界で暴れ出すが、一時共闘を決めた両戦隊7人が参上。乱戦に突入するもすぐにLエックスに取り付かれてバックルで解錠、コレクションを盗り出される。しかしそれ以前にドグラニオの金庫内にあった金庫の破片よりザミーゴも復活させていた。
そしてしばらくLエックスとモップで立ち回った後、リュウソウグリーンとリュウソウブラックも加えたリュウソウジャー5人と再戦。だがリュウソウルを駆使する相手の多彩な攻撃に翻弄された末、最後は5人からディーノスラッシュを叩き込まれ「強い……! リュウソウジャーも、見てね~ッ!!」と言い残して敗北・爆散した。
余談
名前はモチーフのカワセミの名前を捩ったもの。ウィルソン、ピョードルと同じくファーストネームのみのギャングラー怪人である。
ギャングラー共通の骨の意匠は両肩の羽の骨のような装飾。
巨大な眼球の模様は鳥避けの風船の模様をイメージしたもの。
犯罪技の名前は「物騒」と「ブッポウソウ」と掛け合わせたものと思われ、モチーフのカワセミもブッポウソウ目に分類される鳥類の一種である。
本編に登場した最後の一般ギャングラー怪人。彼が登場するのは本編放送まで伏せられており、#45で登場したサモーン・シャケキスタンチンが最後と思われていた為、一種のサプライズである。
カワセミがモチーフの怪人はカーゼミーが初めて。
声を演じた緑川氏は『魔法戦隊マジレンジャー』の冥獣人インキュバスのベルビレジ以来14年ぶり、非公認だが『非公認戦隊アキバレンジャー』の歌舞伎町メスグロヒョウモンチョウ以来6年ぶりの戦隊出演となる。
記事冒頭のセリフは緑川氏の演じた代表的キャラクターの迷台詞として有名で所謂中の人ネタであると思われる。
また、次作の『騎士竜戦隊リュウソウジャー』では第7話から登場するドルイドン族の幹部ワイズルーの声を演じる。奇しくもライブツアーではリュウソウジャーに止めを刺されたカーゼミーに対し、リュウソウジャー本編でのワイズルーは最後まで生き残り生存した。
暗証番号の由来も緑川氏の誕生日(5月2日)からだろう。
ルパンコレクションのモチーフはバトルフィーバーJのバトルフィーバーロボ(の頭部)。本作のOPで毎回登場していたコレクションでもあり、満を持しての登場となった。
名前の由来もカーペンターズの楽曲「Yesterday Once More」の直訳「昨日をもう一度」だと思われる。
スーツはジェンコ・コパミーノのリペイント。元は#1に登場したルレッタ・ゲロウの改造であり、形を変えて初回と最終回を飾る怪人となった。因みにスーツアクターの村岡氏はルレッタの声と人間態を演じていた。
そしてスーツは後に『仮面ライダーリバイス』第11話冒頭で仮面ライダーリバイ&仮面ライダーバイスと交戦していたオウム・デッドマンに改造された(金庫と肩の骨を外して頭と胸を黄色にリペイントした上半身を昆虫型の下半身に組み合わせている)。肩の骨はクラゲ・デッドマンの頭の角に使用された。
カーゼミーが登場した#51には田中澄子(超電子バイオマンの矢吹ジュン/2代目イエローフォー役)、牧野美千子(同戦隊の桂木ひかる/ピンクファイブ役)、大石麻衣(電撃戦隊チェンジマンの翼麻衣/チェンジフェニックス役)、永田由紀(光戦隊マスクマンのハルカ/イエローマスク役)がゲスト出演している。
関連タグ
快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 異世界犯罪者集団ギャングラー ギャングラー怪人
ドーギュン←カーゼミー→ファントムマイナソー