概要
オーストラリア東方にあるフランス領ニューカレドニアに伝わる女神で、カボマンダラット、ガボマンダラットともいわれる。
巨大なヤドカリの姿をしており、ハサミは直径1メートル、脚はココナッツの幹程の太さがあるといわれる。彼女が入れる大きな貝殻があり、その中に住むという。
舟が自分の上を通ると転覆させ、海に落ちた人間を食べてしまう。
「象皮病」は、彼女に逆らう等して機嫌を損ねた人間が罹るといわれている。
彼女は夜寝床に忍び込んで、体内に息を吹き込み膨らます事で病気にする力があると言われている。
創作での扱い
日本では1959年に刊行された『新大陸の神話』で知られるようになった。
19世紀末フランスで書かれた『Les Missions Catholiques(カトリックの伝道)』11巻、ニューカレドニアの項目に巨大なヤドカリが描かれている。
- 水木しげる作品
※メイン画像
『妖怪《世界編》入門』『東西妖怪図絵』で、カニの様なハサミを持つ、髪の毛が生えたシーサーペントの様な姿で、『水木しげる世界幻獣辞典』では表紙になっている。
『ゲームブック:ゲゲゲの鬼太郎』では、なぜか西洋妖怪として登場している。
- 天空のクリスタリア
露出度が高い服装で鋭い爪を持つハイレアの女神。フレーバーテキストでは島に病気を流行らせ、特効薬と引き換えに対峙した者に寄生して力を与えようとしている。
ディズニーのアニメ映画でポリネシア神話をモチーフとしている。
多数の有名なキャラクターたちが共演したカオスな作品。クトゥルフの変化した姿の一つとして、水木しげる版のデザインが登場。
関連タグ
ダイミョウザザミ:同じく巨大なヤドカリ。