主神
基本は4神であるが、男神・クーの妻、女神・ヒナを加えて5神とされることもある。
ポリネシア共通の神。ハワイ神話を含むポリネシア神話で広く伝えられてきた神で、ハワイ以外では最も重要な神になっている。マオリ語ではタナロア。またはタンガロアとも。
ハワイ神話の生殖の神。ポリネシア神話ではターネ。
農耕と平和の神。ポリネシア神話ではロンゴ。
- クー/クーカーイリモク
男性のシンボルであり、戦いの神。ロノが支配する新年(マカヒキ)の期間を除いては、通常クーが支配していると考えられていた。
女性のシンボルであり、月の女神。クーの妻。
その他の神格
- アイラアウ(Ai-Laau)
かつてキラウエア火山にいた凶暴な男神で、ペレを見て戦う間もなく逃げ出した。
- アウケレヌイアイク
ナマカオカハイの夫神であったがペレとハウメアに見とれ、争いの元となった。
- カウィラヌイ
稲妻の神。
- カオノヒオカラ
太陽に住む天の神だったが、妻がいる身で愛人を作って遊び回っていたので、零落しラプ(妖怪)となった。
- カネヘキリ
雷の神。
豚の化身の農耕神。
- カモホアリ/カモホアリイ
鮫の王。
カレイという人の女性との間に、ナナウエという背中に鮫の口を持つ子をもうけた。
- キリノエ
ペレとカウアイ島の王子ロヒアウを取り合った半竜神の女性。
神を象った彫像。
- ナマカ/ナーマカ/ナマカオカハイ
海と水の女神。ペレの姉で姉妹喧嘩で勝ったこともある。
- パウオパラエ(Pau-o-Palae)
ヒイアカの冒険に同行したシダの女神。
大地の女神。神々を産んだ母神でもある。
- ヒイアカ
卵から生まれたペレの末妹神。ペレからカウアイ島の王子ロヒアウを連れてくるという命を受け、数々の怪物を退治しながら冒険した。
キラウエア火山の女神。
大地に滅びをもたらす恋多き女性で、多くの逸話を残している。カマプアアの妻となり、ハワイの王族と平民の祖もしくはアジとなったオーペル・ハアア・リイを産んだとも伝わる。
- ポウプエオ
フクロウの神。いたずら小人メネフネの天敵である。
雪山マウナ・ケアの雪の女神。
- リリノエ
霧の女神。
- ワイアウ
湖の女神。
- カホウポカネ
雪山ハレアカラの雪の女神。
トリックスターでもある英雄神。
- モー/モホ/モオ
ポリネシア全域に伝わるタニファと同一視されるオオトカゲのような水神。
怪物・精霊
- ウハネ(Uhane)
霊魂。
神聖な生き物とされるウミガメ。
- パナエワ(Pana-Ewa)
ヒイアカが戦ったトカゲ男。
- クプア(Kupuas)
ヒイアカが戦った伝説の怪物。
- マカウキウ(Makaukiu)
ヒイアカが戦った残忍な怪物。
- マヒキ(Mahiki)
ヒイアカが戦った竜巻の化身。
- ピリとノホ(Pili・Noho)
ヒイアカが戦ったワイルク川の2匹の竜。
- モオラウ(Moo-Lau)
ヒイアカが戦ったコハラの龍神。
- ホポエ
ヒイアカの親友でペレの溶岩に焼かれたが踊る岩の姿の精霊となった。
- ワヒナオマオ
ヒイアカの冒険に同行した半神の女性で、ペレに冒険の現状報告に行ったが投獄された。
不思議な力を持った小人。
- ラウカイエイエ
ヒナとクーに授けられた妖精の友の美しい少女。
- カウェロナ
イイウィ鳥に運ばれてやってきたラウカイエイエの運命の男。
- ププカニオイ
ラウカイエイエの友人の中で最も指が長い貝の女妖精。
- マカニカウ
ププカニオイの兄の美男子な風の妖精。
- マエリエリとリマロア
マカニカウを誘惑した竜の娘たち。
- ラプ
蛾を食べるお化け。
参考
- obake
ハワイ古来の精霊信仰と、日系人移民の文化が結びついて定着したお化け。
のっぺらぼうに化けて人を驚かすムジナや、水に引き込む緑色のカッパから転じた、熱帯植物園に出没するグリーンレディなどの伝承が知られる。