概要
種族名であり、多数の個体がいる。
近年では竜やトカゲの様な生物として扱われることが多いが、元来は海神・タンガロアと同様に、クジラや鮫の姿をしているとされる場合が目立つ。
陸上の場合は、普遍的なのはムカシトカゲやヤモリに似た爬虫類として描かれ、稀に蛇やワニ、丸太に似た姿で描写されることもある。竜人や人型の場合もある。
- イリエワニは、稀に日本列島に漂着することがある様に、稀にはニュージーランドに漂着したことがあった可能性がある。ニュージーランドのUMAであるワイトレケも、オーストラリアから何らかの理由で持ち込まれたポッサムが正体の可能性がある。
湾等の地形を作ったり深い湖や川などに棲みついたり、水の主とも水神ともとれる存在となった。ある個体は人間が現れるよりも前に船を用いてニュージーランドにやって来たとされ、その後上陸して来た人間と交戦した。
中には住処となる湖などに近寄る人間を排除しようとする個体もいるが、芋や鶏肉などの食べ物を捧げると守護神となってくれる場合もある。
非常に強い特殊能力を持つようで、天変地異や災害を自在に引き起こし、魔法を用いるなどの描写が多くみられる。毒を吐くとされる場合もある。
近年では竜やドラゴンと関連付けられる事も少なくないので、ブレスを口から吐く描写がされる事もある。
余談
- 鯨と竜を関連付ける文化は、ギリシャ神話のケートスや、ケートスの影響を受けた東洋竜やマカラ、十二支、アジアの鯨神/竜王信仰、リヴァイアサンなど世界中に多数存在する。
- ディズニー映画の『モアナと伝説の海』に強く影響を与えたとされるニュージーランドの映画『クジラの島の少女』の原作者のウィティ・イヒマエラも、彼を守る守護神としてとある雌のタニファがいると述べている。上記のタンガロアも、パイケアの先祖と考えられている。
- ハワイに伝わる存在モー(モホ)はジャラランガのモチーフとされており、タニファと類似性が強いとされる。
- モササウルス科のタニファサウルスはタニファが元となっている。ニュージーランドの水中で生活する力強い爬虫類という点が同じ。
- 今日では、オオウナギをタニファと呼ぶ場合も。
- メガレックウザやジャラランガやギャラドスやミロカロスは模様を含めて姿が似ているかもしれない(特にジャラランガは、ポリネシアをモチーフにした地域の竜という点も類似している)。2枚目のイラストは、意匠もマオリアートに近い。