概要
闇と淀みの世界・ヨドンヘイムの頂点に立つヨドン皇帝が別世界を侵略する為に組織した軍団。構成員は一部を除き皇帝と同じ「邪面」を被り、それ由来の力を主戦力としている。
大まかな軍団構成は、ヘドロより生まれた兵士ベチャットより昇格した邪面師に、ヨドンヘイムの原住生物である闇獣を利用した巨大戦力の邪面獣、そしてそれを統括・管理する少数の幹部から成る。
だがその本質は、自身以外の全てを食らおうと欲するヨドンが別世界に侵略する為の露払いを行うだけの前座。そもそもヨドンヘイムに元から生息していた生物達は別世界への興味が皆無で、同世界内で完結する生存競争を行っていただけだったが、ある時に「天啓」を受けたヨドンが邪面を造り上げて被り、他の生物を屠り食らって力を付け生存競争の頂点に立った事で事情が一変。ヨドン自ら「皇帝」を名乗って別世界の生物を糧に食らうのを目論み、それをスムーズに行う為に侵略部隊を造り出したのがヨドン軍のあらましであり、ヨドンヘイムが侵略者へと変わった瞬間でもあった。
ヨドンの露払いと言う本質上、侵略の手駒とされるヨドンヘイムの生物達は基本的に使い捨てられるのを前提に動かされていて、“ヨドン皇帝が侵略する世界へ降臨する”ゴールが達成されるまで作戦に投入され、その途上で邪面師や邪面獣が多く損失しても気には留められず、幹部陣すらヨドン皇帝の判断一つで粛正されるのが当たり前になっている。
先の侵略作戦で生き残った戦力や、ヨドンヘイム単体で生み出すのがほぼ不可能なジャメンタルの素材に成り得る者が温存される事はあるも、それすら損失・粛正された以降は特に惜しまれる事すら無い。
総じて、大した文明を持ってなかった世界(ヨドンヘイム)に突然利器を持つ者(ヨドン)が現れて強引に他の生物を纏め上げた後、利器を持つ者が欲望を満たす為だけに作ったのがヨドン軍であり、侵略者ヨドンヘイムであった。
最終的にヨドン皇帝がキラメイジャーに滅ぼされた事で、ヨドン軍は存在意義を失い自然消滅。しかしヨドンが齎した邪面による文明の利器は健在で、それを『邪面使い』として受け継いだクランチュラの主導により、ヨドンヘイムは侵略行為をしない新たな文明として再スタートを切る事になった。
関連項目
ヨドン皇帝:軍団の創設者にして、ヨドンヘイムに「邪面」と言う文明の利器を齎した存在。当人は傲慢で強欲な悪党でしか無かったが、文明の萌芽をヨドンヘイムに与えた功績により単純な悪とは言い切れない面を持った人物ともなった。
クランチュラ:ヨドン皇帝より邪面制作の任を与えられた人物。本編終盤でヨドンと価値観の相違が生じた事で袂を別つが、皮肉にもそれが遠因となって生き残った後、ヨドンが残した邪面を造る技術を引き継いでヨドンヘイムに文明を発展させる役割を担う事となった。