ガルザ「やるな、ヨドンナ…。ヨドン皇帝配下のアレを繰り出すとは」
クランチュラ「アレだけでも恐ろしいが、私が考案したコレのおかげで、未知なる恐怖が加わったろう?」
ガルザ「どれ?」
クランチュラ「これだ!」(※タブレットを取り出す)
ガルザ「それは何だ?」
クランチュラ「アレにデータを送る送信機だ。 これがある限り、キラメイジャーの奴らは姿無き脅威に、手も足も出まい!」
データ
身長/47.0m
全長/46.5m
全幅/70.5t
体重/3184.0t
闇獣/ゴモリュウ
邪面/プロジェクター→写真や映像をスクリーンに投影する地球の映写機器
ハッシュタグ/#プロジェクター #ヨドン皇帝配下のアレ #魔進ハコブー #魔進オラディン #ひらめキーング #グレイトフルフェニックス #飛翔の巨神
概要
クランチュラが、コウモリダコに似た闇獣・ゴモリュウに地球の撮影機器「プロジェクター」を模した邪面を被らせた邪面獣。
邪面はトサカを放射状に生やして口を開けた白いドラゴンの顔を思わせる形状で、口内のプロジェクターの赤いレンズを巨大な一つ目へ見立てた様なデザイン。
ゴモリュウのシルエットも含めて何処か機械のドラゴンにも見える外見となっている。
邪面はクランチュラの制作したコントロールタブレットと無線接続されていて、更にタブレットの子機となったハンディカメラより取り込んだ映像データを組み合わせる事で自身の身体に周囲の風景を投映、姿を消す迷彩能力を持つ。これで敵の目を欺きながら両肩の音波発生器官より放つ破壊音波で一方的に攻撃・蹂躙する戦法を使える。
これを見たマブシーナによると、同様の「見えない攻撃」がクリスタリア陥落戦争の狼煙であったらしいが、その時に使われたのがこの邪面獣なのかは不明(過去の出来事と言っても割合最近の話なので、既に存在していてもおかしくはない)。
また虚空へ自身の立体映像を投映させる事で作った虚像で敵を撹乱、不意討ちを仕掛ける狡猾な立ち回りも出来る。
裏を返せば邪面の能力は迷彩と撹乱能力へ全振りされているのだが、素体であるゴモリュウが凄まじく強いので、たとえ迷彩能力を破られても闇獣の地力だけで魔進ロボット2体と渡り合える戦闘能力を持つ。
ただし長時間活動するとプロジェクターがオーバーヒート、機能を停止するので行動時間に有限がある欠点も抱える。
活躍
エピソード28
ヨドン皇帝より使用許可を賜ったと思われるヨドンナによって、地球に送り込まれ試験運用が行われていた。
現れた時点で迷彩能力で姿を消したまま暴れており、出撃したキラメイジンも不可視のアドバンテージを活かして破壊音波で先制攻撃する。だが勘付いたイエローがマゼランを呼び出し、それを装備して放たれたマゼランショットによるマーキングで存在を察知される。
しかし怯まず二発目の破壊音波でマゼランを取り落とさせ、続け様に両肩より渾身の力で放った地獄超音波をキラメイジンに直撃させる事でキラメイ魔進達の輝きを汚染、活動を封じる。そのタイミングで様子を見ていたヨドンナより指笛で撤退命令を下され、その場を大人しく立ち去る。
その後、無鈴によって不可視のカラクリが透明化では無く、風景を映す事による同化であると言う仮説が立てられる。
程無くヨドンナの監視の元破壊活動を再開するが、立てた仮設を元に動いたキラメイジャー4人がヨドンナの元に現れタブレットを奪おうとする。
だが、ヨドンナは既に性能テストが終わっていた事から特に執着もせず、ハイパーベチャットの大群にタブレットを渡して逃走させる。キラメイジャーもゴーキラメイジャーの力を投入して激しい争奪戦を繰り広げる。
最終的にタブレットはシルバーによって破壊され、風景の投映が出来なくなった事で姿を現す。
ヨドンナ「姿が見えた所で、お前らではどうにも、出来ないよ? さあゆけ、プロジェクターゴモリュウ!」
しかし、羽ばたきによる暴風とガレキの礫で繰り出されたキングエクスプレスザビューンとギガントドリラーを牽制、その隙に接近しての肉弾戦を仕掛けてくる。すぐにダストンを呼び出して装備したギガントドリラーにガレキを吸われてしまうも、怯まず渾身の地獄超音波を放ち敵をキラメイジンの二の舞にしようとする。
しかしそこへ、立ち直った魔進ハコブーがレッドとブルーを乗せて駆け付け、その体当たりや右翼への噛み付きを喰らい転倒。そのまま魔進の姿になったハコブーと対峙する。
エピソード29
クランチュラ「わ~~ッ! プロジェクターの熱が、上がってるぅ~!」
ヨドンナ「(舌打ちして)…頭を冷やしてこい」
反撃をしようとしたタイミングで邪面がオーバーヒート、機能を停止したので空を飛びヨドンヘイムへ帰還。冷却の為しばらく活動を休止する。
それからキラメイジャー5人がパートナー魔進の治療の為、聖地アタマルドを探索している最中に冷却を完了。クランチュラの手で再度送り出されギガントドリラーと再戦するも、今度は自らの虚像で相手を撹乱しての不意討ち戦法で翻弄する。
これで着実にギガントドリラーを追い込んでいたが、しばらくしてキラメイジャーの手でミラクルストーンに魂を転生したオラディンが魔進オラディンとなってアタマルドより飛来、その体当たりで邪面が壊れ投映能力を喪失してしまう。
更に汚染を除去されたキラメイ魔進達がハコブーに搭乗してアタマルドより戻って来たのを見るや、不利を悟ったか高速飛行でその場を逃げ出そうとする。
しかしゴーキラメイレッド=充瑠を自らに搭乗させたオラディンは彼と閃きを共有、それを元にハコブーと魔進合体、グレイトフルフェニックスとなる。
それが背中より放つビームをビルの間を縫いながらかわしてチェイスを繰り広げるも、やがて追い付かれ組み付かれた隙にゴールデンアックスで斬られて地上に墜落。怒って猛然と向かって行くもゴールデンハルバードの連撃をなす術無く浴びてしまう。
最後は『グレイトフルプロミネンス』で大上段から一刀両断され、半身が左右に分かれつつ敗北・爆散した。
余談
エピソード7から登場したレーネツダガメス以来、21話ぶりに新規の闇獣が素体、及びワナゲヒルドン以来邪面師が登場せず幹部が呼び出した邪面獣となった。
プロジェクターモチーフの怪人は「特命戦隊ゴーバスターズ」に登場したコピーロイド&コピーゾード以来で、偶然にも姿を隠して闇討ちを仕掛ける巨大戦力と言う点でも酷似している。
『完全読本』によれば、モチーフそのものでなく、ストレートに強そうでカッコよいデザインにしたとのこと。
関連項目
透明人間:プロジェクターゴモリュウの「クランチュラの制作したコントロールタブレットとタブレットの子機となったハンディカメラより取り込んだ映像データを組み合わせる事で自身の身体に周囲の風景を投映、姿を消す迷彩能力」は、H・G・ウェルズによる同タイトルの小説を原作とした2020年の映画同様、最新の科学考証で実現可能だと言われている透明人間のトリックである。
スペースドラゴン:前年に登場したドラゴン型の巨大怪物。登場時期がほぼ同じ、新幹部の手駒として使役される共通点がある。
また奇しくも、スーツアクターを演じた草野伸介氏はグレイトフルフェニックスを演じており、立ち位置が入れ替わっている。
メカキングギドラ:中央の物がメカの三つ首、身体横から直接生えた大きい翼等、シルエットに類似点がある。