概要
和名 | コウモリダコ |
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英名 | Vampire Squid |
学名 | Vampyroteuthis infernalis |
分類 | 頭足鋼 コウモリダコ目 コウモリダコ科 コウモリダコ属 |
体長 | 約30cm |
分布域 | 世界中の低酸素海域の深海 |
熱帯・温帯地域の約600~900mの深海に生息する生物で、ヒレの付け根に発光器官を備えている。
名前にタコがついていて、学名がヴァンピロテウティス・インフェルナリス(地獄の吸血イカの意)とあるが、タコでもイカでなく、両方の祖先から枝分かれした種の生き残り。(ただし体の特徴はタコに近い)
膜状の鰭の足の裏側にはトゲがあり、敵に襲われると膜を裏返しにして全身をトゲで包みこんで防御する性質を持ち、その姿が裏返ったコウモリ傘に似ていることから、この和名がつけられた。このトゲと細長い触手で主食であるマリンスノーを集めると考えられている。
胃の内容物から魚の鱗やイカの一部が見つかっているが、誤食の可能性もあり、捕食しているのかは不明だったのだが、2023年5月に北海道の海で漁師の網に掛かった個体が船上での保管中にエソ系の深海魚を食べている様子が観察され、マリンスノー食ではなく、肉食性の可能性が高まった。
その後は市立室蘭水族館に搬入され、展示された。
その少し前にも一個体が捕獲され、数日間展示されており、その個体は日本で二例目(世界でも三例目)の生きた個体の展示だった。