ヨドンナ「ヨドンアイビーはもうすぐ発芽する。そしたら、一気に成長して街全体に広がり、養分であるヨドミウムを撒き散らしてたちまち腐敗した大地に変える。地球はヨドンヘイムみたいになるんだよ!」
概要
黄色い目が付いた様なグロテスクな見た目の種子の大きさからしてかなり巨大な植物である事が窺え、一度でも発芽すると急速に成長。それと同時に有毒物質「ヨドミウム」を撒き散らし、その世界をヨドンヘイムの様な闇が広がる死の世界へと変えてしまう。
また、種子の皮はキラメイショットの銃弾すら全く受けつけない程硬い。
劇中ではヨドンナが大治小夜のアメリカでの医大生時代の同期で、遺伝子工学のスペシャリストである日下優人を利用し、その遺伝子を組み換えさせることで急成長を促進させ、地球の環境を一気にヨドンヘイムのそれに変貌させるという恐るべき侵略作戦の実行のために使われた。
尚、ヨドンナは日下に対して作戦が成功した暁には特権階級として生き残れる約束を交わしていたが、当然ながらそんな口約束を彼女が守る筈も無く、哄笑の後で「生き残れるわけないじゃん。用が済んだら消えてもらう。常識でしょ?」と酷薄に返すだけであった。
続くエピソード33では小夜の人質や巨大戦における邪面獣の連携もあり、ヨドンヘイム側の有利で終わるかに思われたが、ここでまたしても充瑠の閃きが炸裂。
ガルザとせめぎあいを続けるオラディンの魂を、無鈴の追加した機能を利用してキラフルゴーアローにいったん避難させることで、ガルザを不意打ちしつつグレイトフルフェニックスを合体させてキラメイジャーと合流する、という連携を決め、ヨドンアイビーはオラディンに奪取されてしまう。
だがガルザもグレイトフルフェニックスにしがみついて聖地アタマルドから帰還しており、スモッグジョーキーも加わった4対4の一大決戦が幕を開ける。
邪面獣とジョーキーの攻撃をしのぎつつ巨神同士で種を受け渡し、ギガントドリラーが破壊を試みるが傷一つつかない。実は、ヨドンアイビーの種は現状最強の巨神であるグレイトフルフェニックスの必殺技であっても破壊できない、恐るべき強度を持っていたのである。
三体の邪面獣は為朝の後出しジャンケン作戦でキングエクスプレスザビューン・キラメイジン・ギガントドリラーによって連携を崩された所をグレイトフルフェニックスに撃破されたが、ヨドンアイビーはジョーキーが確保。
発芽が始まりいよいよ打つ手なしか、と思われた所で充瑠がまたしても起死回生のアイデアを閃く。
キラメイ魔進がそうであるように、意志の宿ったキラメイストーンはサイズを変えることができる。最初の合流の時と同じように、キラフルゴーアローにオラディンの魂を移動することで疑似的なキラメイ魔進の状態に変化、巨神サイズまで巨大化させたのである。
そして巨大キラフルゴーアローに四巨神の力を込めた一撃『グレイトフルゴーアロー』でヨドンアイビーは破壊され、ヨドンヘイム乾坤一擲の作戦は失敗に終わることになった。
余談
遺伝子組み換えの作業の際、利用されていた小夜が口にした「ウエシオン3変異」や「KJテツオン変異」の元ネタはそれぞれ上原正三、金城哲夫と思われ、何れも往年のウルトラシリーズの脚本家である。
また、植物でテツオンと言えば『ウルトラマン80』において宇宙植物の種を飲み込んだ少年が変貌したテツオンなる怪獣を連想させる。
関連タグ
バラアイビー:『超力戦隊オーレンジャー』に登場するアイビー繋がりの怪人。人間の科学者が作戦に利用されていた点も共通。
銀河植物シドンデモン、毒花の木、カニバリブルボ :平成シリーズに登場した歴代の危険な先輩の植物達。
遊星爆弾:リメイク版では「地球を敵対勢力に適した環境にするための種子が埋め込まれている」という、ヨドンアイビーとの類似点がある。