登場話数:第18話「父の異常な愛情」
概要
マシン帝国バラノイアが使役するマシン獣の一体。
バラノイアと結託し、その身体に改造を施されたジニアス黒田の機械の部分が分離した存在であり、その出で立ちも改造後の黒田のそれに近似した、マシン獣としては比較的スマートなものとなっている。
外見上の特徴として、剥き出しとなった筋組織のように全身を覆う無数の黒いパイプと、その上を装甲のように取り巻く金色のパイプが挙げられ、後者には茨の如く所々に鋭い棘が生えている等、その名の通りあたかも蔦(アイビー)に近い形状とされている。
主だった能力として、両腕から伸びる金属製の蔦を自在に操ることができ、これを攻撃手段とする他、目や口からも光線を放つことが可能。また、地中への潜行能力も備えており、それを活かして奇襲を仕掛けるのも得意としている。
作中での動向
前述の通り、当初はジニアス黒田と一体化した状態で出現し、金属製の蔦で昌平、樹里、桃を次々拘束・拉致していっただけに留まらず、黒田の潜む洞窟へと乗り込んだオーレッドとオーブルーをも、蔦による攻撃で圧倒する等猛威を振るってみせた。
しかし、黒田と一体化していた息子の茂が、オーレンジャーからの説得により自我を取り戻し、彼等を助けるという想定外の事態が発生。これに黒田も激しく動揺したのを受け、彼に見切りを付けたバッカスフンドの命により、バラアイビーは黒田より分離し本来の姿を現すと、光線による攻撃の応酬の末に黒田を抹殺せしめた。
今わの際の黒田から茂を託され、辛くも地上へと脱出したオーレンジャーであったが、バラアイビーもまたそれを追い、バーロ兵の一団と共に彼等の前に立ち塞がった。当初こそ、ムチのように振るう蔦でオーレンジャーに苦戦を強いてみせたものの、レッドのスターライザーによって蔦を寸断されると一転して劣勢に立たされ、秘剣・超力ライザーとビッグバンバスターの連続攻撃を喰らって敗北を喫してしまう。
巨大化後もオーレンジャーロボを光弾で攻撃し、さらに地中からの奇襲戦法で翻弄するが、スーパークラウンソードの斬撃に怯んだところに止めのクラウンファイナルクラッシュを叩き込まれて最期を迎えたのであった。
備考
デザインは大畑晃一が担当。当初のラフの段階ではムカデをモチーフとしたロボットとして描かれていたが、どの段階かは定かではないものの途中でムカデの要素が外れたため、シナリオの内容に準じる形でターミネーター的なものをイメージしつつ、かつアメリカンコミックスの影響も受けつつ決定稿にもある形へとシフトしていったという。
関連タグ
ツタカズラー:『電子戦隊デンジマン』に登場する敵怪人の一体。その名の通りこちらも蔦をモチーフとした戦隊怪人であり、また経緯こそ異なるものの、当初から明確に蔦をモチーフとしていた訳ではないという点でも共通項を有する
ポイズン・アイビー:『バットマン』の登場人物の一人。こちらも「アイビー」の名を冠した悪役であり、分野や性別こそ異なるものの「狂気に駆られた科学者」に絡んだ存在であるという点でも近似している