「私はこの館の主。ルールは簡単、この最上階までたどり着けば……この財宝が、君の物に!やってみないかね?」
「おのれ~! まさかキラメイジャーが、挑戦してくるとは……フンッ!(※邪面を取り出す) 邪面、オン! キタァアア!!」
「ノーノーノーノー! それ以前にゲームまで辿り着けるかな? ここで、ボスキャラ級を投入だぁ〜!」
データ
身長/187cm
体重/173kg
邪面/もぐらたたき→穴から顔を出すモグラを叩く地球のゲーム
ハッシュタグ/#もぐらたたき #お宝チャレンジ #邪面オン #カナエマストーン #全宇宙に4つ #シビレベチャット #ヨドン軍もぐらたたき部
概要
ヨドンヘイムが送り込んだ、地球のゲーム筐体「もぐらたたき」を模した邪面をベチャットに被せて生み出された邪面師。
邪面は丸型のもぐらたたき筐体を模しており、中央の穴から眉間に皴を寄せた険しい顔付きのモグラが顔の上半分を出している。また筐体の台座には隈取を思わせる配色でもう一組の顔がペイントされている。邪面の後ろ側に置かれたスコアボードの画面は文字化けの様に見えるが、よく見ると「ydn(ヨドン)」と文字がデジタル表記されている。
首から下のボディの色はデジタルカメラ邪面等と同じ、金・銀・茶の配色。
なお邪面を外す事で鼻の先端が赤い茶色い肌の男性の姿に化ける事が可能(※デザイン的には筐体部を首輪の如く被る事で突き出た頭がモグラに変わると言う構造)。
自身の指定した箇所に特殊ポイント(穴)を複数設置してそこから自身の首を模した分身のモグラを飛び出して攻撃する事が可能で、これを用いてもぐらたたき勝負を人間に挑ませる『地獄もぐらたたき作戦』を展開する。
具体的にはまずモグラタタキ邪面が人間の姿に化けてとある洋館に潜み、そこへ近付いて来た人間を「ゲームに勝ったら財宝を与える」と誘惑する事でゲームへ挑ませる。
しかしもちろん財宝は偽物で、当然勝たせる訳も無く、叩かれるどころか逆に分身モグラのスマーフィングで突き上げるなりして玩ばれた挙句負けのペナルティとしてカードに変えられてしまう。そうして身動きを奪われて捕まった人間からは闇エナジーが生みだされ、対である邪面獣ハンマーバスラを召喚する用意を誰にも気付かれることなく自然と調えられる為、作戦効率が高いのは言うまでも無い。
直接的な戦闘は得意でないもののトラップを用いた狡猾な戦略に長けており、自身の能力のみならずあらゆる罠で相手を翻弄する厄介な敵である。
ただし分身モグラが叩かれると、そのダメージが本体であるモグラタタキ邪面にもフィードバックするのが弱点となっている。
自身の作戦を司会者気分で面白可笑しく実況する、気取り屋で目立つのが好きな性格。確実に勝つ為なら挑戦者へのゲームプレイ前の妨害行為も辞さない卑怯な面も併せ持つ。
活躍
登場時点で作戦は順調に進んでいて既に規定量の闇エナジーを集めてハンマーバスラの召喚に成功、キラメイジャーを苦戦させていた。
そのハンマーバスラが休眠状態に入るとほぼ同時に、潜伏していた洋館へ宝路が宝探しに訪れる。これまでやって来た様に人間態でゲームに誘うも宝路は興味を示さなかったが、財宝の後ろにあった柱時計の飾りになっていたカナエマストーンを見付けた事で一転して挑戦する意思を見せたので、早速ゲームに引っ掛けスマーフィングでボコボコにしたが、捕らえる事は叶わず一時撤収を許す。
その後CARATに戻った宝路はゲームの達人たる為朝と、難易度の高過ぎるゲームを突破する為のアイデアマンとして充瑠を連れて再挑戦。
充瑠の閃きでショベローがキラメイソードと融合して『イエローストーンハンマー』に変身し、それを使った為朝/キラメイイエローによって最初のもぐら叩きをクリアされる。ここで怒って姿を見せ邪面師としての正体を現すも、宝路からの証言で大まかな正体を掴んでいたイエローに推理を突き付けられたのでバレた開き直りとばかりに自身の作戦の仔細を説明。それへ憤慨するイエローを余所にゲームの第二ステージへの案内看板を立て、「この奥のステージは数倍難しいぞ。カモ~ン♪」と言い残して館内へと引っ込んだ。同時にこの時、ガルザの促しで動いたクランチュラが復帰させたハンマーバスラが現れた為、充瑠はそちらへと向かった。
それから為朝と宝路が館内に足を踏み入れ、「ネ~クストステ~ジ! 出てくるモグラは一匹のみ、それを叩けたらクリア~だ!」と意気揚々と次のゲーム解説をしたモグラタタキ邪面はゲームステージに辿り着く前の妨害としてベチャットの集団を呼び出し、更にガルザも参入。
宝路/キラメイシルバーがガルザを引き付けている間に為朝=イエローはベチャットを蹴散らして奥に進むが、その途中でベチャットの一体が破裂、そのヘドロをもろに浴びてしまう。
それも意に介さず、財宝と柱時計のある終点の部屋に辿り着いたイエローだったが、そこで待っていたモグラタタキ邪面が「甘い甘い! ここがお前のラ~ストステージだ!」と言い放つのと同時に、イエローの身体を突然の痺れが襲う。
実は破裂したベチャットは接触した者を麻痺させる『シビレベチャット』であり、それを仕込む事でイエローの動きを鈍らせ、まともにゲームプレイを出来なくする卑怯な策略だった。
まんまと策に嵌ったイエローを嘲笑するモグラタタキ邪面だったが、当のイエローはこの場を切り抜けて宝路の心を開こうとする意志を語って奮起、気合を振り絞って立ち上がる。
もちろんそんな事に耳を貸さず「バーカバーカ! モグラにやられて、気絶しろ~♪」と余裕の顔で囃し立てつつゲームをスタートさせるが、ここで閃いたイエローはキラメイチェンジャーの操作でキラメイジを発動して痺れ毒を弾き飛ばし、その勢いからイエローストーンハンマーで渾身の一撃を放って穴から出たモグラを横から殴り付けて粉砕。すると突然モグラタタキ邪面が頭を抱えて苦しみ出す。
第一ステージでモグラを叩かれる度、映像越しのモグラタタキ邪面(人間態)が悶絶していたのに気付いていたイエローは相手を間近で観察した事でモグラが邪面師の弱点である事実を導き出し、それを信じて起死回生の一手を打ったのだった。
こうして予期せぬ方向から大ダメージを喰らったモグラタタキ邪面は反撃もままならず、激痛からその場で転げ回る状態に。
そしてこの無防備な所を、イエローからキラメイバスターの一発で貫かれて敗北、「完敗だ…!!」と潔く認めて爆散した。(その際、「YOU WIN!!」のアナウンスとともにテロップが浮かび上がっている。)
余談
これまでもモグラがモチーフだったりもぐらたたきの要領で倒されたりした戦隊怪人は何人か登場していたが、もぐらたたきモチーフの戦隊怪人は今回が初。
「完全公式読本」によれば、あくまでもモグラ叩きの筐体が本当の顔で、そこに目が行く様に黒目を大きく描いたりとモグラがメインに見えないようにデザインしたとのこと。しかし作中ではモグラ部分が頭部であるように表現されてしまった。
人間態と声、スーツアクターの三役を兼演した村岡氏はゲスト戦隊怪人役で戦隊シリーズへの出演頻度が多い常連。前作の『騎士竜戦隊リュウソウジャー』でもファントムマイナソーの宿主である演出家の男性・玉田役で出演している。
更にこれまでのキラメイジャーの回でも邪面師のスーツアクターを何回か演じており、前回登場したマシュマロ邪面もその一人。
因みに同じく、演者が一人三役の兼演をした戦隊怪人は『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』のトカゲイル・ナクシャーク(演者はおぐらとしひろ氏)が前例になる。
関連項目
ステージシェルガ:地面に潜って別の所から顔を出す動きで翻弄したが、ローランドを装備したキラメイジンに出て来た所で頭を叩かれた。この経緯からHPで『#ヨドン軍もぐらたたき部』のハッシュタグを付けられた前例。
ダイコンワルド:転生先
イミテイションのサロゲDT:スーパー戦隊のゲーム筐体(を模したサポートキャラ)がモチーフ(※正確には無断複製)の戦隊怪人。
モグラモズー、モグラルギン、モグラネジレ、弓術サイマ獣ドグル、穴掘り忍者モグドラゴ、ドリューン・サンブ:歴代のモグラモチーフの戦隊怪人。この内、モグラルギンとモグドラゴは実際にもぐらたたきの要領で倒された経験がある。