スペック
全高 | 50.0m(胸上まで 61.2m) |
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全幅 | 48.5m |
胸厚 | 16.7m |
総重量 | 3200t |
スピード | 600km/h |
出力 | 1600万馬力 |
概要
熱田充瑠のキラメンタルからホワイトキラメイストーンが変化した魔進エクスプレスと、ガルザが保有する魔進ジョーキーが魔進合体して誕生した新たなる魔進ロボット。
クリスタリアに伝わる「伝説の四巨神」の一柱であり、目にも留まらぬスピードで闇をかき消す「音速の巨神」。
エクスプレスが胸部と頭部、ジョーキーが両手足を形成する。
エクスプレス由来のスピードとジョーキーのパワーを両立させた、一発一発が重い高速の連撃をアクロバットな動きから繰り出す戦法で戦う。
邪面獣レーネツダガメスとの戦闘中、意識朦朧となった充留とジョーキーに乗っていたガルザのみが幻と言う形でその姿を知覚していたが、本格的な登場はエピソード8からとなった。
マブシーナによればホワイトキラメイストーンその物が、ジョーキーが悪に乗っ取られた場合のセーフティの様な物であったらしい。
その為か、合体の主導権はコアパーツとなるエクスプレス側にあり、ジョーキー側のコントロールは基本的に制御される(ガルザの抵抗により、制御を奪い返す描写もある)。
エピソード8でのレーネツダガメス・スモッグジョーキーとの戦闘中に充留/キラメイレッドがエクスプレスに乗り込み、スモッグジョーキーをジョーキーに戻した上で後部に連結して牽引、無理やり合体する事で誕生。
ガルザの抵抗をも利用してレーネツダガメスを一方的に追い詰め、キラメイジンとの連携で勝利に持ち込んだが、ジャメンタルを覚醒させたガルザによりジョーキーの制御を奪い返され分離した。
ジョーキーが本来クリスタリアの魔進である事と安全装置という役割上当然の事ではあるのだが、敵のマシンを無理やり奪って合体すると言うスーパー戦隊の巨大ロボとしてはかなり異例の特徴を持つ(巨大ロボの乗っ取りと言えば、通常は悪役のする行為である)。
尚、エクスプレスが一人乗りかつ自律行動が不可能な為、合体する際にはキラメイジャーの誰かが乗り込む必要がある。
また、ガルザの抵抗で一時的に制御を奪われそうになることもあり、第10話ではジャメンタルが強くなったことで合体直後に強制分離させられてしまうようになり、登場からわずか3回でキングエクスプレスは封じられてしまった。今後使えたとしても、ガルザのジャメンタルが強くなっていることを考えると、また強制分離させたり、最悪完全に制御を奪われてキングエクスプレスそのものが敵の手に落ちる可能性も考えられ、魔進エクスプレスは残っているものの、運用がかなり難しいと言わざるを得ない一方、下記のエピソード18のようにガルザへの牽制にも使われる事もある。
エピソード14ではキラメイシルバーが使用することで再登場したが、この時ジョーキーに乗っていたのはガルザではなくSL邪面だったため合体できたにすぎない(事実、戦闘後はまた強制分離されている)。
また、エピソード18では乱入してきたジョーキーを封じるためだけに合体。やはりガルザが抵抗したためまともに戦えなかったが、キラメイジンとギガントドリラーが邪悪モンストーンとの戦いに専念できるようにした。
エピソード21では高速で動くモーターボートバスラを捕らえる唯一の対抗手段として挙げられたがそもそもジョーキーが来なかったため使えないという事態に直面。
敵メカであるジョーキーを乗っ取らないと合体できず、合体したらしたらでジョーキー側の抵抗でまともに使えないという運用しづらい状況が続いている。
せめてジョーキー以外のキラメイ魔進と合体できれば……という状況だったが魔進ザビューンの登場により状況は好転した。
キングエクスプレスザビューン
ジョーキーではなく魔進ザビューンと合体したことで誕生した、「音速の巨神」の真の姿。
ザビューンとエクスプレスのカラーリングがほとんど同じため、ジョーキー版に比べてデザインがヒロイックで統一感のあるものになっている。
頭部はキングエクスプレスの上からさらにマスクを被せる形。
ザビューン側に自意識があるため、合体状態で自律行動が可能。
この形態の登場により、エクスプレスを本格的に安定した巨大戦力として運用可能になった。と思われていたが……。
邪悪キングエクスプレス
ガルザ「やられたらやり返す、乗っ取り返しだ!!」
エピソード34で登場。
上記のように本来ならエクスプレスに制御される筈のジョーキーが、より高まったガルザのジャメンタルでエクスプレスを逆に乗っ取って魔進合体した姿。
合体が完了すると赤い目が浮かび上がり、ガルザに完全に制御されている。
ジャメンタルの力とガルザの戦闘テクニックにより性能も大幅に上がり、その戦闘力はギガントドリラー及び合体できなくなったザビューンを完敗に追い込み、それまで無敵を誇っていたグレイトフルフェニックスをあと一歩まで追い詰める程。
しかし、ヨドン皇帝の命令でヨドンナの救助をガルザが優先した為に合体を解除し、エクスプレスがそのまま持ち去られなかったのは救いだが、結果的に今度はキングエクスプレスザビューンの方がジョーキーに割り込まれ乗っ取られるリスクを抱えたと同時にスペックで上回るはずのグレイトフルフェニックスが敗れたのは、オラディンのみならず、エクスプレスを奪われた上に一撃でKOされたザビューンも屈辱を味わう事になった。
エピソード37での再戦時には事前にキングエクスプレスザビューンに合体した状態で挑む対策がなされ、この時アクシデントで5等分された後に1~4が合体した瀬奈の操縦技術により一方的にフルボッコするという前回のリベンジを果たしたが、避難が遅れた一般人を巻き込みかける失態を犯してしまう。
その後はジョーキーの反撃でザビュ-ンが合体解除した隙に再び乗っ取られるが、今回はグレイトフルフェニックスが本気を出して挑もうとした辺り、更なる対策としてこの時にエクスプレスに乗っていたキラメイイエローは事前に脱出した模様。
結局、ヨドン皇帝の登場もあり有耶無耶のまま撤退したが、今回はキラメイジンとギガントドリラーをキングエクスプレスの持ち味であるスピードではなく、パワーで2体まとめて圧倒していた。
合体時にはエクスプレス側からの制御は全く受け付けなくなり、エクスプレスに搭乗していたキラメイジャーが人質に取られる恐れがある。ただし、エピソード37での描写からザビューンに合体中は乗っ取れないらしく、少なくともエクスプレスが洗脳やガルザに魅せられて裏切ったというわけではない模様。
しかし、登場回はいずれもトラブル等で撤退はしているものの、キラメイジャー側を毎回圧倒しており、邪悪キングエクスプレスに合体されてしまうことが(成立こそしていないが)半ば敗北フラグになりかけていた。
終盤でのガルザの死と彼の遺言によりジョーキーがキラメイジャー側に付いたため登場は2回だけに留まったが、その圧倒的な強さで視聴者に強いインパクトを与えた。
武装・必殺技
- ジョーキーチェーンソー
左腕に装備している回転ノコギリ。近接武装としての用途の他にも、地面に突き立てて軸にする事でアクロバット動作の起点にもなる。
- バーンブラッカー
右腕のジョーキージョーから放つ闇の業火。
エピソード8ではガルザが必死にジョーキーを動かし、エクスプレスを攻撃しようとしたが、レッドが合体を一時解除した事でレーネツダガメスに当たってしまった。
- キングエクスプレスバーンプラスター
胸からV字型のビームブーメランを連発して放つ必殺技。
この技を出す前に列車形態に変形して相手の周りを走る時に出る光の線路で相手を拘束してから放つのが特徴的。
また、間違えやすいが「ブラスター」では無い。
邪悪キングエクスプレス形態でも使用可能だが、ブーメランは黒く染まっており、悪のロボらしく破壊活動に使われる。
- 邪悪キングエクスプレスバーンデッドエンド
邪悪キングエクスプレスの必殺技。右腕のジョーキージョーから闇の爆炎を放つ。ジャメンタルの高まりもあり、ギガントドリラー程度ならば一撃で粉砕するほどの威力を持つ。
立体物
DXトイにてラインナップ。劇中と同様のギミックが再現されている。
ミニプラシリーズにてラインナップ。劇中同様のギミックが再現されているが、魔進ジョーキーはパーツ配置を変えることで劇中同様のアクションを取らせることが可能になっている。
余談
本編に登場する前話で玩具のCMが流れたため、事前情報を知らなかった人間は公式から盛大にネタバレを食らってしまった(ニチアサでは割とよくある事だが)。
また、次回予告にて先行登場をしていた。
戦隊サイドの巨大ロボでは珍しく、両腕とも人間状の掌がなく、武器と繋がっている。正確には左腕のジョーキーチェーンソーの根元が拳状になっていて、そこへ武器に変形出来るキラメイ魔進を付けて武装させられる。
戦隊ロボだと新しいロボが登場したら大体レッドが操縦することが多い中、他の男性メンバーはキラメイシルバーことクリスタリア宝路しか乗っていない。
その反面、キラメイグリーンこと速見瀬奈やキラメイピンクこと大治小夜、更にマブシーナやマバユイネなど味方の女性陣は全員何らかの形で搭乗しているという変わった事態が起きている。
後にスーツアクターの森氏はキラメイジャー放送中に仮面ライダーセイバーで仮面ライダースラッシュを演じることになったため、事実上1時間の放送に出演することとなった。
初登場回でのまさかの副産物
初登場回であるエピソード8が放送された日は、『相手(この場合ガルザ)の合意がない』『合体がアダルトな行為を連想させる』『「二度と、俺のスモッグジョーキーは奪わせん!!」と悔しがるガルザ』等の要素からNTRを連想させ、某SNSでは「イェーイ、ガルザくん見てるーー?www お前のスモッグジョーキーちゃんは今から俺と合体(性的な意味で)しちゃいまーすwww」といった類のツイートが多く投稿されていた。
また、後にガルザが『憎しみ』や『嫉妬』といった負の感情が源である力『ジャメンタル』に目覚めたのもあって、『ガルザをNTRを関連させたネタツイート』が現在でも投稿されている。
関連タグ
キラーオー:一部を乗っ取られて合体した合体ロボ。ただしこちらは敵側が味方側を勧誘して裏切らせて誕生したというキングエクスプレスとは全く逆の立場の合体。なお、こちらもヒーロー側を圧倒することが多かった。
ファイヤーカイザー、ゲキリントージャ:コンセプトが似ている合体。ただしこちらはお互いの合意の上での合体である。
ライドクロッサー:こちらも似ている合体で、カラーリングも同じ。だが、改心していない敵が使用した事がある。
スピノダイオー、コンドルワイルド:乗っ取り機能を持つロボつながり。
キシリュウネプチューン←キングエクスプレス/キングエクスプレスザビューン→ツーカイオー