前後のストーリー
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イヌイヌがっせん | 今回 | ちんぷんかんクッキング |
本作のBPOの不祥事入り
ソノイ「私達はドンブラザーズと最後の決戦を迎えようとしている……そして、戦う前にすることといえば……『名乗り』だ……なぜ……こうなったかというと……」
概要
スーパー戦隊第46作目『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン37話。2022年11月20日放送。
脳人サイドの新たな戦士にして純粋な敵キャラクター・ソノシが初登場。
※元々憎めない悪役と理性の無い化物が敵キャラの大半を占めていたという珍事が起こっていたドンブラザーズにて、初登場にして凄まじいヘイトを稼ぐ憎まれ役は初である。
あらすじ
ソノザは鬼頭はるかの漫画をスパルタ指導。ソノニは元に戻った犬塚翼と接触。ソノイはおでん屋台で桃井タロウ達と和気藹々!? そんなソノイ達の様子を陰から観察している者がいた。脳人の戦いぶりを監査する監察官・ソノシだった。
ソノシの報告次第では、ソノイ達に元老院から厳しい処分が下るかもしれない。そこでソノイ達は、ソノシからある願いを聞くことに!?
主なドンブラ中毒
- ソノイに敗れて退場したはずの『忍者おじさん』こと大野稔がまさかの4回目の登場。今回はどんな姿で攻めてくるのか……!?
- と思いきや、ソノザが星獣鬼を捕らえたことでヒトツ鬼にならずに済んだ。
- なお何故生きていたかと言うと、うっかり台本に彼の名前があり取り消すことができず公式HPでは「ソノイの消去がタロウの力が入っていたことにより不完全だった」か「忍者パワーで生きてた」という、まさかの視聴者次第の脳内補完が提示。でもドンブラザーズだから許せちゃう(一応前者での解釈は明確なものであり、実際に2度目の斬り合いではこの回のように消滅する描写はなかった)。
- カフェテラスではるかの新作に思い切りダメ出しをする編集長・ソノザ。
- 原稿を投げ捨てて「展開に無理がある!お前の悪い癖だ!もっとストーリーの縦軸を考えろ!」と怒鳴る。この番組の製作陣に言ってやれ。
- ひとしきり怒鳴った後は、「頑張れ!俺はお前を信じているぞ。お前ならできる」と頭を撫でて激励する事も忘れない。何この理想の編集者。
- いつも通り寝ている翼に声を掛け、「獣人…ではないようだな。元に戻ったのか。でもどうやって?」と尋ねるソノニに、「お前には関係ないだろ」と素っ気なく立ち去る翼。それでもソノニは妙に嬉しそうでもう完全に乙女の表情。
- 前回、翼が獣人の森から脱出できた経緯については冒頭のナレーションから察するに自力ではなさそうだが……。
- みほが帰ってきたらしく、以前特捜鬼になった大将の屋台で、はるかと真一におでんをおごるつよし。タロウも合流するが、それに続いて脳人達もやって来た。ソノイは鰹節の量の変化を言い当てたり、大将に「ノイちゃん」と呼ばれるなど、すっかり常連でおでん通になった模様。
- そうなると対抗心を燃やしたがるタロウが「まあ随分通ったようだが、所詮は付け焼き刃。俺とは年季が違う」と挑発する。カチンと来たソノイだが、前話の通りあまり仲良くしない方がいいとの配慮から、ソノニに「いい気になるな、おごるな」と耳打ちするが、ソノニ「いい気になるな、おごるな」→ソノザ「いい気分だ、おごるな」→はるか「いい気分だ、おごろう」と途中で内容が変わってしまい、タロウは満面の笑みで「ほう、そうか。おごってくれるのか」と、おでん全種類を注文。
- 慌てたソノイは「そんな筋合いはない!」と耳打ちするも、ソノニ「そんな筋合いはない!」→ソノザ「そんなすじ肉はない!」→はるか「今日はすじ肉がいい、だって」とまたも全然違う話になり、タロウ「すじ肉大盛りだ!」ソノイ「もういい!何でそうなる!」。とりあえずソノザとはるかは耳鼻科に行くように。
- そこへ更に怪しい仮面の男が乱入。ドンブラザーズと脳人と馴れ合う様を良しとしない監察官ソノシだった。ソノシはおでんを侮辱して、アノーニを差し向けるという暴挙に出る。ドンブラザーズがアノーニと戦っている間にソノシはソノイたちを連れ退却。おでんの料金は誰が払ったのだろうか。
- 視聴者からは予告の時点で「特撮のオカマキャラは強烈」と言われていたが、蓋を開けるといろんな意味で想像以上にヤバかった。そもそもドンブラザーズ自体強烈なギャグとシリアス表裏一体の作品なのでカオスに悪意の権化という劇薬をぶちこんだだけに過ぎない··· のだがそれでも一際異彩を放っている。
- 脳人の3人に強制的に頭を下げさせ耳から謎の粉をぶっかけ、ドンブラザーズと戦うことを命じその中で名乗りをするよう3人に要求。当然このパワハラ同然上司に3人は怒り狂い心象は最悪である。
- ちなみにソノシの報告次第では裁判にかけられて「無限の床拭き刑」になるらしい。処刑か投獄になりそうな流れでまさかの床掃除が提示されてズッコケた視聴者も多かろうが、イメージ映像を見る限り無限に床が続いており、どうやら彼等には余程堪える拷問刑のようだ。
- ソノシ曰く喫茶どんぶらは空気邪悪度78%らしく、ブチギレて謎の白い粉っぽい消毒剤らしきなにかをぶちかます。更に金色の粉を真一に吹き掛けるが……本人曰く「私の耳垢は金粉なのよ」。··· ···キッタネェェェェェェ!!!!
- いきなり街の人々に先程の消毒剤らしき粉をぶちかまし、気を失った人間をアノーニに拉致させるソノシ。「あれではヒトツ鬼と同じだ!」と当然キレられる。 この暴挙に気付いたのかドンブラザーズ5人が出動。陰でドンモモタロウの方を応援するソノイたち。だがソノシはそそくさと退却。その後ソノイたちがドンブラザーズの前に現れるが、イヌブラザーは戦いを挑んできたと勘違いしドンモモタロウに「邪魔だ」と一蹴される。
- ソノシに荒らされた喫茶どんぶらの掃除をするドンブラザーズと脳人。だが真一はサボり、ソノザは手伝うかと思ったら掃除道具でエアギター。小中高でよく見る光景である。
- タロウとソノイ、はるかとソノザが何らかの関係があることから、自分はソノニと接触しようと真一はソノニに俳句を披露しながらケーキを勧め、アクションをかけてみるが、興味が無いソノニはケーキを真一にぶつける。残念ながらソノニのCP枠はもう埋まってしまっている。
- ちなみにはるかは「掃除を手伝わない報い」とバッサリ。
- 一方それまでタロウとの直接の会話を避けていたソノイだが、共に目障りなソノシを排除すべくタロウと作戦会議をし出す。その内容は成熟直前のヒトツ鬼を人間からソノシに移し替えて大義名分を作った上で討伐するというもの。ヒーローまで巻き込んでやってることが過去イチ陰湿である。とはいえソノシを殺さなければ全員が危険な状態にあるため目的のために手段を選んでいる暇は無い。
「清廉潔白完全主義・ソノイ!」
「美しい花には刺がある。愛が知りたい・ソノニ!」
「思い立ったら一直線・ソノザ!」。
「「「脳人三人衆、見参!!」」」
最早スーパー戦隊である···というかもう少しカッコいい名乗り文句はないのか(正直どっこいどっこいだが)。それと変身時の掛け声もして欲しかった。
- 打倒ソノシの為にドンブラザーズと脳人が協力し、隙を作ってソノシにヒトツ鬼を移す計画に。その隙の作り方はなんと、ソノシの目の前でドンモモタロウがわざとソノイに斬られ、タロウが「し、死ぬ……」と嘘をつくことで本当に死んでみせるというもの。使いづらい初期設定を逆手に取ったハットトリックには視聴者も感心(と混乱)を覚えずにはいられない。さすがだぜ脚本……
- 今回ソノシを抹殺する計画のはずが謎の甘えが出たソノイが止めに入り結局ドントラボルトとゴールドンモモタロウが倒し、結果死ななかったソノシは逃走……痛い目にこそ逢ったが振り出しに戻った。その辺のヒトツ鬼よりも遥かに悪質な行為を働いたソノシに対して甘過ぎる処置なのは言うまでもない……と言いたいが、ソノイ曰く「確かにやつは嫌な奴だ。だが、それでも脳人。私達の仲間だ……」。
- これを「お前は甘い!ハァッ!」と見るか、「くそったれでも仲間」と仲間意識を大切にしていると見るかは視聴者次第だろう。
余談
公式では諸事情でカットせざるを得なくなったが、ソノイとソノシは学生時代に因縁があり、カットした分だけ2人の学生時代をエピソードを作れると言われている。
また、あらゆる不快要素を詰め込んだソノシは案の定BPOにしっかり注意されたソノシの消毒シーンだが、BPOには消火器と判断されたらしい。以下原文
子ども向け特撮ドラマで、出演者がほかの出演者に向けて消火器を噴射していたが、子どもがまねをしたら危険ではないのか。 |
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この先、ネタバレ注意
戦いを終え、愛する“みほちゃん”が待つ自宅へと帰ったつよし。いつものように甘く優しい口調で語りかけながら、駆け寄っていくが、そこにいたのは愛する妻……
つよし「ただいま~、みほちゃ~ん♡ 遅くなっちゃってゴメンねぇ。今日もさぁ色々あって疲れちゃったよ~。寂しかった? アハハッ!僕もだよぉ♡ 一人にさせてゴメンねぇ」
ではなく、小さなお人形だった……
冒頭でつよしが語っていた「みほが帰ってきた」というのは、彼女が元の人格に戻って雉野家に帰ってきたというわけではなく、みほがいなくなった喪失感に耐えきれずに正気を失ってしまったつよしが、人形をみほと思い込んでしまっているというのが実態であった……ヤバ過ぎる……
当然、いつものご陽気なエンディング曲など流せるわけもなく、薄暗い部屋の中、電気も点けずに妻と思いこんでいる人形と戯れるつよしの様相は、不気味な効果音も合わさって、明らかに日曜朝に相応しくないサイコ&ホラー全開な有様で、新キャラ・ソノシの濃いキャラや大野の再登場といったインパクトですっかり気を緩めていたテレビの前の視聴者に容赦のない不意打ちをかける形となり、放送直後、TwitterなどのSNS上では阿鼻叫喚な感想コメントが殺到する事となった。おのれ井上。