「我が名はアザゼル…この世界を滅ぼす為の使者」
「無駄だ、この世界の前にお前達を滅ぼす」
CV:桐本琢也
⚠️警告⚠️
この記事は帰ってきた特命戦隊ゴーバスターズVS動物戦隊ゴーバスターズのネタバレが含まれています。閲覧の際はご注意下さい。
概要
黒い雲と共に現れる全ての世界を滅ぼす使者。
あらゆる歴史や異なる世界に必ず存在し、エネルギーを充填した武器の大鎌からの波動で相手に壮大な苦しみを与える能力を有する。
マヤの還暦との関連は不明だが、新西暦2012年12月31日12時30分、タカタ地区T-114ポイントを急襲した謎の存在。
活躍
黒い雲に乗って東京エネタワーを見下ろし、手に持った鎌からの雷撃で街を破壊。駆けつけたゴーバスターキング、ゴーバスターエースにも雷撃をお見舞いする。
エースのミサイルとキングの竜巻波も寄せ付けず、キングのスタッグランチャーに反応して移動を開始。跳躍してエースが斬りかかってくると鎌で防ぎ左手からのビームで地に堕とす。さらに疾走する雲からの雷撃で攻撃、雲から飛び降りてキングに一撃を加えると倒れたエースを踏み台に跳躍し、地上に降り立つ。
攻撃でキングのシールドエネルギーは喪失、エースの各駆動部も損傷、左側の動力をシステムダウンさせてしまう。
満身創痍の二体に更なる衝撃波で追い詰め、バスターマシンをシャットダウンしてしまう。
ゴーバスターズとバディロイドが強制排除されると自らの肉体を縮小、等身大で彼らの前に降り立つ。
何者かと問う桜田ヒロムに「この世界を滅ぼすための使者」だと答え、パワードモーフィンしたゴーバスターズと戦闘、ヒロムの高速移動を即座に見切り、軽く捌く。
岩崎リュウジとの力比べでは拮抗したがキックで押しやり、間髪置かず跳びかかってきた宇佐見ヨーコのラビッドキックも簡単に受け止めてしまう。陣マサトとビート・J・スタッグのダブル斬撃波には多少怯むが、「この世界の前に、お前達を滅ぼす!」と鎌を振り上げると鎌の力で周囲一帯を闇で覆いつくしてしまう。
更に鎌を一振りすると斬撃波でゴーバスターズをひと薙ぎで倒してしまう。ただひとり立ち上がってきたヒロムも軽くあしらい吹き飛ばす。
鎌から放たれたエネルギーで大爆発を起こし、ゴーバスターズを削除、新西暦2012年12月31日13時13分、特命戦隊ゴーバスターズは全滅した。
死後の世界でエンターそっくりの神様と遭遇したニックは100万人目の死者(一応機能停止=機械の死ではあるもののお前人間どころか生物ですらないだろとか突っ込んではいけない)として認められ、99万9999人目となったJと共にメサイアが暴走しなかった世界に飛ばしてもらい、動物戦隊ゴーバスターズと共に「キカイ帝国メカリアス」と戦う事になる(最初はアザゼルを倒して欲しいと願い出たが、「人殺しは嫌だ」と断られている。どう見ても人じゃねーだろというツッコミは禁句)。
しかしアザゼルはメサイアが暴走しなかった世界線においても同日同時刻メカリアスとの戦いを終えた動物戦隊ゴーバスターズの前に出現。
ほぼ同じ流れでゴーバスターズのロボを破壊すると等身大化、全員同時に斬りかかってきたゴーバスターズの攻撃を鎌で受け止めて押し返し、全員に鎌の一撃を加えるとやはり鎌からの斬撃波でゴーバスターズを全滅させる。
再びエンターそっくりの神様と遭遇したニックは100万人目の死者として認められ、99万9999人目となったJの「エネトロンが2倍欲しい」という発言からニックは「動物戦隊を特命戦隊のいる世界に飛ばして欲しい」と願い出る。
再び舞台は戻って特命戦隊の世界線。
13時ちょうど、動物戦隊の世界線から助っ人を連れて帰ってきたニックがヒロムを救い、更に神様の介入によるものか闇が晴れてしまう。
その後、二つの世界線から合流した九人のゴーバスターズと戦闘に突入(ちなみにJは2戦隊分名乗りを上げている)。
「どういう事だ。二組のゴーバスターズだと!」
激闘の末二人のレッドの攻撃から逃れ、放たれたブルーバスターのパンチを拳で受け止め、やはり互角の押し合いに。
だが乱入したブルーゴリラの力が加わったことで押し切られ、転がったところを2人のイエローの空中攻撃に翻弄され、同時キックを鎌で防ぐものの華麗に着地した二人からの銃撃で怯む。
斬りかかってきたビートバスター、ゴールドビートルとの斬り合いを優位に進めるが、飛び込んできたJのブレードをまともに受け吹っ飛んでしまう。
多数の相手に対処するのに分裂する斬撃波で反撃するが、威力は一撃のものに比べてはるかに劣り、決定打を与えられなかったばかりか攻撃を鎌に依存していることを見切られる。
鎌を狙ったヒロム以外の全員の集中射撃は弾くも、ボルカニックアタックでチーターに化身したレッドバスターに乗ったレッドチーターが爆炎に紛れて突っ込んできての合体攻撃「ボルカニックアニマルアタック」で鎌を破壊されてしまう。それでも立ち上がるが、アニマルバズーカ、スペシャルバスター、モーフィンブラスターの全員の集中射撃により敗北。
だが、膨大な闇のエネルギーは再び巨大なアザゼルの姿をとって再生。
動物戦隊の召喚に応え、ロボ「ゴーバスターパーフェクトアニマル」が世界線を超えて降臨。両戦隊が乗り込んだロボに左手からのビームで攻撃するが、鎌も黒雲も失った今の力では全く通用せず、逆に反撃されて怯み、動物戦隊全てのロボの形を持った分身からの集中攻撃「ゴーバスターミラクルフラッシュ」を受けてシャットダウンされた。
戦いの後、特命戦隊がアザゼルに倒される未来が消えた=ニックが神様にパラレルワールドを作ってもらった事実もなかったことになり、タイムパラドックスの発生で動物戦隊に消滅の時が近づく。
特命戦隊と共に全ての事情を知った動物戦隊は「地球を守れたならこんなに嬉しいことはない」と現実を受け止め、光の粒子となって消えていったのであった。
余談
元ネタは旧約聖書などに登場する堕天使、或いは悪魔の「アザゼル」と思われる。
登場BGMはお正月の歌をスローテンポにアレンジしたものを使用している。
デザイナーの森木靖泰氏によれば、「『宇宙の悪魔』というオーダーのためにロボットではなく、生物としてのデザインにした。死神でよくモチーフにされる髑髏をベースに人間以外の生物の骨格や角を組み合わせ、異界の生物感(?)を表現した」らしい(DVDの映像特典の「バスターズギャラリー」より)。
同作でチダ・ニック役の藤原啓治氏が道に迷ったバックパッカー役(ニックと共演)、ゴリサキ・バナナ役の玄田哲章氏がリュウジと同僚の教師役、ウサダ・レタス役の鈴木達央氏がグリーンヒポポタマス/道明寺アツシ役として顔出し出演した。
鎌は後に仮面ライダーセイバーに登場するロード・オブ・ワイズの1人、ハイランダーの武器に流用された。