「レッツ…モーフィン」
CV:陳内将
データ
身長:183cm
体重:160kg
製造モチーフ:レッドバスター
推奨動作環境:ヒロムのいる世界
メサイアカード:「04」「07」「13」
概要
エンターが、桜田ヒロムの体内に宿した「13」のメサイアカードから彼のデータを集めた結果、Mission49にて初変身した本編での最終形態。
変身自体は、「レッツモーフィン」の掛け声と変身のエフェクトはほぼ同じだが、本家と違ってモーフィンブレス等の変身アイテムは使用しない(一応左腕にモーフィンブレスを模したブレスを装着しているが、変身機能も含めて特に機能はない)。
外見はレッドバスターのパワードカスタムをベースとしているが、カラーは暗く沈んだダークレッドで、メット部分のチーターの耳が大きく鋭くなっており、両目も鋭くエンターの着けているゴーグルを模したデザインになっている等、本家よりも全体的に鋭利で禍々しい造形となっている。また、左胸のトランスポッドやベルトのバックルにヴァグラスのマークがあるのが特徴。
武装は、通常時に以前から近接戦で使っていたブレードをそのまま使っているが、戦闘スタイルや剣捌きがヒロムに酷似したものになっている。
まさしく、悪の戦隊レッドと呼ぶに相応しいダークヒーロー然とした姿であり、その外見は「悪のレッドバスター」「ネガレッドバスター」と呼べるものとなっている。
また、当然ながら他のブルーバスターやイエローバスターに当たる存在はいない為、ある意味孤立しがちだった初期の頃のヒロムのアンチテーゼとも言える存在でもある。
戦闘力
ヒロムのデータを基にしている為、ヒロムとレッドバスターの能力や技を例外なくアップデートしてコピーしており、本家を凌駕する超スピード戦法と戦闘力を発揮できる他、エンター・ユナイトの頃より更に強化された「ボルカニックアタック」も使用可能。
加えて、ヒロムから得た「不屈の闘志」のデータによって、素の耐久力もゴーバスターズ5人の必殺技を真正面から連続で受けても、平然と耐えきれる程に高くなっている。
更に、ヒロムが過去に「見て知ったもの」もデータとして取り込んでいる為、他のゴーバスターズの能力や技も全て把握しているばかりか、こちらもより強力な技をコピーして繰り出す事ができ、これによって単独でゴーバスターズ全員をまとめて凌駕できる程の戦闘力を誇る。他にもヒロムのウィークポイント等の情報も当然知っている。
この手のコピーする敵にありがちな「コピーした能力は総合的にはオリジナルより劣化している」「技だけコピーして実力が伴っていない」等といった事は一切なく、あらゆる能力においてレッドバスター、ひいてはゴーバスターズの完全上位互換と言わざるを得ないスペックに仕上がっている。
バックアップから何度でも復活できるという特性を差し引いても、そもそも戦闘面と耐久面と情報面の全てでゴーバスターズを完封しており、理論上はゴーバスターズではどうやっても倒せないし勝てないという、まさにゴーバスターズにとっては史上最大最悪の天敵である。
しいて弱点と言えば、ヒロムの中の「13」のカードのデータありきの姿なので、「13」のカードが失われれば変身できなくなる事だが、そもそもヒロムの中のカードを消す事自体が普通は不可能なので、これも弱点と言えるかは微妙である。
作中での行動
Mission49で、ヒロムの捨て身の自爆をあえて受け入れて一度消滅し、その結果バスタースーツの装着能力までもコピーした事で変身可能となる。そして、ゴーバスターズ5人の必殺技をあえて全て受けて難なく耐えてみせ、その上で5人をまとめて圧倒した。
ヒロムの中のバックアップで何度倒しても復活するばかりか、最早倒す事自体が不可能になってしまったダークバスターの力に、ヒロム達は「13」のカードが存在する限り勝ち目はないという現実を改めて突き付けられる。
そして、エンターはエネトロンタンクとそこで働く人間を取り込む事で、エネトロンタンクを繭としてメガゾードΩを生み出し、エネトロンタンクの繭を量産してそのネットワークで、全ての人間と世界を取り込んで進化を果たそうと目論む。
しかし、ゴーバスターズ達の作戦で彼等の基地まで誘き出され、そのままメガゾードΩごと再度亜空間へと転送されてしまう(ちなみにメガゾードΩの操縦は、エンター・ユナイトの姿で行っている)。
続く、Final Missionでは足止めをしようとするブルー、イエロー、スタッグバスターの3人と交戦して圧倒するも、陣マサトの自身の本体を使った決死の作戦で、ヒロムの中から「13」のカードを分離・消滅させられてしまう。
これにより、エンターはダークバスターへの変身能力とバックアップをも喪失し、元のエンター・ユナイトの姿に弱体化させられて最後の戦いに挑む事となる。
その後の結末はエンターの項目を参照。
『獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ』では、復活に伴ってデータも復元されたのか、再度この姿に変身している。
持ち前の加速能力を使ってキョウリュウジャーを苦しめるも、アーケノロン獣電池を用いたキョウリュウブラックの「獣電ブレイブフィニッシュ」でスピードを下げられたところを、ケントロスパイカーによるトドメの「獣電ブレイブフィニッシュ」を受けて倒された。
パワレン版の『パワーレンジャー・ビーストモーファーズ』では、エンターに相当する敵キャラのサイバーヴィラン・ブレイズの戦闘形態として登場する。ただし、こちらはレッドレンジャー(レッドバスター)の変身候補者だったブレイズのアバターとして作られた為、最初からダークバスターがデフォルトの戦闘形態になっている。
余談
元がレッドバスターだけに、モチーフにはチーターも含まれている。
また、この姿は正規の戦隊戦士であるレッドバスターをコピーした姿である為、上ではダークヒーローと評したが、設定上は仮面ライダーにおける“擬似ライダー”や“アナザーライダー”にも相当する存在だと言える(上記のキョウリュウジャーVSゴーバスターズでは「ゴーバスターズのコピー戦士」と評されている)。
その戦闘力と厄介さはラスボスとしても群を抜いており、ここまでの解説を見ても分かるが、ゴーバスターズ側は最終的にヒロムの中のデータを破壊して、変身能力自体を奪うという方法でダークバスターを攻略していて、正攻法の戦闘では最後まで一度も勝てていない。
しかも『キョウリュウジャーVSゴーバスターズ』でも、そもそもデータがないキョウリュウジャーに倒されており(しかもその倒され方も初見殺しの技による嵌め技に近いものである)、結局ゴーバスターズは最後までまともに戦えないまま終わるという、歴代の戦隊ラスボスの最終形態の中でもまさに破格の存在だと言える。
そのいかにもダークヒーロー然とした出で立ちと強さから、国内外のファンの間でも非常に高い人気を誇っていたダークバスターだが、原典のゴーバスターズでは登場が終盤だったので登場回数が少なく、そこを考慮してパワレン版は初期から登場するデフォの変身形態となっている。
その為、国内ではダークバスターのグッズ展開はほぼ無いが、海外ではフィギュアーツ化を始めかなり手広くグッズ展開がされており、その人気の高さが窺える。
ちなみに放送当時の一部の雑誌では、「黒レッド」「悪のレッドバスター」等と表記されていた。
関連イラスト
関連タグ
特命戦隊ゴーバスターズ ヴァグラス エンター メサイアカード
擬似ライダー:仮面ライダーシリーズにおいてライダーを真似て作られた戦士。作品によって定義は異なるが、ダークバスターも誕生の経緯は同様の存在だと言える。
アナザーライダー:仮面ライダージオウで登場した怪人群。各作品の主人公ライダー達の力を歪めて生み出された怪人であり、まさにダークバスターはこれのスーパー戦隊版且つ先駆けである。
特命鬼:レッドバスターを歪めて生まれた戦隊怪人。
チーターモズー:『大戦隊ゴーグルファイブ』に登場する戦隊怪人で、こちらもチーターがモチーフ。登場回も同じく第48話だった。
バッドエンドプリキュア:放送時期が同じで当時共に終盤を迎えていた、ニチアサ作品『スマイルプリキュア』に登場した悪のプリキュア。
グロッサー:こちらは未遂に終わったが、成功していれば同様の結果となった可能性がある。