「おじさんじゃねぇ、ジュランだ。よろしこ」
「…だからさ。余計お前には、親父さんやお袋さんにまた会わせてやりてぇなって思ってる訳。1人でやらずに、ちゃんと巻き込めよ!」
データ
概要
ゼンカイジュランに変身するキカイノイドで、介人が初めて出会ったチームメイト。頭部はティラノサウルスを模しており、ボディはティラノレンジャー/ゲキの衣装を髣髴とさせるデザインになっている。
キカイトピアにいた頃は第2地区の出身。好物は豚の生姜焼きで、麺類はうどん(37カイにて判明)&ソフト麺派(こちらはメンワルドに強制的に選ばされたので真相は不明)。
第5カイ!にて実は昔に家族が行方不明になっている事が判明している。
先祖には曾祖父のサンジョがいる他、名前のみだが父のハクアの存在が示唆されている。
暑がりで汗かきだが、サウナも結構好き。これは中の人が大のサウナ好きなことに影響していると思われる。
意外なことにお化けが大の苦手である。
スマホの着信音はジュランティラノの合体待機音。
メンバー最年長で、戦隊レッドらしく人情に厚い熱血漢。「ノリのいいパリピなイケオジ」を自負し、事あるごとに陽気にダンスしながらポーズやウィンクを決める気取り屋だが、実際はひょうきんでお節介なチョイうざ頑固オヤジ。「よろしこ」「ぶっちゃけ」「ちょ、待てよ!」「メイビ~」など、某ジャニーズ風の言い回しを多用する。
年齢は不詳だが、「ゼンカイ豆劇場」では24歳(当時)のティラノレンジャーや31歳のドラゴンレンジャーに「若造」「息子でもおかしかねぇ」と驚いている辺り、50代の可能性がある。
人間への興味は強く、第1カイ!では若者達のバーベキューパーティーへ食材持参で飛び入り参加し、親睦を深めようとする行動力と積極性を見せていた。
その直後武力侵攻を始めたトジテンドに襲われた上、配下扱いされた事で一緒くたに怯えられてしまい意気消沈するも、クダックに襲われる人間の少年を庇った所を介人に助けられる。
介人と少年からの感謝と親愛の気持ち、そしてギアトリンガーとセンタイギアを受け取り、ゼンカイジャーの一員として戦う事を決意。以降は駄菓子カフェ「カラフル」に世話になり、介人と共に店を手伝っている。
ここぞという時にカッコつけきれない二枚目半で、口調からも分かる通りややナルシスト気味。若作りだがダメージを受けた時は大抵腰を気にしている。
その一方どこか他人との距離感に繊細で、挫折と妥協を知る大人の哀愁とも呼べる雰囲気を時折漂わせる。
実際、同族のキカイノイドに失敬な態度をとるガオーンに腹を立てても話の腰を折ってまで追及せず様子見したり、彼が本人なりに反省・改善の態度を見せた時は謝罪を求めずに許す等、懐の深い寛容さを随所で見せている。
キノコ事件でも真っ先に介人を毒胞子からハンカチで守ったり、スシ事件でも両親への手掛かり欲しさに暴走し後悔した彼を頭ごなしに否定はしない形で諭していた。そんな性格から故郷では子供達に人気だったらしく、よく一緒に遊んでいたという(幼少期のマジーヌもその一人であり、引っ込み思案な彼女を初めて認めた心優しい人物でもある)。
上記の通り昔に家族が行方不明になっているため(本人曰く「庶民キカイノイドでは珍しくない境遇」らしい)、面倒見のいい性格や子供達などに優しい面もそれに起因すると思われる。
コタツ事件では介人達が炬燵が気持ち良すぎて動けない中、暑がりだったのが功を奏して炬燵から見事脱出。コタツワルドの策にはまって猫化した人々の被害を止めるため、日本中を奔走した。
初期はギアトリンガーの待機音が流れると、毎回のようにノって踊り出していた(恐らく3番目の恐竜系戦隊のオマージュと思われる)。また、目上に当たるセンタイギアのモデルになった歴代スーパー戦隊メンバー達には『パイセン』呼びで敬意を払っている。特に自身が変身するゼンカイジュランのモチーフであるジュウレンジャーのことは「師匠」と呼んでいる。
また、OPのダンスでは彼とマジーヌは途中まで独自のダンスを踊っているが、一からの振り付けではキチンと振り付け通りに踊っている。
余談
- 後にスピンオフにて人間態を得るが、戦隊史上初の人間態を持たないレッドとなる。
- 声を演じる浅沼氏は『ジュウオウジャー』のサンババ以来5年ぶりのスーパー戦隊シリーズの出演となり、味方キャラクターは今回が初となる。キカイノイド役では唯一スーパー戦隊シリーズ出演経験者でもある。
- 更に戦隊レッドの役者としては、10年前の『ゴーカイジャー』でキャプテン・マーベラスを演じた小澤亮太氏以来の昭和生まれ、かつ『アバレンジャー』で伯亜凌駕を演じた西興一朗氏以来の1970年代生まれである(顔出しに限ればそれぞれが最後の昭和生まれ、1970年代生まれである)。
- 浅沼氏の年齢は20年前の『ガオレンジャー』で獅子走を演じた金子昇氏と同年代(金子氏の方が2歳年上)。
- 彼が変身メンバーを演じた事により、スーパー戦隊を思わせる要素があるアニメ作品『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』のチームラビッツ男性陣全員が変身メンバー経験者となった(残り二人は『シンケンジャー』で池波流ノ介を演じた相葉裕樹氏と『ゴーカイジャー』で伊狩鎧を演じた池田純矢氏)。ついでに言えばここでも浅沼氏は主人公チームで最年長の出演者だった。
- ちなみにタイムレンジャーギアを使用した際のセリフ「俺らは今を生きる未来人なんでヨロシコ!」というセリフはJIKU~未来戦隊タイムレンジャー~のオマージュ。なんとこのセリフは脚本とは異なっており、浅沼氏のアドリブである事が判明している(この他にもガオレンジャーギア使用時には「ガオラオ!」、メガレンジャーギア使用時には「サーフィンしようぜ?」と言っているあたり、浅沼氏のファンサービス精神が窺える)。
- 尚、ジュランは言動や(推定)年齢等から『ゼンカイジャーの父親』ポジションに相当するが、演者の浅沼氏は声優仲間から「あさぬママ」(=おかんポジション)と呼ばれている。
- スピンオフで人間態を演じた高木氏は、過去に勝也名義で『仮面ライダーアマゾンズ』にて三崎一也を演じていた他、『ウルトラマントリガー』でタツミ・セイヤ隊長に抜擢されるなど、他シリーズの特撮作品にも出演している。
- 「ジュラン」だけだと同名のウルトラ怪獣もヒットする事があるので、「ゼンカイジャー」も入れて検索するのをおすすめする。
- 何故かスーパーヒーロー戦記にて彼だけセイバーの世界に行けておらず、逆にセイバー世界から飛んできた神山飛羽真と須藤芽依を案内し、3人揃って「南総里見八犬伝」の世界に転移した。犬のパイセンやマジーヌに似たパイセンと共に行動した。
- 韓国での名前は"무적"(無敵)。由来はアメリカのマイティ・モーフィン・パワーレンジャーの「マイティ(強大である)」が由来とみられる。なお韓国では同作品の第1期を「무적 파워레인저(無敵のパワーレンジャー)」として放送していた。
- 結局、行方不明になったジュランの家族がどうなったのかは本編では明かされていない。ボンワルド回ではサンジョしか現れなかったため、どこかで生きていて再会できると良いのだが。
関連タグ
ジュラン☆ソウル:キャラソン
チダ・ニック:スーパー戦隊側の赤い等身大ロボット繋がりでチームリーダーの相方ポジションであることも共通している。
モモタロス:主人公が最初に出会った戦友繋がり。赤い体や、カッコつけ屋だがどこか抜けていたりノリツッコミ気質な点も共通している。スーパーヒーロー戦記では実際に共演もしており、案の定「キャラ被ってんだよてめえ」と取っ組み合いになっていた(座談会でジュランは「カメラのアングルが被っているって意味」と弁解していた)。