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ボンワルド

ぼんわるど

『機界戦隊ゼンカイジャー』に登場する敵組織・トジテンドが造り出したワルドの一体。
目次 [非表示]

「俺はバラシタラ部隊、ボンワルドだボーン!」

「チャンスだボン!お盆線香〜! ご先祖様、おかえりなさいボン!」


CV:前野智昭

スーツアクター:草野伸介

登場話:第38カイ!「ご先祖様だョ!大霊界」


データだボン編集

身長/194cm

体重/285kg

世界/ボントピア

名物/ご先祖様

名産/お盆線香


概要だボン編集

トジテンドが人間界侵略の為に、世界「ボントピア」を閉じ込めたボントジルギアクダックに組み込んで、盆と正月が一緒に来たように誕生したワルド


ボンワルド

頭部は盂蘭盆会用のぼんぼり行灯になっており、台座部分が鋭い歯を見せた口になっている他、首周りは襟状のパーツで覆われている。更に両目には精霊馬を模した金色のレリーフが被せられており、右目が茄子、左目が胡瓜の物となっている。尚、全体のカラーリングは死人を連想させる寒色系で纏められている。

その一方で両腕はクダイターのままであり、これと言った武器なども持っておらず丸腰である。全体的に俯瞰すると、中国の反魂術を使う道士も連想させる外見でもある。


ボントピアの力を悪用し、両手を叩く事で口より吹き出した煙「お盆線香で包んだ相手の亡き血縁者、ご先祖様を召喚する能力を行使する。

召喚された故人達はあくまで本物を忠実に再現した偽物だが記憶や人格も完全に再現されており、本物と何ら変わらない。因みに幽霊ではあるが実体はあるらしく、食事等をする事も可能である。

因みにどの世代のご先祖様が現れるかにはある程度バラ付きがあるらしく、親や祖父母と言った見知った近親者が復活する場合もあれば、曾祖父等会った事もない古い時代の人物が復活する場合もある。


そしてボントジルギアの出力を上げる事で、召喚したご先祖様達を無理矢理凶暴化させ、執拗に縁者へ襲い掛かる悪霊へと変えてしまう

幽霊である為に死を恐れず、瞬間移動等の物理法則を超えた動きも可能な上、対象の子孫は迂闊に手を出せず十分な脅威となる。しかも一度暴走状態になったご先祖様はその時点でマトモな人格を失い、如何なる手段を以てしても元に戻す事は出来ない為、邪悪な存在に捻じ曲げられたまま消滅するしかない。


誰かがいる限りそのご先祖様も当然ながら存在するので、即ちこの世に人間やキカイノイドが存在する限り、無尽蔵に手駒を増やし続けられる事も有り得る。

作中では被害は小規模で済んだが、もし大規模でこの作戦を実行した場合、まさしくゾンビパニックの様な社会崩壊レベルの混乱が発生した事は想像に難くない。


しかし、ご先祖様の純粋な身体能力等は生前とほぼ変わらず、暴走したご先祖様が襲う相手は自身を召喚した自身の子孫だけなので、小規模で能力を使ってもあくまで散発的かつ小規模な混乱位しか起こせない。詰まる所、お盆線香はより広範囲で使う事で真価を発揮する能力なのである

加えて本人が戦闘面がからっきしなのもあって、ハカイザーの様な護衛役が存在しないと作戦が成立しない。総合的に扱い熟すのにかなりの工夫を必要とするワルドと言える。


本人は「~ボン」若しくは「~ボーン」と言いながら、自主的に護衛をしに来たハカイザーと共に街中の混乱を適当に離れた所から観察する等、やや呑気な面もある後方型な性格。

だが自身が能力以外の純粋な戦闘力に乏しい事を理解しており、それを補う為にショウガツワルドやハカイザーと協力関係を結んだり、本格的な作戦行動に移る前にご先祖様達と交流させて、人々との関係が深まるまで待ってから作戦を実行する等、かなり狡猾で頭も回る(尤も、後者についてはバラシタラの入れ知恵だろうが)。

また割とフレンドリーであり、派閥争いで互いに殺伐としているトジテンド構成員としては珍しく高い社交性を持つ。


活躍だボン編集

物語開始前にバラシタラの手で生みだされるも、イジルデの製作したショウガツワルドと偶然にも遭遇し、所属の違いを超えて意気投合。独断で互いにタッグを組んで人間界に出現する。


ジュランクリスマスだっつうのに、盆と正月が一緒に来るんじゃねえよ!」


ショウガツワルド「いやあ~、バッタリそこで出くわしたもんで~」

「協力して戦う事にしたボン」


出現を察知して駆け付けたゼンカイジャーの前で能力の同時使用を試みるも、ワルドの能力は同時使用出来ないという事実が判明し失敗。

程無くツーカイザーも参戦し、更にステイシーザーハカイザーがワルドらを助ける為に駆け付けて混戦となる。その隙に高い所へ抜け出たボンワルドはお盆線香を無作為に撒き散らして能力を展開、街中の各所にいる人々の先祖を現世に呼び起こした。

そしてお盆線香に巻かれたジュランゾックスステイシーからそれぞれ、ジュランの曾祖父のサンジョゴールドツイカー一家の先祖であるピラート・ゴールドツイカー、ステイシーの亡き母親・リセが召喚された。こうして思わぬ形で故人と再会するシチュエーションに敵味方で混乱が生じたのに乗じて、「あっ、お盆といえば。あっ、ご先祖をお迎え。これが俺の技だボーン♪」と言いながらショウガツワルドと一緒にこの場を退散。ステイシーも母を連れて撤退した。


ハカイザー「ご先祖との交流、暖まってるなあ~」

「あ、よいしょ。あ、よいしょっ。ここで再び、俺の仕事ボン!ボンパワー、レベルアーップ!」


それから暫く、人々はあの世より帰って来た先祖らと交流して関係を深めていたが、そのタイミングを見計らってボンワルドはハカイザーを伴って再出撃。ビルの屋上で自身のパワーを上げ、先祖らを凶暴化させて人々が親しかった故人らに襲われる混乱を発生させた。

界賊一家がピラートと戦い、ステイシーが母に殺されそうになる一方、カラフルでもサンジョが突如暴れ出してジュランへ襲い掛かる異常事態が発生。すぐにセッちゃんがボンワルドの居場所を突き止めて、ゼンカイジャーはサンジョに追われながらビル屋上へと急行して交戦する。


ジュラン「ひい爺さんが豹変したのも、(サンジョにどつかれる)痛ったい痛い!お前のせいだな!?」

「もっちろんボン!ご先祖!もっとやっちまうボーン!」

介人「身内操って襲わせて…、卑怯全開…! 絶対倒す!!」


ハカイザーをゼンカイザーが抑える中、ゼンリョクゼンカイキャノンを預けられたゼンカイガオーンを中心としたキカイノイドメンバーへボンワルドは立ち向かうも、サンジョに纏わり付かれて満足に動けないゼンカイジュランを差し引いても3対1の不利な状況でほぼ一方的に押される。

しかも暫くして、ステイシーの母親も呼び出されていた事を思い出して戦闘を離脱したスーパーゼンカイザー=介人へ、「仲間」であるステイシーに危機が迫っているかもしれないと告げられたハカイザーも付いて行ってしまい、この場を生き延びる可能性を完全に断たれてしまった。

そしてその流れから、ゼンカイガオーンを中心に放たれたゼンリョクゼンカイフィニッシュバスターが直撃し、成す術無く爆散・敗北。これを以って暴れ回る先祖らは煙と化して一斉消滅、季節外れのお盆帰りは終わりを迎えた。


ジュラン「悪いなひい爺さん、俺がそっちに行くのはもうちょい後になるわ!」


一方この一連の裏で、ステイシーはナイフを持った実の母親に、反撃もできないまま追い回されるという生き地獄を味わうも、地面に引き倒されてナイフを振り下ろされる間一髪の所で駆け付けたスーパーゼンカイザーに庇われ、遅れて現れたハカイザーにリセが拘束される。そして直後にボンワルドが倒された事で、ステイシーは「最後まで正気に戻る事も無く、自分への殺意を向けたまま母が消えて行く」ショッキング過ぎる光景を目の当たりにする事となった。

そして更に、「ボンワルド!後は任せて、成仏しろ!」と言いながら出現したクダイテストが、ボントジルギアを取り込んでダイボンワルドに変貌した為、スーパーゼンカイザーはハカイザーにステイシーを任せて仲間の元へと引き返したのだった。


事件後、サンジョの生きていた時代から、トジテンド王朝の悪政が行われていた事を知ったゼンカイジャーは、先祖の供養の為に自分達の時代で悪政を終わらせると改めて誓う。

そして同じ頃ステイシーは、父であるバラシタラの策に巻き込まれる形で、母に殺され掛けた今回の悲惨な一件を経て、結果的に介人に助けられた事と、改めてバラシタラの卑劣な作戦を目の当たりにした事で、「自分はハカイザー=介人の父を自分の仲間にしたいばかりに、彼と介人に嫌悪する父親と同じ事を強いている」事を自覚し、自己嫌悪に激しく葛藤するのだった。


更にまた同じ頃、ボッコワウスゲゲはイジルデを呼び付けて「先々代トジテンド大王の身体の一部(パーツ)」を授け、それでハカイザーに強化改造を施せとの命令を下しており…。


余談だボン編集

  • これまで死者を蘇らせ行動を起こした戦隊怪人は何体か居たが、ストレートに「お盆」と言う時期のイメージを用いたのは今回が初。


関連タグだボン編集

機界戦隊ゼンカイジャー

トジテンド ワルド

お盆

ショウガツワルド

ボンドルド:一文字違い


ハロウィンワルド:同じく死者にまつわる日がモチーフのワルド。

レーヅノー:同じくお盆が話題に使われた怪人でこちらも死者蘇生能力を使う(但し、甦った対象は怪人)。またこの怪人の登場回では、ボッコワウスを演じる中田譲治氏がかつて演じた別組織の首領「今日の地球はお盆だ」との名(迷)言を残している。

バングレイ:相手の記憶を媒体にそっくりな偽物を生み出して操る能力を有し、死者を操って生者との絆を踏み躙り、尊厳を傷付ける作戦を行った事も共通する。更にスーツアクターや脚本家も一致しており、実際にボンワルドを見て彼を思い出した者は少なくなかった模様。

ネクロマンサーマイナソー:生者との入れ替えで死者を蘇らせられる怪人。こちらは中田氏が声を演じた幹部に利用されている。

GGボーン:語尾がほぼ一致する。


死者蘇生遊戯王における死者を復活させるカード。同じニチアサで放送中の作品において、同カードが登場した事もあってtwitterトレンド入りしていたのだが、更にボンワルドの能力もあって二重の意味のトレンド入りをする。


リーヴ:中の人が同じで死者と縁があるキャラクター。此方も死者蘇生術によって中田譲治が演じる父親キャラと子供が戦う地獄絵図が展開されたが、術の施行者は上司である。


クロコダイン24時間前に放送されている作品に登場する中の人が同じ人物。主人公と父親が戦う構図を同じく見ているが、此方は味方サイドのキャラクターである。またガオーンと声が同じキャラとは仲間であるが、ボンワルド出現前日に仲違いを起こしていた。


リュムナデスのカーサ:自身が化けるという点で異なるが、相手の大切な存在を利用して敵を踏み躙って倒す点が共通する。

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