「ハッピーハロウィーン!よろしこ~☆トリックビーム!」
「あああっ…、俺のカボチャ……カボチャさえあれば~!」
登場話:第34カイ!「カボチャをトリトリ競技会!」
データだハロウィン
身長/194cm
体重/297kg
世界/ハロウィントピア
名物/ジャック・オー・ランタン
名産/トリックオアトリートンファー
概要だハロウィン
トジテンドが人間界侵略の為に、ハロウィンの世界「ハロウィントピア」を閉じ込めたハロウィントジルギアをクダックに組み込んで、「ハッピーハロウィーン!」と誕生したワルド。
頭部はカボチャで作った提灯・“ジャック・オー・ランタン”を乗せた、魔女風の帽子を被った骸骨にも青とピンクのボロ布を被ったお化けにも見える外見。口にはペロペロキャンディーを咥えている一方、左目は眼窩より外れ左脇に流れているのが不気味。
左腕には魔女の帽子を被ったお化けのパペットを模した「トリックロー」を嵌め、右腕でカラフルな包装紙に包まれたハロウィンの棒キャンディを模した長柄トンファー・「トリックオアトリートンファー」を構える。
ハロウィントピアの力を悪用して、トリックローより放つ「トリックビーム」を浴びせた人々へジャック・オー・ランタンのお面を装着、ハロウィンに熱狂させ暴徒化、混乱と無秩序を引き起こす能力を行使する。
しかし、能力の根幹である頭部のジャック・オー・ランタンの「カボチャヘッド」を何かの拍子で紛失して、中のキャンドルだけになると、ハロウィントジルギアのパワーが半減して洗脳も戦闘もままならなくなる欠点がある。
一応装着させたお面は残ったままで、飛ばされたカボチャヘッドを回収して再装着すれば能力は復旧するも、カボチャヘッドが見付かるまでは大した抵抗手段も無く戦闘力も低めな為、敵に倒されない様ひたすら逃げ隠れしなければならない。
但し、カボチャヘッドは頭頂部にフィットするなら別に拾った物を被っても大丈夫であり、本人もその事実を全く知らなかったせいで、敵味方両方に無駄な苦労をさせる羽目になった。
総じて、似た事の出来たカシワモチワルド(柏餅中毒による人々の暴徒化、ワルドを倒さない限り止められない)の下位互換な内容の能力とも言え、出撃して早々に欠点を露呈した醜態に生み主兼作戦発案者のイジルデはボッコワウスに「欠陥品」だと叱責をぶつけられ、それに巻き込まれたバラシタラから「ワルドの能力仕様は作ってみないと分からない」と言うそもそもの大問題を漏らされてしまった。
前述の様に能力特化・戦闘力低めな事から、基本は護衛するハカイザーに頼り切りかつ、欠点によって能力が機能不全に陥ったら恥も外聞も構わず隠れて逃げ回るのに躊躇いが無い。
その一方で紛失したカボチャヘッドを嵌め直して能力を復旧させるやテンションが爆発、一転して「~ハロウィン」と言いながらトリックオアトリートンファーを携えゼンカイジャーやツーカイザーを蹴散らす大立ち回りを繰り広げる等、その場の自分のノリを重視するお調子者。
反面危機察知が鈍めで、能力復活でテンションが上がったらハカイザーと一緒に暴れ回る選択をして撃破されるリスクを自ら作った、ワルドらしい迂闊さも健在である。
活躍だハロウィン
イジルデの手で誕生し、ハカイザーを伴いつつ人間界に出撃。早速能力を行使してスーさんを始めとした人々をハロウィンに熱狂させて暴徒化させるも、その一部がカラフルに殺到して店内を荒らした結果、ゼンカイジャーの早期介入を招く事に。
介人「お前、ハロウィンワルドだな!?」
「そうです…ってゼンカイジャー!?何で喋る前にわかったハロウィン?」
ジュラン「鏡見ろ、大体分かるわ!」
迎撃に移ったハカイザーとゼンカイジャーの乱戦を間近で見物していたが、やがてハカイザーに吹っ飛ばされたゼンカイマジーヌが激突した拍子にカボチャヘッドが吹っ飛んでしまい、ハロウィンパワーが半減。せっかく暴徒化させた人々が正気に返るアクシデントが発生。
「あぁ~~!?俺のカボチャヘッドが~!カボチャヘッドが無いせいで、トジルギアのパワーが半減したハロウィン……」
ハカイザー「そう言うの教えといてよ。がっくし…」
ハカイザーの手助けでその場は逃げられた物の、これが切っ掛けとなりゼンカイジャーと彼らに協力を依頼されたゴールドツイカー一家VSハカイザー、更に手柄を横取りしようと企むステイシーによる、ハロウィンの街中でのカボチャマスク争奪戦が勃発。
その裏で、頼みの特殊能力が機能不全になった上に戦闘力が低く、ほぼ丸腰となったハロウィンワルドはハカイザーがカボチャヘッドを見付けて来るまで身を隠すハメになった。
「はあ~。ハカイザーまだかなぁハロウィン……」
だが「ワルドを倒せば世界改変も解決する」と言う基本ルールも変わっていない為、ゴミ捨て場に紛れていた所をカボチャヘッドを見付ける事を諦めたゾックス/ツーカイザーに発見されてしまい戦闘に突入。
相手が楽勝モードで攻撃してくる事も幸いして逃げ回るも、やがてジワジワと追い詰められて行く。
だがここで、それらしき物のカボチャヘッドをそれぞれ発見して回収したステイシーとハカイザーが、介人とキカイノイドメンバーに分かれて捜索していたゼンカイジャーを引き連れ駆け付ける。
前から自分が被っていた物をハカイザーが見付けていたので、すぐに彼の手より取って被り直そうとするも、そうはさせまいとゼンカイジャーとツーカイザーが妨害に入り再び乱戦に。
こうして被るタイミングを見失いまごついた隙に、ツーカイザーの銃撃でマスクを粉砕されてしまう。
「あぁ~~っ!!俺のカボチャが~……こうなれば、これでいい!寄越せ!……フィット~!復活ハロウィ~ン!!」
仕方無く、ステイシーが持っていた人間界のカボチャマスクを被って代用したが、これが見事にフィット。パワーを取り戻した(同時に人々も再び暴徒化して混乱が再発)事でテンションを爆発させ、トリックオアトリートンファーを使っての衝撃波や接近戦でゼンカイジャーとツーカイザーを吹っ飛ばした。
ジュラン「アイツ…この期に及んでパワーアップしたぞ…」
ブルーン「結局、どのカボチャでも良かったって事じゃないですかっ!!」
ゾックス「何だったんだ…今までの時間!!」
パワーアップして互角の勝負を繰り広げられる様になったが、地力の低さはどうしようも無く、ゼンカイジュウギアの力を持ち出した相手に難無く逆転された末にゼンカイテンランスのアンカーで雁字搦めにされた所を、「ゼンリョクゼンカイフィナーレバスター」を叩き込まれ「ハロウィ~ン!どわぁぁ~~!!」と叫んで爆散・敗北。同時にジャック・オー・ランタンの仮面は消滅して人々は完全に正気へ返り、混乱は終息した。
残されたハロウィントジルギアは、「次は俺の出番だな!」と言ってビル影より現れたクダイテストが大ジャンプして踏み付ける格好で取り込み、ダイハロウィンワルドが誕生した。
余談だハロウィン
- 近年の戦隊でハロウィン時期あるいはハロウィンに関与した物を使った怪人は幾つか出て来たが、ストレートに「ハロウィン」と言うイベントの日をモチーフに使った戦隊怪人はこのハロウィンワルドが初。
- シナリオ上、頭をカボチャに出来ない為、当初K-SuKe氏は魔女モチーフでデザインを進めていたが、〆切当日の明け方にゾンビコスのキッズにすればハロウィンっぽいと思い付き、急遽描き直してデザインを完成させた。カボチャが載っているときは頭全体がカカシに、カボチャが取れてもゾンビコスのキッズとして成立しているデザインには松井大氏が賞賛の言葉を贈っている他、脚本の香村純子氏もトリックローを可愛いと気に入っている(『機界戦隊ゼンカイジャー公式完全読本』p.116)。
- 左腕の魔女の帽子を被ったお化けのパペットを模した「トリックロー」の顔が白いのは、「カボチャヘッド」のモチーフにもなったジャック・オー・ランタンは、ハロウィンのルーツとなった古代ケルト人の儀式ではカブだった事へのオマージュと思われる。
- 声を演じる松本氏は『烈車戦隊トッキュウジャー』のタイプシャドー以来、7年ぶりの戦隊出演となる。
武器の「トリックオアトリートンファー」は第46カイ!に登場するニンジンワルドの「キャロットンファー」にリペイント・流用された。
関連タグだハロウィン
サンババ、ジャックオーランタンマイナソー:2体ともハロウィンに因んだ話から登場した戦隊怪人。後者は人々の憎しみを煽って大規模な争いを発生させた。
また、前者の中の人はゼンカイジャーで戦士の一員を担当している。
かぼちゃマスク(閃ハサ):彼の影響で一部視聴者からはマフティー呼ばわりされた。どう呼ばれたかはお察しください。