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「任せな! 私がね、特製 “ヤツデスペシャル” 作ってやるよ」

「どんな時もだよ。今とこれからを、笑って過ごせる方が良いだろ?」


演:榊原郁恵


概要編集

主人公・五色田介人/ゼンカイザーの父方の祖母。10年前に行方不明になった五色田功美都子夫妻に代わり、孫の介人を女手1つで育てた(※)。

明るく親しみやすい人物だが、あくまで一般人の為か戦いは苦手。

年齢は後述の還暦発言から、60歳以上であるのは確定している。そうなると息子との年齢差は20歳、孫とは40歳離れている。


駄菓子屋兼カフェの『カラフル』を営んでおり、介人だけでなく他のゼンカイジャーメンバー(キカイノイド達)とも一緒に暮らしていく。

介人からは「ヤッちゃん」と呼ばれている。


カラフルの地下研究所で介人と共にギアトリンガーを発見するが、介人から「一緒に戦おう」と誘われるや「還暦ばあちゃんにそんな事させるんじゃないよ!」ときっぱり断った。

尚、この時のイメージとして爆発をバックに、ギアトリンガーをカッコ良く構える介人とヤツデの映像が流れた(このイメージ映像は公式PVでも使われている)。


※物語開始当初は功と美都子のどちらが「ヤツデの実子」かは明確にされていなかったが、第15カイ!のヤツデの発言で功がヤツデの息子であると判明した。


人物像編集

所謂「肝っ玉母ちゃん(肝っ玉婆ちゃん)」で、孫の破天荒な行動も(余程でない限りは)笑って見守る包容力の持ち主。

また、相当なポジティヴ思考の持ち主であると同時に、他者への配慮も持ち合わせる女傑。

実際、幼少時の介人が「両親の蒸発」に泣いていた時は「きっとあの子達はね、今頃どっかの世界でバリバリ研究続けてるよ!」「悔しいからさ、私達も目一杯楽しく過ごして、2人が戻って来たら羨ましがらせちゃおう!」と元気付ける、生活環境の変化とレトロワルドの能力の相乗で精神的に追い詰められた少年・野島諒に対し「ヤッちゃんと一緒に探検しに行こうか?」と励まし、更に心をほぐそうと「『諒ちゃん・ヤっちゃんのレトロ探険隊』……出発!」と諒をレトロ化した世界の散策に誘う等々、年長者として気配りが良く出来る人格者。

更に、ガオーンが度々見せるキカイノイドへの冷遇染みた言動から、不満を爆発させそうになるジュランを「ガオーンちゃんなりの考えがあるのよ」とたしなめるなど、相手の話を聞いた上で諭せる余裕もある。


第16カイ!冒頭、ステイシーがカラフルに滞在していた際、店内で戦えない事情からステイシーのハッタリに合わせて「知り合い」と答えた介人に対し、同エピソード終了間際にて「本当の所はどうなんだい?」と実際はそうでないと察しつつ優しく尋ねるなど、人生経験の豊富さからなる観察眼も見せた。


更に第20カイ!では、威圧的な空気を常に纏う神代凌牙を目の前にしても、普段通りの態度を崩さずに接すると、年期相応の貫禄も見せつけた。


時にワルド攻略の一助になる発言もしており、ガクエンワルド戦の際はヤツデの「偉い人を引っ張り出すには揉め事よ」発言がなければ、積んでいた可能性があった。


上記の通り 一般人かつ高齢者 の為、荒事は全般的に不得手である。

また 経営者 の立場もあり、自分のお店の損失には極めて神経質で、大きな損害を被れば声を荒げる場面もしばしば。劇中でもゴールドツイカー一家の強奪に遭った時は悲しみと怒りがない交ぜになった絶叫を上げる、その遠因となった介人やガオーンの謝罪に「今働きなさい!」と冷徹な物言いで突き放した他、バカンスワルドの影響でお店が散らかり放題になった時には「(お店を綺麗にするまでは)お土産はあげなぁぁぁぁぁい!」と一喝した。


第34カイ!ではピーター・パンの格好をしていたが、これは中の人ネタである。


家族への交情編集

第21カイ!ではコピーワルドの能力で発生したコピー介人の悪行を見て、ヤツデは(コピーと分かっているものの)堪らず失神しかけた。


そして、第26カイ!で美都子がトジテンドから脱走したと知るや、普段の余裕が消えて介人にそれを尋ねるシーンが流れ、続く第27カイ!では美都子の無事を祈るシーンが挿入された。

第28カイ!では行方不明になった美都子のみならず、未だに詳細が不明の功も同じ様に心配し、捜索に協力するゴールドツイカー一家に礼を口にする。


介人以外のキカイノイドのメンバーに対しても同様に接しており、彼等がゼンカイジャーとして出動する際は労い、第29カイ!でテニスワルドによってテニスボールにされてしまった時は、介人達に迷惑を掛けて気に病むシーンを見せた他、ギュウニュウワルドの能力でセッちゃんのメモリーがリセットされ掛かった際は介人と同じよう に心配し、元に戻った際は嬉し涙を流しながら喜んだ。


第35カイ!で遂に息子の功の現状を知るや、直後は絶句したものの介人の言葉に気を持ち直し、続く第36カイ!では功を取り戻さんとして、周囲の被害を半ば無視した作戦を独断専行したゾックスと介人が衝突した際は、ゾックスの意図を酌みつつも「そんな方法で功を助けても、功は喜ばない」とたしなめた。


第40カイ!にてハカイジュウオーの生体パーツと化した功と、息子が起こした惨劇に思わず倒れそうになった。

そして、その夜にゼンカイジャーメンバー及びゴールドツイカー一家をカラフルに呼ぶと、介人とセッちゃんと事前に決めた「明日の1回で功の救出を決める=失敗した場合はこれ以上功の手で傷つく人を増やさないため、功の生死を問わない対処を行う」旨を伝えた。

だが、ジュラン達が真っ向から「功を絶対に助けるための1回」として、五色田家の「助けたい意志」を酌みつつ功を倒す覚悟は否定した。


そして、ステイシーの情報とゾックス達の援護も合わさり、遂に功との再会に至るのだった。この時は「帰りが遅いんだよ!」と息子の帰宅を温かく迎え入れていた。


ステイシーとの交流編集

第16カイ!以降、ヤツデに自分の母の面影を重ね、事ある毎にカラフルに立ち寄るようになったステイシー。ヤツデは彼を「孫の友人の1人のサトシくん」として迎えている。

無論、介人とステイシーが普通の友人でないのは薄々察しているものの、介人の言葉からステイシーが「複雑な事情を抱えているだけで悪い子ではない」のは理解している様子。

その為か、ステイシーがカラフルで飲食した際は「(介人の)奢り」 として、色々ご馳走したエピソードもある。


また、ステイシーと交流を重ねる内、第22カイ!でヤツデも「祖母の立場」から孫の介人にも明かせない胸の内(=蒸発した息子夫婦への心配)を漏らしたりと気を許しているシーンが描かれたが、その際にステイシーから「(カラフルに来るのは)これが最後」と告げられ、続く第23カイ!では翌日に決闘を控えるも「ステイシーと仲良くなれるかも」と思い悩む介人を見つけ、前回のステイシーとのやり取り=その覚悟を(結果的に)伝えると、燻る孫に発破を掛ける形となった。


そして、ステイシーもまたヤツデと接する内に傍若無人な実父への復讐」以外の感情を抱く様になっていった。

事実、上記の第29カイ!でテニスボールにされてしまったヤツデを救うべく、ステイシーはサトシの偽名を再び用いてテニスワルドと交戦し見事に彼女を救った。介人もそんなステイシーの助力を隠さずにヤツデに教えた上「またカラフルにやって来るよ」と伝えた。


そして、第46カイ!にて介人の「ステイシーをカラフルに迎えてもいいか?」の打診を快諾したヤツデは、第47カイ!にてトジテンドパレスに向かった介人達と入れ替わる様にカラフルに来たステイシーと再会し、気丈にその来訪を歓迎する。

しかし、ステイシーは本名と身分、そして今までの自らの所業(=嫉妬と逆恨みの余り介人を倒そうと思う様になった本心)を遂ぞ告白。介人達の話から「トジテンドの構成員のステイシー」を知っていたヤツデは、まさか彼がそうであったとは思わず怪訝な顔色になる。そして居合わせたセッちゃんがフォローを入れる中……「全く! バカな事をする子だよ!!」とステイシーの両耳を引っ張って叱り、謝る彼の顔を上げさせ抱擁。

第47カイ 優しい子

そして「優しいから、辛い所で辛いまんま頑張っちゃったんだろう?」「でも無理しなくて良いんだよ、もう。全部ポイッて捨てて、次進めば良いんだ。暖かい場所なんて、他で幾らでも作れるんだから」とステイシーの心情を理解し彼を受け止めた。


ヤツデのこの愛のある叱咤と赦し、そしてカラフルへの歓迎により、ステイシーは遂に実父にまとわる呪縛から解き放たれ、ゼンカイジャーとの協力を決意するのだった。


余談編集

  • 演じる大御所女優・榊原氏はスーパー戦隊シリーズへの参加は初めて。本作は顔出しのメインキャストが少ないため、制作発表の際にマジーヌに代わって「歴代最年長のヒロイン枠」なる扱いを受けた。尚、ヤツデの設定年齢は不明だが、上記のセリフから還暦は過ぎており、61歳の榊原氏とほぼ同じくらいな模様。
  • 立ち位置的には「ヒロイン・司令塔・サポーター・大人になってからスーパー戦隊シリーズを初めて観る視聴者の代弁者」を一挙に担うポジション(もっとも、司令塔とサポーターはセッちゃんの方が担っているが)。
  • 恐らく名前の由来はスーパー戦隊の五色と、スーパー戦隊の原作者八手三郎と考えられる。
  • 上記の通り、孫との共闘を断ったが、早くも一部の視聴者からは「次の劇場版での変身フラグでは?」と見られていたとか。
  • 夫である渡辺徹氏は初期からのスーパー戦隊ファンだったらしく、妻がレギュラーとして起用された際「良いね~良かったね~。」と笑いながら受け入れてくれたと答えている。また、榊原氏と長年仲良くしている柴田理恵氏は「友達役で全身タイツ姿で駆けつけるよ!」と冗談交じりの激励コメントを寄せている。
  • 因みに太陽戦隊サンバルカンの第6話の劇伴として「ROBOT」が使用されたエピソードがある。
  • ゼンカイジャー放送終了後にプレミアムバンダイで発送された大人向け玩具「ギアトジンガー -MEMORIAL EDITION-」でヤツデのボイスが収録されている。

関連タグ編集



スーパー戦隊の歴代指揮官・サポートキャラリンク

博多南無鈴/マブシーナセッちゃん/五色田ヤツデ五色田介人/桃井陣

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