「ブッブー! 俺は、ギュウニュウワルドだギュウニュウ!」
「オーッチッチ! この調子で、世界中を白くしてやるギュウニュウ!」
登場話:第31カイ!「ギュウっと合体!NEWっと公開!」
データだギュウニュウ
身長/189cm
体重/295kg
世界/ギュウニュウトピア
名物/白のお揃いコーデ
名産/ランダムミルク
概要だギュウニュウ
トジテンドが人間界侵略の為に、牛乳の世界「ギュウニュウトピア」を閉じ込めたギュウニュウトジルギアをクダックに組み込んで、カルシウムたっぷりに誕生したワルド。
外見はトウギュウワルドと同一だが、頭部と胴体のカラーリングは白と黒の入り混じったツートン、耳を模したパーツに備わるブースターは金色に塗られて耳標を模した物になり、乳牛(ホルスタイン)を彷彿とさせる。ただしボディのツートンの色の境目は四角片が不規則に並んだディテールで、さながら電子データの破損を現した視覚イメージにも見える。
また、両腕の装備は淡いピンクの色合いになっていて、ミルクが溢れる乳牛の乳首を模している。
「~ギュウニュウ」と言うワルドお馴染みの口癖の他、「オーチッチッ」と言う独特の笑い方が特徴。
ギュウニュウトピアの力を悪用し、両腕の噴射口から牛乳の様な特殊な液体「ランダムミルク」を発射(ボール状に纏めて遠投するパターンもある)し、それが掛かった様々な物体をみるみると驚く程真っ白な“白のお揃いコーデ”へと変えてしまう能力を行使する。
ランダムミルク自体に物理的な破壊力は無いが、掛けた場所を中心とした一定範囲を真っ白にするのは逆に世界から色を奪ってしまう事でもあり、信号機の色が消え失せて交通事故が頻発する等の大規模な混乱が短時間で発生する。
そして「真っ白」になるのは実体のある物だけに留まらず、あらゆる電子機器内のデータすら真っ白にして初期化してしまう、事実上のクラッキング攻撃も行う事が可能。
時間を掛ければデータのやり取りで成り立っている現代文明を麻痺させて壊滅させられる為、結局その実態はワルドの例に漏れず文明を簡単に破壊出来る凶悪レベルの能力である。
一方トウギュウワルドと比べ、特殊能力に特化した半面戦闘には自信が無いらしく、ホシガキワルド同様自身が逃げ延びる為なら味方の援護を積極的に頼るタイプ。
しかしその割に、自分を護衛しようとするハカイザーの戦闘を間近で見物して中々身を隠そうとしない、スーパーゼンカイザー1人だけなら自身でも勝てると高を括って向かって行く等、安全意識や危機察知能力が低過ぎる節がある。
活躍だギュウニュウ
イジルデの手で産み出されて人間界に出撃。帯同したハカイザーの見守る中ランダムミルクをあちこちにぶっ掛け始める。
勿論程無くゼンカイジャーが現れて向かってくるも、それをハカイザーが迎え撃ったのでちょっと離れた所から呑気に見物し「モ〜、凄く良いギュウニュウ♪」と応援までする余裕を見せ、やがてゼンカイジャーをへばらせたハカイザーに促される形でその場から立ち去る。
それから暫くして、ぶっ掛けたランダムミルクの効果で世界中の色と電子データが真っ白に漂白され始め、それによる混乱も徐々に広がって行く。
ところが同時に、セッちゃんがクラッキング攻撃の影響を受けてしまい、記憶と意識を徐々に初期化される事態も引き起こされていた。
介人「やだ…。父ちゃん達のデータどころか、大切な友達まで失くしちゃうなんて…。そんなの、絶対にやだ…。セッちゃん……」
ジュラン「介人。俺達の友達、助けに行こうぜ」
これが仲間であるゼンカイジャー、特に幼い頃から友達としてセッちゃんと過ごして来た介人を本気で怒らせてしまう。
そんな事は露知らず、世界を更に真っ白にしようと悠々と何処かの歩道橋を歩いていたギュウニュウワルドだったが、そこへフリントから居場所を教えて貰ったゼンカイジャーが参上。
介人「皆の大事な物消しまくって…絶対、許さない!」
「ハッ!俺には、ハカイザーが付いてるぜ~!ハカ~イザ~~ッ!!」
これへ対し、意気揚々とハカイザーに応援を要請……しかし、当のハカイザーは遠く離れたビルの屋上で世界改変の見物をしていた所にツーカイザーの奇襲を受けて足止めを喰らい、彼へ助けを呼ぶ声は虚しく響き渡った。
「…あれっ!?何で来ないギュウニュウ!? 」
慌てて止むを得ず潜ませていたクダック部隊を嗾けるが、これをキカイノイドメンバーが迎撃した為スーパーゼンカイザーとの一騎討ちに。「オーッチッチ! 貴様1人なら、余裕で勝てるギュウニュウ!」と呟いて楽観視するも、スーパーゼンカイザーはゼンリョクゼンカイキャノンによる「吠えろ!ビーストパワー」でブルードルフィン・イエローオウル・ガオレッド・ジュウオウエレファントを召喚して連携を繰り出し、それを叩き込まれたギュウニュウワルドは地に伏せられてしまう。
そして直後、クダック部隊を片付けて戻って来たキカイノイドメンバーに支えられつつ、スーパーゼンカイザーが放った「ゼンリョクゼンカイフィナーレバスター」を成す術無く喰らい、「ぐあっ!?ギュウ〜~ッ!!」と叫びつつ爆散・敗北した。
セッちゃん「介人!皆!皆のお陰でオイラも世界も元通りチュン!ありがとチュン!」
同時に世界の漂白化が消えて色と電子データが復活、セッちゃんも無事記憶と意識を取り戻した。
結局、ワルド本人の危機感の無さとセッちゃんへ行った非道な仕打ちが嚙み合った結果、怒り全開で本気を出したゼンカイジャーから最高戦力を畳み掛けられ、本気を出す暇も無くあっと言う間に倒される結末を迎えたのだった。
そして残されたギュウニュウトジルギアは「ハカイザーには負けてられん!」と言いながら出撃して来たクダイテストが取り込み、ダイギュウニュウワルドを誕生させた。
余談だギュウニュウ
- 声を演じる新祐樹氏は、今回がスーパー戦隊シリーズ初出演となる。
- ホルスタインの模様をドットパターンに落とし込み、両腕はウシの乳首がモチーフで、腕にはミルククラウンの模様も描かれている(『機界戦隊ゼンカイジャー公式完全読本』p.115)。
- 2023年6月1日、何と農林水産省に世界牛乳の日を盛り上げるべく、まさかのイメージキャラクターに抜擢された。過去にサモーン・シャケキスタンチンが鮭を広めた時と同じような展開になるのか、は不明だが140文字の世界ではギュウニュウワルドがワードとしても上昇している。
関連タグだギュウニュウ
臨獣バッファロー拳ギュウヤ・幻獣ミノタウロス拳シユウ:獣拳戦隊ゲキレンジャーに登場した怪人で、一作品において牛モチーフが複数使われた前例。但しこちらはそれぞれ専用スーツが作られている。
???(リンク先、重大ネタバレ注意)、ペーパーマリオカラースプラッシュ:世界を白紙化すると言う意味では類似案件。140文字の世界ではやっている事が同じなのでは……と言う意見も散見された。
巽ダイモン:ニチアサで牛乳が好きな人物。第32カイ!のゼンカイ備忘録では本名は伏せられているが、彼の存在が言及されている。
メカステルガン:『電光超人グリッドマン』に登場した色を奪う怪獣。