「こうなったら、一気に海を沸騰させてやろうじゃねぇか!」
データ
出身星:ルビーウ星
特技:超高熱を発生させる
任務:海を沸騰させて地球を蒸発させる
趣味:温泉療養
概要
epic10「ハイドの相棒」に登場する宇宙虐滅軍団ウォースターの1人で惑星のモンス・ドレイクによって招集されたルビーウ星人。
全身を白い装甲で覆われたゾウムシの様ような姿をしており、肩や両腕、両膝にその口吻と思しき意匠が見受けられる。
なんと体内に小型の太陽を持ち、それによって膨大な熱エネルギーを生成、放出することで瞬時に5000℃の高熱を発生させる。
異名通りの能力に加え、灼熱のエネルギーを身にまとい、高速回転する事で自らを炎の竜巻と化して突撃する「スピンクライシス」や、巨大なマグマ火球を無数に繰り出して周囲を殲滅する「コロナクライシス」等の強力な技を持つ。また、この能力は攻撃だけでなく防御にも優れ、ゴセイブラスターの光線を無効化することも可能。
そして自身のこの灼熱の力で数々の惑星の海を干上がらせて来た恐るべき実力者である。
流星のデレプタが天の塔を破壊した時期から既に地球を沸騰させるべく作戦行動を起こしており、その際にハイドとその相棒で同じシーイック族のマジスと交戦し、マジスの命を奪っている。
もっともそれはマジスと相討ちになるという形であって自身も無事では済まず、重傷を負いながらも奇跡的に生き延び、傷を癒した後に任務を再開する形となった。
上記の因縁からハイドにとっては「憎い仇敵」であるのは言うまでも無い。
劇中での活躍
花を手に海辺でマジスを哀悼するハイドの前に姿を現し、復讐心によって冷静な判断が出来なくなったゴセイブルーを返り討ちにする。駆けつけた4人共々ダメージを与えて撤退。
宇宙母艦インデベーダーに帰還後、改めてドレイクから地球沸騰作戦の完遂を命じられると、改めて地球の海を沸騰させるべく再出撃する。
その後、沸騰作戦を再開したクラスニーゴは身体に溜めた熱を放出して、一気に海を沸騰させようとする。
「あったまって来たぞ、良い感じだ…」
だがそこへブルー以外のゴセイジャー4人が駆けつけたために交戦し彼らを蹂躙するが、ハイドが駆けつけたため彼と再対峙することに。普段の冷静さと使命感を取り戻したブルーに圧倒され、そのままゴセイダイナミックを受け敗北する。
ゴセイグレートに両腕の鎌で斬り掛かるも圧倒されたため、「お前ら如きにこの俺がぁっ……このまま 焼き尽くしてやるぜ! 」と体内から放出した熱で焼き尽くそうとするが、召喚されたシーイックブラザーの攻撃に怯んでしまう。更にゴセイグレートがシーイックブラザーと合体したシーイックゴセイグレートに対してなす術も無いままシーイックストライクを受けて爆散した。
余談
モチーフはゾウムシで、名前と出身星の由来はゾウムシの英訳である「ウィーヴィル(weevil)」と映画『クライシス2050』。
後者の映画は膨張した太陽によって地球が危機に陥る内容となっており、彼の灼熱の能力はそこから来ていると思われる。太陽だったら6000℃なのに何故5000℃にしたのだろうか?
「百化繚乱[下之巻]」にて、キャラクターデザインを担当した酉澤安施氏は「『ハイドのライバル』という設定があった為、これまでの怪人よりも格上の準幹部として描き、ゾウムシをモチーフにしたのは『融合炉を守る外壁として甲虫の外骨格がいい』と思った」と語っている。
声を演じた前野氏はスーパー戦隊シリーズへの出演は今作が初。なお、前野氏は同時期に放送された『仮面ライダーOOO』でもカマキリヤミーの声で出演している。
次の出演は10年後の『騎士竜戦隊リュウソウジャー』におけるガンジョージ役。
また、この回ではさかなクンが本人役でゲスト出演している。
関連タグ
ザツリグ:次作の特定の戦隊メンバーの家族や故郷を滅ぼした張本人で、その人にとって因縁深い怪人繋がり。彼が現れた際、普段の冷静さを欠いて復讐に走った点も共通している。
アザルド(ジュウオウジャー):こちらも主人公達とは因縁が元々無かったと思われていた敵組織構成員で後から因縁があると発覚した。こちらは幹部であり、先代の戦士からの因縁。
ゼットン:こちらも体内から超高温の火球を放つ能力を持つがその温度は1兆度と全くの別次元である。
タガヌラー:同じくモチーフの1つがゾウムシで高熱を発する能力を持つ点も共通している。