「フハハハハ!手も足も出ないようだな!このパワーシードがあれば俺は無敵って事だ!」
データ
出身星:ホグンロ星
特技:パワーシードを摂取して様々な効果を引き出す
任務:ゴセイジャーの抹殺と地球の破壊
趣味:物真似
概要
宇宙虐滅軍団ウォースターの1人であり、惑星のモンス・ドレイクが招集したホグンロ星人。青いカミキリムシを思わせる姿をしている。
名前通り「変わり種」の体質を持ち、ホグンロ星系に繁殖する「パワーシード」という特殊な種を食べる事で様々な能力を発現する。
劇中ではゴセイレッドに倒されたデレプタの弔い合戦のために招集される形で登場。彗星のブレドランが改良を加えたパワーシードを摂取する事で、ゴセイジャーの天装術と同様かそれ以上の威力の技を腹部のコアから発現できる程の力を得、その力で弔い合戦に臨んだ。
劇中での活躍
宇宙母艦インデベーダーではモンス・ドレイクに招集されたパワードダークが次の作戦行動に出ようとしていた。
「つまり、そのゴセイジャーって奴らをぶちのめせば良いんだな?」
するとブレドランが「そうだ、これを使ってな」と言って用意していたパワーシードを手渡す。
「ブレドラン、我が憂いを晴らす為、あの忌々しい護星天使を抹殺すると言っていたが…?」
そうブレドランに問い掛けるドレイクに対し、ブレドランは「ハッ! この変わり種のパワードダークがドレイク様の憂い、そしてデレプタの恨み、必ずや晴らす事でしょう」と二つ返事で返した為、ドレイクもこれを了承。流星のデレプタの弔い合戦の為にパワードダークは出撃した。
今までの構成員とは異なり特撮ではお馴染みのいつもの採石場に現れて作業員を襲撃する事でゴセイジャーを誘き出す。
データスによる位置の特定で目論見通り5人が現場に駆け付けると、早速パワーシードを食べて交戦。先制攻撃を繰り出すブルーを皮切りに、次々とゴセイジャー達の技を倍返しで撃ち返して苦戦させる。
上記の台詞を発して勝ち誇るパワードダークだったが、レッドのコンプレッサンダーに対応するパワードシードが用意されていなかったので真似できず、繰り出される雷に因ってダメージを受けてしまう。漸くダメージを与えられた事でその気になった3人はピンクにも同じ攻撃を繰り出す事を勧めるが、彼女が雷が苦手で使えず二の足を踏んでいた隙に何時の間にか撤退していた。
一方、インデベーダーではドレイクがブレドランに対し、「ブレドラン!でかい口を利いてた割には奴のあのザマは何だ?」とパワードダークの失態を糾弾。だがブレドランは動揺する素振りを見せず「ドレイク様!まだ戦いは終わっておりません!」と前置き、「デレプタと私の違い、これからとくとご覧に入れましょう」と返すだけであった。
その後、再び現れたパワードダークに対し、技を使えないランディックとシーイックの3人は肉弾戦に挑む。そして護星天使としての基本に立ち返ったピンクは、初めてコンプレッサンダーの天装術を成功させて落雷を彼に落とす。だがブレドランが開発した銀色の特殊なシードによってパワードダークは既にコンプレッサンダーと同様の落雷攻撃も可能になっていた。
ピンクを圧倒するパワードダークだったが、レッドとピンクが同時に繰り出すコンプレッサンダーに対しても同様に銀色のパワードシードによる電撃で対抗するも押し負けて吹っ飛ばされる。止めを刺そうとするゴセイジャーだったが、そこにブレドランが加勢し彗星弾で5人に大ダメージを与える。
然し、ここで出現した新たなゴセイカードをレッドとピンクが天装すると、ミスティックブラザーが出現。猛スピードでブレドランを吹っ飛ばすと、更に蹴り飛ばしたエッグヘッダーの体当たりを受けたパワードダークは敗北してしまう。
直後にビービ虫に噛み付かれ、「よくもやってくれやがったな!」と叫びながら巨大化するが、同時に巨大化したミスティックブラザーにパワードシードの摂取を阻止されて力を封殺。そこへ更にゴセイグレートはミスティックブラザーと合体した事によってミスティックゴセイグレートとなってしまう。
これに対してパワードシードを摂取して放った電撃で応戦するも通用せず、最期はミスティックストライクを受け「うわっ!何!? 待て!ウオォアァァ~~~~ッ!! 」という断末魔と共に爆散した。
主だった構成員が次々と倒された事を受け、次回ドレイクは遂に虎の子の幹部を招聘する。
余談
モチーフはカミキリムシだが、厳密にはルリボシカミキリと呼ばれる種類。そして名前と出身星の由来はカミキリムシの英訳である「ロングホーン」と映画『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀』。スーパー戦隊シリーズにおいてカミキリムシがモチーフの怪人が登場したのは恐らくこのパワードダークが初。
『百化繚乱[下之巻]』で、キャラクターデザインを担当した酉澤安施氏は「『種を食べる怪人』という事で本来は豆を食べるゾウムシをモチーフに選んだが、既出(5000℃のクラスニーゴ)のため『齧る』という事でルリボシカミキリをモチーフにした」と語っている。
マズアータの騒音作戦の裏にはスカイック族が騒音に弱い事を突いて来たブレドランの入れ知恵があったが、今回パワードダークが摂取した銀色のパワーシードもブレドランが開発した物で天装術=ゴセイパワーに対抗出来る効能があった事を考えると、これも終盤になって明かされる彼の正体の伏線の1つだったと言える。
声を演じた松本氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となった。続く2年後の『特命戦隊ゴーバスターズ』でもダンガンロイドの声を担当する事となる。
関連タグ
カミキリインベス:こちらもモチーフが同じ
5000℃のクラスニーゴ:豆を食べるゾウムシがモチーフ。ハイドとウォースターの因縁のエピソードが無かったらパワードダークはクラスニーゴに酷似したデザインになっていたのかも知れない。
ジョーカーアンデッド、リブラ・ゾディアーツ:どちらもカミキリムシがモチーフのライダー怪人。前者は6年前、後者は2年後に登場した。