概要
青森県出身。
東北工業大学を卒業後、印刷会社に就職。
その後日本テレネットに入社し、ゲーム業界入りした。
同社ではPCゲームのキャラクターデザイン、パッケージイラストなどを担当。
活躍の場をサミーに移してからは、AM事業部のマーケティング課長を務め、その際に企画したSFC用怪獣シミュレーションゲームのために大映に赴きガメラの版権を得ようとしたことが平成ガメラが製作されるきっかけの一つになったと言われている。(ゲームは『ガメラ ギャオス撃滅作戦』として発売)
1996年に退社しフリーとなり今までの経験を元にゲーム企画、イラストレーター、キャラクターデザイン、CMなどの映像作品の演出を行う。
酉澤が演出した玩具CMのミニチュア撮影を通し美術監督・大澤哲三と知り合い、その縁から『モスラ3 キングギドラ来襲』のデザインに参加した。
以降怪獣デザインの第一人者として特撮関連のデザインや美術を多く手がけるようになる。
なおゴジラシリーズの内1990年代後半から2000年代前半にかけて作られたミレニアムシリーズ、ウルトラシリーズ、スーパー戦隊シリーズ、仮面ライダーシリーズ、牙狼シリーズと、日本特撮の誇るほとんどのメジャーシリーズに参加している。
代表作
特撮
得意分野である怪獣デザインのみならず、美術デザイン、絵コンテなどでも関わっている。
- ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET(怪獣デザイン)
- ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス THE FINAL BATTLE(怪獣デザイン)
- ULTRAMAN(ビースト・ザ・ワン)
- ウルトラQ darkfantasy
- ウルトラマンネクサス(スペースビースト)
※あまりグロテスクな怪獣は登場させないという、今までのシリーズの不文律に反したデザインを展開。ストーリー上の設定を元に完走した。
- ウルトラマンマックス(怪獣デザイン)
- ウルトラマンメビウス(怪獣デザイン)
- アンデレスホリゾント(怪獣デザイン)
- 怪奇大作戦セカンドファイル
- ULTRASEVENX(ULTRASEVENX/宇宙船デザイン)
- ウルトラギャラクシー大怪獣バトル
- ウルトラファイトオーブ(レイバトス)
※ベースデザインは板野一郎氏。元は2000年代に製作中止になった某作品用にデザインされたもの。
怪獣デザインの経験から、怪物感を出すため獣脚をしているものが多い。芸人を含めた多くの声優達によって個性的な性格で演じられ人気を博した。
本作では宇宙虐滅軍団ウォースター・地球犠獄集団幽魔獣・機械禦鏖帝国マトリンティス・地球救星計画と4つの組織が登場した。
それぞれの組織ごとに特徴的なデザインが試まれ、モチーフとして虫など無脊椎動物で別のものを見立てるという複雑なデザインがなされている。
- 仮面ライダー鎧武(小道具、劇中画)
- 仮面ライダービルド(スカイウォール等美術設定)
- 仮面ライダーセイバー(メギド(仮面ライダーセイバー))
- 仮面ライダーリバイス(ヘルギフテリアン)
- 牙狼〈GARO〉~MAKAISENKI
- 牙狼〈GARO〉 ~蒼哭ノ魔竜~
- 牙狼〈GARO〉~闇を照らす者~
- 牙狼〈GARO〉-魔戒ノ花-
- 牙狼〈GARO〉-GOLDSTORM翔-
- 牙狼〈GARO〉 神ノ牙-KAMINOKIBA-
- 絶狼〈ZERO〉 -BLACK BLOOD-
- 絶狼〈ZERO〉 -DRAGONBLOOD-
映画
- 電人ザボーガー(シグマ城)
- バンクーバーの朝日(画コンテ)
- BLEACH実写版(画コンテ)
- アンダードッグ(画コンテ)
- 約束のネバーランド実写版(画コンテ)
- ザ・ファブル 殺さない殺し屋(ストーリーボード、画コンテ)
- CUBE 一度入ったら、最後(画コンテ)
- 大怪獣のあとしまつ(画コンテ)
アニメ
- SSSS.DYNAZENON(怪獣デザイン)
作品集
- 酉澤安施画集 東宝怪獣大進撃!
- 百化繚乱 [下之巻] 戦隊怪人デザイン大鑑(担当デザイン画およびコメント)
関連タグ
キャラクターデザイン イラストレーター ゲームクリエイター ディレクター