概要
ウルトラマンコスモスの劇場版第二弾。2002年8月3日公開。
テレビシリーズの2年後の世界を描く。
当初はテレビシリーズが2002年6月での終了を予定し、今作はその後日談、完結編として製作されていたが、シリーズの延長(同年9月まで放送)を受けテレビシリーズ完結前の公開となった。
円谷プロ作品としては久しぶりに海外ロケが慣行されており、サイパン島での大掛かりなロケが行われた。
アメリカの同時多発テロ発生や主演俳優誤認逮捕事件を受けて公開が危ぶまれていたものの、破壊に屈しない勇気をテーマにしている事と、冤罪が発覚したことで予定通りに公開された。
テレビシリーズでは登場しなかったもう一人のウルトラマンウルトラマンジャスティスが初登場する。
ムサシ13歳少年編
公開前に発生した主演俳優誤認逮捕を受け、急遽代替として制作された別バージョン。
ムサシの少年時代視点で再構成したもので、公開時間は15分短い。
こちらは前作『THE_FIRST_CONTACT』の2年後、テレビシリーズの6年前の物語となる。
結果としてコスモスの放送が再開したことで映画公開が可能になった為に行き場を失っていたが、同作公開から一か月後に一部都市で公開。さらにDVDも発売されている。
あらすじ
カオスヘッダーとの戦いから2年後、EYESを離れたムサシは夢だった宇宙飛行士となり、遊星ジュランへ向かっていた。
しかし緑豊かなジュランは赤い砂に覆われた死の星と化し、守護獣パラスタンも死んでいた。そこへ謎の怪獣スコーピスと、それと戦うウルトラマンコスモスが出現。ムサシは再開したコスモスに救われ、無事地球に帰還した。
地球帰還後、ムサシは幼馴染のツトムの結婚式に出席するためにサイパンへ向かう。そこでムサシは海で人魚を目撃する。
翌日、友人のマリに誘われダイビングをしていたムサシは巨大なエイのような怪獣と遭遇。窮地に陥ったが、人魚に助けられる。しかしマリは行方不明になってしまった。
地上に帰還したムサシを待っていたのは、SRCの元メンバーで、現在は海に暮らす怪獣保護組織「TEAM SEA」隊長となったキドだった。
SEAに入隊したムサシ。だが怪獣スコーピスがサイパン島に襲来し、戦闘になってしまう。
窮地に陥ったムサシの前に謎の少女が現れ……
TEAM_SEA
SRCオリジナルセブンの一人たるキドが隊長を務める海洋に住む怪獣の調査と保護を専門としたチーム。いわば海版のTEAM_EYES。北マリアナ諸島ロタ島に本部を構える。基地内はバーチャル会議室やマリンダイバーの格納庫など最先端の設備が整っている。
チームメンバーは海をイメージした半袖のスーツを着用しており、平事は青いキャップを被っている。
勘のいい人ならお気付きであろうが、チームメンバーを演じた人達は全員過去作で防衛チーム役だったりする。
武装はEYESと同じラウンダーショット。
メンバーリスト
- キド隊長
SRCオリジナルセブンの一人でムサシの知己。
自動車設計士にして発明家の面を持ち、改良もお手の物。素朴な人柄故に隊員たちから尊敬されている好人物。
- ヒュウガ隊員
唯一の女性隊員。ライドメカの操縦と射撃に関してはメンバー随一。スーパーGUTSに似た人がいたりする。
- カノウ隊員
物静かな男で、海洋生物学の専門家たるチームの頼れるブレーン。スーパーGUTSに似た人がいたりしなかったり。
- マカベ隊員
データリング担当で、情報収拾を担当。屈強な外見に似合わずコミカルな好人物。臆病なところがあり、呼吸できる場所でも潜水具を手放さない。元チーム・ハーキューリーズだったりはしない。
- 春野ムサシ
我らが主人公。宇宙飛行士として活躍していたが、スコーピス襲来の折に臨時隊員として一時的に加入した。
- アカギ審議官
SRCの審議官で、冷静に物事を考えられる秀才。『プロジェクト・ブルー』(セブンのオマージュ)責任者としてEYESとSEAを指揮した。GUTSの隊長に似ている。
メカニック
- トロイAS
全長 | 30m |
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全幅 | 約25m |
最高速度 | マッハ6 |
定員 | 3名 |
SRC時代のトロイAを改良し、紫色にリペイントした機体。トロイA時代にあったスピーカーやグローブは冷凍弾とレーザー砲が装備されている。
- トロイBS
全長 | 11m |
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全幅 | 約10.4m |
最高速度 | マッハ4 |
定員 | 3名 |
トロイBを強化した機体。レーザー砲を備える。
また、トロイASと合体することもできるが劇中では披露しなかった。
- マリンダイバー
全長 | 22m |
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全幅 | 約16m |
最高速度 | 時速680km(水上)/320ノット(水中) |
定員 | 5名 |
EYESのシーダイバーの同形機を改良した機体で、深度2万5000mの深さまで潜れるようになった。
余談
- 予告編では、「ムサシ最後の決戦!」というキャッチコピーが使われていたが、翌年に『ウルトラマンコスモスvsウルトラマンジャスティス』が公開されたため、ファンからは「Why?なぜだろう…(終わったはずなのに)」とツッコまれている。
関連タグ
劇場版ウルトラマン ウルトラマンコスモス ウルトラマンジャスティス
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