THE_FIRST_CONTACT
むさしとこすもすのさいしょのであい
『ウルトラマンコスモスTHE FIRST CONTACT』とは、2001年7月20日に公開された特撮映画。
21世紀に入って初めて制作されたウルトラシリーズ劇場版で、テレビシリーズ『ウルトラマンコスモス』の8年前を描く。そのため一部登場人物はテレビシリーズにも登場している。
当初は2001年3月に公開される予定だったが、諸事情で公開が遅れた事により、時系列と公開順が逆になってしまった。
今作にはバルタン星人が敵として登場しており、監督も初代ウルトラマンのバルタン星人登場回を担当した飯島敏宏が担当している。ストーリーもまた飯島が千束北男名義で執筆していた未制作脚本の内容をより濃く反映したものとなっている。『コスモス』で昭和作品の怪獣が登場したのは本作のみ。
バトルシーンにはCGが多用されウルトラマンは飛べるという面をかなり押し出しており、コスモスが投げ技を普通ならばあり得ない動きで無効化する、コスモスが「ウルトラマンマックスTV本編並」と評されるほどのとんでもない強さを発揮している事、コロナモードがラストにブレージング・ウェーブでやらかした出来事の内容等が有名である。
ある週末の夕暮れ。小学生の春野ムサシは天体観測のため、友人のマリ、ツトム、ショージと共に森林公園に集まっていた。
だが嵐に見舞われた事でマリ達は帰ってしまい、ムサシは一人公園に残った。
嵐が明けた翌朝、ムサシは森の中で光り輝く巨人と出逢う。それこそ、ムサシがいつの日にか会えると信じていた光の巨人ウルトラマンコスモスだった。
ムサシの協力で再び立ち上がったコスモスは、真の勇者にだけ与えられる不思議な石「輝石」を与え、去っていった。
ムサシはそのことをクラスのみんなに話したが、誰も信じてもらえなかった。そんな矢先、遺跡公園の山が爆発し、中から怪獣呑龍が出現。その体の中から宇宙忍者バルタン星人が現れる。
『Scientific_Research_circle』の略。世界レベルの技術を有する水無月工業研究所(通称:MITI)が母体となった科学的調査や研究を目的に設立した国際団体で、ロゴは地球儀を某ネズミ状に配置したデザイン。
真の目的は地球の謎を解明、怪獣や宇宙人との共存を試みる事にある。本部は当初、上記のMITIに存在していたが、バルタン星人事件を初めとした様々な出来事が切っ掛けで日本の人工島に本部を移転し、TEAM_EYESやTEAM_SEAの母体となり、国連承認のもと各国に支部が建設される程の組織に成長し、宇宙開発も手掛けるように。
また、防衛軍とは異なり、初期メンバーである『SRCオリジナルセブン』の構成員の表の姿が一般市民である為か、非常に開放的で市民との距離も近い組織である。
また、2014年には本格的に宇宙開発が進んでいるようであり、『ウルトラマンサーガ』の頃には遊星ジュランに人や怪獣が共に暮らせる環境が作られるようになった。
『コスモス』本編ではSRC全女性隊員に振られた「伝説のオッサン」の異名を取るカワヤ・ノボル医師やヒウラキャップの元恋人である物理学の権威サワグチ・ヤスエ博士が所属している。
メカニック
全長 | 30m |
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全高 | 約10m |
全幅 | 約25m |
最高速度 | マッハ3 |
定員 | 6名 |
トロイAとトロイBの二機で構成された万能機。
防御に特化した作りになっており、攻撃用の武装はあまり持たない。
- トロイA
全長 | 30m |
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全高 | 約10m |
全幅 | 約25m |
最高速度 | マッハ4 |
定員 | 3名 |
トロイトータルから分離したVTOL機で、3機のジェットエンジンとローターを備える。
物体を吊り上げるためのロープや、拡声器「ドデカピーカー」やキャッチャーアーム「ドデカローブ」、冷凍ガスの噴射口を備えた万能クレーンアームを2つ備えている。また、ドデカローブは対象の捕獲だけでなく、怪獣を物理的に殴る事も可能である。
- トロイB
全長 | 11m |
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全高 | 約3.7m |
全幅 | 約10.4m |
最高速度 | マッハ2.5 |
定員 | 3名 |
2009年のSRCが母体となった組織で運用されるコアモジュールのプロトタイプ。
小回りが利き、主に調査目的で運用される。
物体を吊り上げるためのロープや、拡声器「デカピーカー」やキャッチャーアーム「デカローブ」、ガスの噴射口を備えた万能クレーンアームを備えている。また、デカローブは対象の捕獲だけでなく、怪獣を物理的に殴る事も可能である。
- ラウンダーグリップ
通信機能やマイクロカメラを備えた万能操縦桿。
SRC基地に入る為の認証キーとしても働く。
- SRCヘルメット
SRC隊員専用ヘルメット。
隊長は黄色、隊員は赤色のラインが入ったものを着用している。
- バーナード
全長 | 4.5m |
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全幅 | 1.8m |
全高 | 1.45m |
時速380kmを誇る4人乗りのSRC公用車。
恐らくEYESのシェパードの原型になった車両だと思われる。
- 木本研作(演:藤村俊二)
科学者サークルMITIの創設者でSRCの顧問とメカニックを担当する老人。普段は壊れたおもちゃを修理するおもちゃ病院を営んでおり、兵器ではないSRCのメカや装備もおもちゃと評する穏やかな性格。
- ワタナベ・キョウコ(演:中山エミリ)
SRCのコンピューター類担当。普段はムサシの通う小学校の音楽担当教師をしており、その際は眼鏡をかけている。クラスの誰もがムサシの言葉を信じない中、彼女はムサシを支持しており、ムサシをSRCに案内した。
- ライデン(演:舞の海)
力自慢の男性隊員。本名はカオルで普段はパティシエをしている。
あだ名は江戸時代の力士に由来している。
- キド(演:風見しんご)
SRCのメカニックでトロイの操縦も行うムードメーカー。普段は自動車研究所に勤める。
劇場版第二作ではTEAMSEAの隊長となる。
- イチノセ(演:松本智代美)
アカツキ隊長の秘書的な役割を担う。
格闘技も得意で、トロイの操縦にも一役買っている。
- サカグチ(演:蒲地宏)
主にメカニックでのサポートを行う隊員だが、天文学にも精通しており、バルタン星人の「宇宙語」の解析に尽力している。
- アカツキ・ノボル(演:川野太郎)
SRCの隊長。元統合防衛軍隊員で、シゲムラとは同期。
ちなみに防衛軍回線のパスワードは「ゴロ寝のパパ」というお茶目な一面もある。
アカツキ役を演じた川野は『ウルトラマンブレーザー』でも源川稔役を演じている。
- シゲムラ参謀(演:渡辺いっけい)
統合防衛軍内防衛組織「シャークス」の隊長。アカツキと同期だが、考えの違いから対立する。
嫌味な性格で当初はコスモスとバルタン星人の事も懐疑的だったが、その出現が確認されると彼らを「E.T.」と呼び強硬的な手段での排除を実行する。コスモスと出逢ったというムサシを現実的な視点から疑って狼少年呼ばわりし、ムサシを庇った父親の勇次郎まで異常者扱いする。
呑龍やバルタン星人を攻撃してSRCの作戦を悉く台無しにし、バルタン星人が倒れた後はコスモスをも攻撃しようとしたが、勇次郎と取っ組み合いになった末関節技をかけられ「恥を知れ」と罵倒された。
- 副官
シゲムラの部下でシャークスの行動隊長。
取っ組み合いになった勇次郎を止めようとしたが、金的を喰らい悶絶した。
- シャークス隊員
赤いベレー帽と灰色のスーツを着用し、マシンガンを持っている。
輝石の取り合いでは子供たちに翻弄されるなどコミカルな面が目立った。
タブリス:SRC発足の切っ掛けになった怪獣。
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