データ
概要
地球にやってきたウルトラマンコスモスが最初に戦った敵にして、コスモスが地球に来るきっかけとなった宇宙人。
故郷のバルタン星を失い流浪の民となっていたが、前世紀に世界各国が発信した宇宙へのコンタクトを地球からの招待だと誤解し、バルタンの子供たちであるチャイルドバルタン達の未来のために地球への移住を決意。バルタン星の一部分を切り取って中に居住できるように改造し、内部に無数の刃状の罠「クロートラップ」を仕掛けた「廃月」という宇宙船で地球に飛来する。
武器として冷凍効果を持つ破壊光線「ドライクロー光線」と擬固効果を持つ「エクスプラウド」。ハサミからは様々な光線を発射し、口吻からは毒ガスを放つ。下半身の鰭を展開させて翼の様に開き、足の形を変形させて空を飛び、分身の術や脱皮等様々な能力を持つ。音楽を聴くと眠ってしまうという習性がある。
一体のバルタン星人がコスモスと空中戦を展開し、共に地球に落下。その後遺跡公園に眠る怪獣呑龍を目覚めさせ、呑龍がシャークスの攻撃を受けて倒れると内部から飛び出しシャークスの戦闘機を破壊し、廃月に帰還。全世界のテレビ放送をジャックし地球への移住を宣言。
攻撃にやってきたシャークスの戦闘機隊をクロートラップで壊滅させると都市上空に飛来。SRCに先導された街の人々や春野ムサシの同級生たちが歌うシューベルトの子守歌を聞いて眠り地上に落下するが、再びシャークスが攻撃してきたことで再び目を覚まして怒り狂い、目的を地球への移住から地球の占領に変更して暴れ回り、コスモスと激突する。
そして戦闘中にネオバルタンに進化しコスモスを苦しめるが、ネオバルタンが自害すると元の姿へと戻り、亡骸はチャイルドバルタン達によって廃月へと運ばれていった。
TVシリーズ第26話では狩野良一が息子の正太の為にわざわざバルタン星人ベーシカルバージョンのハサミとお面を作ってヒーローごっこに興じる場面があり、『新世紀ウルトラマン伝説』でも布川敏和演じるパパがバルタン星人ベーシカルバージョンに成り切っていた。ちなみに、どちらも息子役を演じたのはくぼかんじ氏である。
雑誌「てれコロコミック」で連載された映画の前日談となる漫画版では、宇宙のどこかの惑星を襲撃してたところをコスモスと激突。その惑星で発生した皆既日食の影響でエネルギーが消耗したコスモスを苦戦させたが、コロナモードに変身したコスモスに吹き飛ばされて倒された。
だが死の間際に本隊が地球に向かっていることを教え、映画の冒頭へと続くこととなる。
この漫画版では頭の形状がよりクワガタムシに近くなっている。
大怪獣バトルシリーズ
EX第1弾から参戦。スピードの値が高く設定されており、ドライクロー光線などの氷属性の必殺技が得意なのでEXゼットン戦では有効な怪獣の一体となっている。
wiiで発売されたウルトラコロシアムではバトルナイザーを狙う宇宙人の一体として登場。スピードに絶対の自信を持っていたが、主人公に敗れて意気消沈していた。
ライブステージ
『ウルトラマンフェスティバル2001』のメインキャラとしてコスモスと共に参戦。
劇場版のパラレル的な前日譚となっており、『環境の荒廃により滅びへの道を辿っている人間を駆逐する』と言う名目で地球侵略を開始した。
ティグリスとの戦いで体力が減っていたダイナをドライクロー光線で倒した他、初代ウルトラマンとも対決では八つ裂き光輪をモロに浴びてもピンピンしているなど強敵になっている。
チャイルドバルタンに地球人との共存を提案されるが、カオスヘッダーに取り憑かれてネオバルタンに変異してしまう。コロナモードのブレージングウェーブを浴びて元の姿に戻るが、地球侵略を諦めておらず、地球へ向かった。
余談
M78スペースのバルタンと異なり、コスモスペースのバルタンは過激派であるこの個体を除いて地球人との共存を望んでいた。また、初登場時から「愛」や「哀しみ」といった感情が明確に描写されている点も大きな差異と言える。
また、CVを担当した郷里氏は次作『THE_BLUE_PLANET』にてサンドロスのCVを担当した。