操り怪獣
あやつりかいじゅう
迷い込んだ夕暮れの町、子供達の歌声、夢か現実か
不思議な黒い男が語りかける
操る者、そして操られる者
次回、ウルトラマンコスモス『操り怪獣』
戦いの果てに君は、何かを感じる
ポイントYT7の地底から、以前EYESが対処した地底怪獣テールダスが出現した。しかしそのテールダスはサイボーグに改造されており、特殊な電波で操られていた。
現場の近くにいたムサシとフブキは麻酔弾で動きを止めようとするが、テールダスは突如泡を吹いて倒れ絶命してしまった。
カワヤ医師が遺体を解析した結果、テールダスの死因は無理な改造手術による体の拒絶反応だった。怪獣への非道な扱いに憤りを隠せないムサシ。
その夜ムサシは夢の中で、ノワール星人と名乗る謎の人物から話がしたいと持ちかけられる。
そして、目を覚ましたムサシは仲間たちからトレジャーベースのムサシの部屋だけに以前アヤノ隊員を眠らせた電波と同一の脳波のような電波が確認されたことを知る。ただの夢ではないと確信したムサシは、ノワール星人に指定された場所に向かった。ヒウラキャップはフブキにムサシの後を追うように告げる。
謎の黒ずくめの男に呼び出されたムサシはいつの間にやら昭和の時代を漂わせる一角に迷い込む。そこで黒ずくめの男にマントで覆われ意識を失ってしまった。
ムサシは古びた銭湯で目を覚ました。そこで黒ずくめの男はノワール星人としての正体を現した。
ノワール星人はムサシに見てほしいものがあるという。それはこれまた以前EYESとコスモスが対処したネルドラントの別個体を改造している様子だった。
以前からインキュラスやラグストーンを使って地球を調査していたというノワール星人。なぜこんなことをするのかとムサシが聞くがノワール星人は逆に「なぜ人間は生きた資源を活用しないのか?」と返す。ノワール星人は、怪獣を捕獲して改造し、活用することでさまざまな文化を築いてきた。しかしそれによってノワール星の怪獣は絶滅してしまい、そのため怪獣のいる星を探して地球にたどり着いたのだ。
ノワール星人はムサシに協力を要請するが、ムサシは当然拒否。すると、ノワール星人はムサシを襲ってきた。そこに、ムサシを追ってやってきたフブキが到着し、ノワール星人は射殺された。しかし死の間際ノワール星人は改造が完了したネルドラント、ネルドラント・メカレーターを地上に出撃させた。
ムサシはネルドラント・メカレーターに麻酔銃を撃ち込むも完全にサイボーグになったネルドラント・メカレーターには通じない。ウルトラマンコスモスに変身したムサシは、ネルドラント・メカレーターを救おうとコロナモード、そしてエクリプスモードにチェンジしコズミューム光線でネルドラント・メカレーターの機械化された部分を破壊するのだった。
意識を取り戻したネルドラントはコスモスに寄り添う。しかし突如絶叫と共に倒れ伏せ、そのまま死んでしまった。テールダスと同じく無理な改造手術によって拒否反応が起こってしまい、体が限界を迎えてしまったのだった。
コスモスはネルドラントの亡骸を抱え、宇宙へと葬り去った。
それを見たヒウラキャップは「コスモスも…神ではない……」と呟くのだった。
しかしノワール星人の野望は、まだ終わったわけではなかった……