概要
第35話「裏切りの信号野郎」に登場する宇宙暴走族ボーゾックの荒くれ者の1体で、肩書は「ボーゾック一のおつかい野郎」。
赤い獅子舞の頭が緑色の唐草模様のガマ口財布から飛び出た様な胴体を持つ。四肢も赤く、手首と足首に金のブレスレットとアンクレットをそれぞれ三重に着けている他、首から提げた赤いガマ口財布と腰に巻いた白いエプロンも特徴の1つ。口癖は「~ボーン」。
その名の通り幹部から買い出しを頼まれてお使いに行く怪人だが、「釣り銭を誤魔化して着服する」何ともセコい性格をしている。只、こうしたセコさこそが彼の能力の要といっても過言ではなく、着服して「懐に入れた釣銭を爆弾に変えて投げつける」というのがそれ。これまでにも相当数の釣銭を誤魔化し着服してきたのは想像に難くないが、考えて見れば釣銭など所詮、買い物の後に残る微々たる予算の余り。着服してもそこまで得したとは言い難いだろう。幹部達が着服されても分からない程頭の悪い連中ばかりで誤魔化しが利いていたのも、彼にとっては幸運だったのは間違い無い(※リッチハイカー教授や15年後の敵幹部は兎も角)。
劇中ではガイナモに頼まれて地球へ焼肉弁当の大盛りを4つ買い出しに来ていたが、何故か悪堕ちして戻って来たシグナルマンとカーレンジャーの争いを目撃し、その上でシグナルマンに加勢。両者の対立を激化させようと目論んだ。
尚、彼はあくまで焼肉弁当のおつかいを頼まれて地球へ来ただけのため、弁当屋の列にこそ割り込んではいたが悪事らしい悪事はぶっちゃけ何もしていない。一連の行動は自身が組織内で軽んじられていたから手柄を立てようとしたのかもしれない。
活躍
空腹のゾンネットのため、焼肉弁当の大盛り4つを買うべく地球へ赴く。
弁当屋に着くと、折しも仲間の昼食を買おうとする恭介も並んでいる弁当屋の自動車での列に割り込む。割り込みを注意する恭介を攻撃する一方で、キチンと清算して弁当を買う律義さを見せた。
買い物を終えて釣り銭の760円から580円を着服しようと目論んでいると、レッドレーサーが現れたために交戦。暴走車に弁当を置き、空腹で力を出せない彼を格闘戦で圧倒する。
2人が戦っているとポリス星に帰ったはずのシグナルマンが参戦し、どう言う訳かレッドに襲い掛かる。仲間であるはずのレッドを攻撃するシグナルマンの様子を目の当たりにしたGGボーンは、街中の公衆電話でガイナモに事情を伝える。
その後、カーレンジャーに襲い掛かるシグナルマンの手助けに乱入し、お釣り攻撃等で5人を圧倒するも、結局はブースターキャノンを叩き込まれて敗北。
直後に芋長の芋羊羹を食べて巨大化すると、VRVロボと巨大戦を展開。
だが相手にはお釣り攻撃がまるで通用せず、格闘戦を挑むも逆にパンチで吹き飛ばされ、何もできないまま止めのビクトリーツイスターを喰らって爆散した。
彼の死後、焼肉弁当を食べ損ねたゾンネットはガイナモの頭部に塩をかけてかじりつくのであった。シグナルマンの加勢などせず、さっさとバリバリアンへ帰還していれば未だ長生き出来ただろうに、余計なことをして出しゃばったのが彼の命取りとなったのは言うまでもない。
余談
GGボーンが登場した回より、暴走皇帝エグゾスが初登場している。
尚、次回のダップの調査によってシグナルマンの悪堕ちの原因が明かされる訳だが、それをボーゾックの仕業と疑う恭介に対してダップは「ボーゾックの作戦にしては偏差値が高過ぎる」とバッサリ切り捨てていた(そもそも犯罪者の天敵である警察の星にして戦力も充実しているであろうポリス星に宇宙最強とは言い難い組織であるボーゾックが足を踏み入れるとは到底考えにくく、恐らくはエグゾスが自身の目的のためにボーゾックを生存させつつあわよくば宇宙警察の機能を奪う意図もあったのだろう)。こいつのように「おつかいも満足にできない馬鹿」の存在は十分過ぎる説得材料だろう。似たり寄ったりな怪人は過去に何体も登場したが、GGボーンは改めてボーゾックが如何に馬鹿の集まりであるかを実感させてくれた怪人と言える。
声を演じた篠田氏は昨年の『超力戦隊オーレンジャー』にてバラジャグチとその人間態、そして劇場版でもジャグチャック役で出演していた。2年後の『星獣戦隊ギンガマン』では雨法師の声を担当している。
関連タグ
激走戦隊カーレンジャー 宇宙暴走族ボーゾック ボーゾックの荒くれ者
ガマグチ法師:『五星戦隊ダイレンジャー』に登場したがま口モチーフの先輩。
カワズガミ、バッグシャドー:後のシリーズに登場するがま口繋がりの後輩達。
カネダマ:『忍者戦隊カクレンジャー』に登場する中の人&硬貨繋がりの戦隊怪人。