概要
「釣り銭」の俗称。
購入時に支払った貨幣の額が代価を上回る場合、その分を少額の貨幣を用いて支払者へ戻す(支払者が受け取る)金銭のことを指し、丁寧語・接頭辞として「お」をつける形で「お釣り」と呼ぶようになった。
「釣り」は「釣り合い」の意味に由来する。物々交換をしていた時代に、多く取りすぎるとあとから超過分に相当するものを相手に返す慣習があり、お互いの損得の「釣り合い」を調整して多く取り過ぎた分を返すことから「釣り」「釣り銭」の表現が使われるようになった。
余談「お釣りなし」
プロ野球にて使われる表現。9回裏あるいは延長戦の裏のイニングにおいて、敵チームから3点を追いかける展開で、ランナー満塁の状態から逆転サヨナラ満塁ホームランを放つことを指す(※4点入り1点差勝利となることから「お釣りなし」)。2001年の大阪近鉄バファローズ・北川博敏の代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームランが有名な例。