「私はどこにもいるしどこにもいない…陽炎ですから……」 (第8話)
データ
体長 | 189cm(異常成虫時/47.1m) |
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重さ | 151kg(異常成虫時/375.9t) |
分布 | シュゴッダム(昼)(第8話)→バグナラク(第50話) |
好物 | ウィスパーボイス(第8話)→狭間の王(第50話) |
観察ポイント | どこにでもいるし、どこにもいないようである。(第8話)→これからもどこにでもいるし、どこにもいないようである。(第50話) |
CV | 関智一 |
スーツアクター | 齊藤謙也 |
概要
地帝国バグナラクがシュゴッダムへ送り込んだ、繊細な体をした虫「カゲロウ」のBNAを備えた怪ジーム。
斜め上に長く突き出た首が第一印象の頭部に、カゲロウの幼虫を模したと思われるモールドの、肩口から手まで覆うカバー状の装甲を付けた両腕を持ち、先端より細い爪が3対6本、指の代わりに伸びている。また背中にはカゲロウの腹部と共に黒くて細長い翅が生えている。
全体的には屈強寄りだが、長い首により華奢なシルエットへも見える矛盾した印象を与える外見にまとまっている。
囁く様なウィスパーボイスで喋るのを好み、掴みどころの無い会話で相手を煙に巻く話し方が特徴。また攻撃時の掛け声に勢いを感じない為、何処かひ弱さも漂わせる(実際重い物を運ぶのが苦手である)。
バグナラクの構成員としては今一つ狂暴さや狂気性を持てていない、というよりも比較的荒事に向かない温和な気質なのに人類絶滅に気炎を燃やす故国の空気に馴染もうとして無理をしている感も漂わせる。
陽炎、すなわちカゲロウのBNAを持つ為か、光の屈折を自在に操作する事で周りの風景に溶け込んで姿を消し、外見を偽装して他人に成り済ます芸当で、どこにもいて、どこにもいないようにのらりくらりと隠密・潜入行動を行える、昆虫界のサプライズキング。
そして最大の特徴が、彼自身が幻であり実体のない幽霊のような存在(他の物体への干渉は可能ではある)であることから、物理攻撃や異常成虫の負荷といった物理的損傷を全く意に介さない、実質的な不老不死である点である。
この能力を買われ、決闘裁判に人々の注目が集まるシュゴッダムへ密かに潜入、ドサクサに紛れギラを誘拐する作戦に従事、決闘裁判を台無しにして奈落に落とそうとする。
この作戦は、まず第一にシュゴッドと意思疎通が可能なギラをバグナラクが求めていたのがあるが、更に以前で「邪悪の王を名乗るギラはバグナラクに与している」と言うデマがシュゴッダム国民に浸透している事から、バグナラク側がギラを連れ去れば上のデマがより信憑性を帯びてギラを立場的により追い詰めバグナラクに屈服させる足掛かりへも成り得る、一石二鳥のメリットがあった(ついでに決闘裁判の立会人を務めるゴッカン及びリタの面子と存在意義に泥を塗る事へも繋がる)。
ただし、決闘裁判の最中でどうやってギラに近付いて連れ去るかの具体的な段取りは組まれておらず、その過程はゲロウジームに丸投げの状態。
そしてゲロウジーム本人も隠密能力・耐久力こそ優れるが、擬態した相手の人となりや性格を把握したり模倣する術は持ち合わせて無いので、擬態元の人物やそれをよく知る第三者が見たら唖然とするレベルの三流以下な演技しか出来ない。
隠れる事を止め、陽炎の様にゆらゆら揺れながらの破壊行動・ユラユラッシュを昆虫最終奥義とするので素の戦闘力はそれなり(口や手からビームも放てる)だが、上記能力での隠密行動が主体の役割となる為、単独での戦闘能力は低い。更に劇中では前述した作戦失敗で後が無くなり、なし崩しのまま直接侵攻役に転向しなければならなかった節もある。
総じて、メリットはあっても不確定要素だらけな博打の作戦に志願、案の定失敗していいとこ無しに失敗した挙句、一方的に故国から生き恥晒し=「半端者」の烙印を押された不遇な怪ジームと言える。
しかし、その性質に着目したジェラミー・ブラシエリに拾われ、彼が目指す“狭間の王”の最初の臣下兼国民として事実上彼のお付きとなった。穏健な性質や不老不死仲間ということもあってジェラミーとの相性は良く、狭間の国バグナラク建国以降は出番は少ないが側近枠として尽力している。
活躍
第8話
ギラとラクレスが決闘裁判で決着をつけようとする中、ヤンマとヒメノ、カグラギはシュゴッドと心を通わせれるギラをラクレスへの対抗策として自陣営に引き込むすべく秘密裏に暗躍、ラクレスに近しいカグラギがゴッドスコーピオンの毒と偽って偽装した麻酔入りの注射を手渡し、決闘の最中に毒殺する様に仕向けさせ、意識を失ったギラを連れ出す計画を立てる。
(カメジムの擬態を解きつつ)「誘拐なら、お任せを…」
その頃、バグナラク側もギラを狙っており、悠長に構えるカメジムを締め上げるデズナラク8世の前にカメジムに化けたゲロウジームが現れ、その変身能力を披露。あたかもカメジムが二人いる様な光景を披露し、その暗躍能力からギラ誘拐任務へと就く。
そして決闘裁判当日。オオクワガタオージャーへと変身したラクレスの猛攻にギラ/クワガタオージャーを追い詰める一方でヒメノ・ヤンマ・カグラギはシュゴッダム兵に変装し潜入。そこでの打ち合わせでカグラギは偽物の麻酔を渡したつもりだったが、間違えて本物の毒を渡してしまった(?)事が判明。
そして戦いが岩山に移った所で…
ヤンマ? 「ギラ~! 助けに来たぞ~! 心の友よ~!」
ラクレス「邪魔をするな!!」
なぜか決闘の場へヤンマが助太刀に参戦。だがラクレスは怯まず、乱入者に注射を刺し毒殺。
この有様に駆け寄ったギラも途中から中継を見ていた民衆も、兵士に変装中のヤンマも驚愕。
ゴローゲ「おいおいおいおい! こいつ……敵を庇ってるぞ!?」
実はラクレスが毒殺したヤンマはゲロウジームが化けた偽物。
毒の苦しみから正体を現すのだが、途中から見ていた大衆には『バグナラクを庇っている人類の裏切り者ギラ』という構図にしか見えず、当然国民からは非難の声が響き隙が出来たギラに対しラクレスは一気に畳みかけ(その裏で乱入しようとしたヤンマとヒメノをタイミング良くサナギム達が襲撃、妨害している)、ギラを崖下に落とした事で決着をつけた。
こうして決闘裁判はラクレスの大勝利となる。
しかしギラは最後の一撃が急所を外れておりヒメノの治療で一命を取り留め生還。他4カ国の王らはこのままギラの死を偽装しラクレスへの対抗策にすべく算段を始める。
決闘後、人間よりも強靭な肉体で解毒を行って息を吹き返したゲロウジームは、作戦失敗で後を無くしなし崩しの異常成虫で巨大化。ユラユラッシュで城壁を壊し始め、シュゴッダムを破壊し尽くそうとする。ラクレスはキングオージャーZEROを呼び出し迎え討とうとするが、突如天から三大守護神の一体・ゴッドホッパーが飛来。ゲロウジームはそのままジャンプして来たゴッドホッパーに押し潰され、一撃で爆散・退場と相成った。
おそらく、これまで登場した怪ジームの中で最も不遇な個体だったと言えよう。カゲロウ故に薄命な顛末であった(あるいはカメジムがデズナラクを宥めるべく立てた、形だけの作戦の犠牲にされたとも取れる)。
第13話
「私はどこにもいるしどこにもいない…ゲロウジーム…! かつてはしくじりましたが、全ては幻…。今度こそ私が……」
しかし、実は生存していた事が判明。自身の能力で無事に逃げ仰せており(映像をよく見ると、大きな土煙が起きただけで、爆発はしていない。)、自らジェラミー・ブラシエリの抹殺を名乗り出るのだが、当のデズナラクからは「誰だ?」と存在を忘れられていただけでなく、成果を残せず生き延びた事から理不尽にも触手で首を絞められ「半端者がっ…! 負けて戻るなら、戦って死ね!!」と罵倒、不名誉の烙印を押されてしまった(もちろんカメジムがその場凌ぎでゲロウジームに面倒を押し付けた事実は棚上げされた)。
「ハッ…、何を逃げているんだ私は…! ジェラミーをデズナラクに差し出すのだっ…!」
立場的に後がなくなったゲロウジームは、彼の呼ばれたンコソパに赴くもその当人がラクレスからの呼び出しで急遽シュゴッダムへ行く事になった為、その事を洩らしながら歩いていたシオカラと偶然出会った所で成り替わる。
その後、コーカサスカブト城の謁見の間でラクレスを座らせようとしたヤンマ特製の大座布団…に見せ掛けた嫌がらせの発明品を苦労しながら運んでいたが、生来の非力さで落とす寸前の所で外での戦闘による揺れでバランスを崩し座布団に倒れ込んでしまう寸前でヤンマからドロップキックを浴びてしまう(しかしその勢いでヤンマが座布団に座ってしまい自滅した)。
ヤンマ「…てんめぇ…」
「すいません…!(※擬態が解けているのに気付く)…はっ、はっはっはっ、はぁ~~~っ!?」
ヤンマ「はははっ、そうかそうか!これは全部、バグナラクの陰謀だったってワケか!なあ!?」
「ひっ…!ち、違います!ちが、違います!違います! でも失礼します!」
ヤンマ「逃げんなコラァ!!」
そしてこのショックで擬態も解けてしまったので、先程の醜態の憂さ晴らしついでで向かって来るヤンマ/トンボオージャーに追い回された挙句市街地の乱戦中に転落。
人間とバグナラクの争いに憤慨した(※切っ掛けは母親の形見をしょうもない嫌がらせの道具に使ったヤンマへの怒り)ジェラミー/スパイダークモノスの乱入に乗じてその場はやり過ごすも結局行動は悉く失敗してしまったので、路地裏で「最後くらい、バグナラクとしてっ…!」と呟きながら何としてもバグナラクの例示を果たすべく再びの異常成虫を行って数体のサナギムと共に巨大化。
しかしスパイダーの駆るゴッドタランチュラとそれの指示で動く三大守護神の連携の前にサナギムは瞬殺、苦し紛れに手からのビームで張った弾幕もゴッドタランチュラは建造物を足場にした跳躍でかわしてしまう。
そして隙を突いてのクモの巣で動きを封じられた所に爪の連撃を浴び、「私はっ、半端者じゃないっ…!!」と自らの不遇を嘆きながら爆散した……かのようにジェラミーによって偽装され、保護される事に。
ジェラミー「どうだった?俺の手品は」
「…なぜ、助けたのです…?」
ジェラミー「半端者同士、気が合うと思ってね」
「はっ、はあっ…。 私は、貴方こそ…チキューの王に相応しいと思う…」
ジェラミー「…安心しな、俺は狭間の王様。 そういう筋書きなのさ」
どうやらバグナラクに顔を見せた際、ゲロウジームが理不尽な扱いを受けていたのも目の当たりにしていたらしく、最初から彼を助け出すと決めていた様子。そして命を救われ、デズナラクや人間とは違って自分を受け入れてくれたジェラミーをゲロウジームは『王』として認め、忠誠を誓うのだった。
第14話
ジェラミーに忠誠を誓い、彼が王になる為の行く宛のない旅に同行する事にしたゲロウジームだったが、その直後ヒメノの搭乗するゴッドカマキリの襲撃を受け、イシャバーナに墜落させられてしまう。
そして、前回にゴッドタランチュラが連れていたシュゴッドの中にいたガーディアンシケイダーの姿を見て、ジェラミーが15年前の『神の怒り』を引き起こし、両親を殺害した黒幕だと決めつけ怒りに荒ぶるヒメノ/カマキリオージャーがスパイダークモノスとの決闘の末に変身解除に追い込み、そのまま執刀という名の断罪を決行しようとすると、セバスチャンが止めに入る。
ヒメノ「止めないで! ただのわがままじゃないから!」
セバスチャン「だからこそなりません!」
「なりませ~ん!! 絶対なりませ~ん!!」
他2人「「…え?」」
すると本人に続けて、ゲロウジームが化けたもう1人のセバスが出現。
周囲が呆気にとられている隙に、カマキリオージャーを後ろから拘束し、ジェラミーが逃走するチャンスを作った。
「ホッ…上手くいった…」
散々周囲から役立たずと言われて来た彼が、初めて『主』に貢献できた瞬間であった。
第17話
ジェラミーの任で透明化能力を利用し、バグナラクでの偵察任務を遂行。
そこで、かつて地下世界の覇権争いでデズナラク8世を勝利へと導いたバグナラクの伝説の英雄・ダイゴーグを、ラクレスから提供されたシュゴッダムの技術を使って蘇生させようとしている事を知ってしまい、そのことを急いでジェラミーに伝えた。
第24話
サナギムに化けて引き続きバグナラクの動向を調べていた所、デズナラク8世が自らチキューを破壊する「チキュー破壊計画」を知り、「ヤバイよヤバイよ〜、ヤバイよ〜…!」と言いながら撤退して、それをジェラミーに伝えた。
また戦闘にも参加し、ジェラミーのサポートに徹するがデズナラクに蹴散らされてしまう。
ジェラミーに退避するよう勧められるも「いいえ。ここで逃げれば、世界が終わってしまう…」と自分なりの覚悟を見せた。
第25話
ジェラミーの説得も虚しくチキューの地下深くへと飛び込み、異常成虫を果たしたデズナラク8世によってチキュー滅亡のカウントダウンが始まった。
滅亡を阻止すべくデズナラクを地上を引っ張り出す為、王様戦隊がゴッドキングオージャーに必要なパイロットを探そうと行動に移す。
「私はどこにもいるし、どこにもいない陽炎……。そして人間共は、どこにもいるべきではないのです……!」
すると突如サナギム達を引き連れシュゴッダムの市街地へ出現。ジェラミーに反旗を翻して暴れ回ろうとし、部下の不始末をする為にジェラミー/スパイダークモノスと交戦。
のらりくらりと姿を消し、擬態能力でスパイダークモノスへの姿へ化け、「言う事成すことどっちつかずの、まるで幻。揺らぐ陽炎。手に取るように分かります…」とジェラミーの内面を弄る言葉を発するも自分の思い通りにいかない現実に打ちひしがれるジェラミーに一撃を叩き込まれて敗北。
「やはり、わかっていませんね……あなたに足りないのは覚悟です! 優しさと綺麗事だけで何ができますか! 王にならんとするならば、傷つけ血に汚れ、命を背負うご覚悟を!」
実はこの騒動はゲロウジームの自作自演であり、ジェラミーに王としての覚悟を決めさせるため、敢えて憎まれ役になって諭す為だった。
ゲロウジームの目的を知り、デズナラクを討伐してバグナラクの王になると誓ったジェラミーの前に跪き、改めて忠誠を誓った。
そんな滅私の献身さにシュゴッド達に選ばれ、ゴッドキングオージャーのガーディアンピードのパイロットとして参戦。キングオージャーと本格的に共闘する。
第26話
イシャバーナにて、シュゴッドソウルを食べて巨大化したバグナラクの代償が『死』である事を明かした。
この事実により、ゲロウジーム自身もかつての巨大化時に既に死んでいた、という事になるのだが……?(余談参照)
第27話
バグナラクと人間の戦いから2年後、狭間の国バグナラクの王となったジェラミーと共に平和な日々を過ごしていた時、突如として、キングオージャーが倒したはずのカメジムことカメジム・ウンカ、そして彼が本来所属している宇蟲五道化より襲撃を受けてしまい、自国を滅亡させられてしまう。
「どうか、どうかお助け下さい!王様! バグナラクは滅ぼされました……「宇宙の王」を名乗る何者かに…!チキューの危機です!」
強大な敵の出現にオージャカリバーを携えてゴッカンへと来訪。過去の2年の間に重罪を犯して投獄されたヤンマ達に助けを乞い、新たな敵・宇蟲王の存在を伝えた。
第29話
ジェラミーと共に自ら悪役となり、みんなの前から去る。この回での登場から暫くの間登場しなくなるが、おそらくはバグナラク側に残って混乱を抑えつつ、後述の来るべき日に備えて準備していたのではないかと思われる。
第46話
「はい…幻ですから……ジェラミーのように長く生きるのは、どんな気持ちなんです…?」
第29話から数えて17話ぶりと凄く久しぶりの登場。
生き残ったサナギム達と共に、バグナラク本国で死者を弔う墓作りに従事していた。ちなみにこの回は不老不死が話のテーマになっており、彼が実質的な不老不死であることをジェラミーにも言及されている。
第47話
グローディによって仕組まれた神の怒りが発生。一同は用意された「対『神の怒り』避難計画」に対応すべくバグナラクを緊急避難施設として開放。サナギム達とバグナラクへ案内して「仲間の死を悼む」「助け、手を取り合う」という価値観が与えられたことが成果を出した。
第48話
本気を出したダクデドの襲撃に発令された避難計画ゼロにバグナラクの側近として向かわされていたが、シオカラらと共に持たされていたのが王の証であると判明。
自分が持たされていたジェラミーの王の証=ヴェノミックスシューターに動揺していると、いじった拍子に王様戦隊があらかじめシューターに仕込んでいた立体映像が再生される。
「次の星へ逃げ延びて生き、いつかダグデドに打ち勝って欲しい」という王様戦隊の真意を知り···
ゲロウジームの決意(第49話)
王様戦隊を見捨てることを良しとしないラクレスを筆頭として他の面々同様「反逆者」となることを決意、シュゴッダムに取って返して参戦。
当初は姿を見せなかったが、大乱戦の中でジェラミーを不意打ちしようとしたカメジムの上空からボディプレスをかまして降り立つというダイナミックな登場を見せる。
ジェラミー「優しいお前さんが、無理をするな!」
「優しさが強さに変わると、あなたに教わりましたから…」
そう言うとネフィラに蹴り飛ばされたコピーグローディを無造作に叩き落とし、返す刀でデズナラクが投げ捨てたカメジムを新たに会得した昆虫最終奥義・バグナラッシュクローで吹き飛ばして瓦礫に叩きつけ脱落させるポテンシャルを見せつけた。
登場時こそ戦闘力の低さが目立ったゲロウジームだが、ここに来て旧バグナラク出身の怪ジーム、そして優しさを強さに変えた底力を見せることになった。
ディレクターズカット版ではバグナラッシュクローのあとに名乗りの口上として「お前の刃は空を切り私の刃は空を切り裂くすなわち無敵!」が追加されている。
なおアフレコの現場ではスタッフは笑いをこらえるのに必死だったとか……
余談
- カゲロウモチーフの特撮怪人は珍しく、仮面ライダーシリーズにて『仮面ライダーカブト』のシシーラワームがいるくらいで戦隊怪人としては初。
- 声を演じた関氏はスーパー戦隊シリーズ常連であり、一昨年にも『機界戦隊ゼンカイジャー』にてスーパー悪者ワルドないしファイナルワルドを演じていたほか、追加戦士であるツーカイザーの変身アイテム・ギアダリンガーの音声も担当している(何の因果か、追加戦士に縁のある役が続くこととなった)。好物の「ウィスパーボイス」は、関氏の演じているウィスパーとかけていると思われる。なお、『王様戦隊キングオージャー』制作発表会見内で、出演も決定していないのに「出演します」と豪語しており、それが叶った形となった。
- ヤンマ擬態時には「心の友よ~!」というキャラが違うだろと突っ込みたくなる中の人ネタも披露した(余談だが本来の発言者の中の人もスーパー戦隊シリーズに複数出演経験がある)。実際、中の人はジャイアン役に決まりかけており「自分はジャイアンになると思っていた」と独白している。日テレ版ドラえもんでは肝付兼太氏がジャイアンを演じていたので合格してもあながち間違いではなかった。木村昴氏も八代駿氏が演じたスネ夫に近い声を出せる。
- なお、関氏はキングオージャー放送直後の「新世界メタバースTV!!」にてMCを担当しており、ゲロウジーム登場の放送回にはコラボとしてキングオージャーのキャストがゲスト出演。ギラ役の酒井大成に斬られるというオチもついた。
- 関氏はスーパー戦隊シリーズに限らず、仮面ライダーシリーズにも多数出演しているからか、東映からも「サブスク契約」とまで言われている(無論冗談だが)。
- 上記の通り情報の一部を切り取られた状態で民衆に見られた事で『バグナラクを庇っている人類の裏切り者ギラ』という構図ができてしまったが、この時視聴者の間では『ラクレス王はバグナラクと繋がっているのでは?』という憶測が(繋がりが色々と怪しい事で)飛び交っていた事もあり、「(バグナラクと手を組んだ)ラクレス王に嵌められた!」とショックを受ける視聴者もいた。
- が、実際の所はただの事故であり直接手を組んで行った作戦でもなかった為、『劇中の市民からのギラに対する印象』がほぼそのまま『視聴者からのラクレス王に対しての印象』になるという何とも妙な構図がSNSで散見された。
- その後、生存していた上で自分に不名誉な扱いをしたバグナラクを離れジェラミーに付いて行く選択肢を取った事で、奇しくもギラ同様“名誉を貶められて死んだ事にされた状態から起死回生を図る者”となった。しかもジェラミーが人間とバグナラクの狭間に立つ王を目指す目的と連動して、上述の誤解が嘘から出た実になる可能性も出て来ている。
- 尚、バグナラク陣営以外の主要メンバー(ジェラミー)とまともにコミュニケーションをとった怪ジームは、作中で彼が最初である。
- 光落ちした怪人は数多く居れど、その中で巨大戦力のパイロットに選ばれたのは珍しいケースであり、快挙でもあると思われる。
- 第26話では上記のように異常成虫のリスクが判明したが、上記の通りゲロウジームは実体を持たない存在ゆえに負荷がない(または直接的ダメージにならない)ため、二度にわたって異常成虫を行ったにも拘らず健在のままである。本人曰く、「私はどこにもいるしどこにもいない陽炎…ですから、生きていながら恐らくもう死んでいます。まぁつまり、幻ってことです…」とのこと。
- 視聴者の間では「ミノンガンのスーツはゲロウジームのスーツの改造品ではないか?」という考察が出ており、ミノンガンが封印された次の回である第46話で久しぶりに登場した事からもそれがうかがえる。
関連タグ
ダンジーム:同作の怪人で、巨大戦後に(武装戦力として)寝返った共通点がある。
ヤツデンワニ:20年前の戦隊に登場する似た様な怪人で、いずれも最終的には主人公たちの味方になったキャラクター。
シナモロール:サンリオとのコラボグッズでゲロウジームのコスプレをしている。
五色田介人/桃井陣←ドゥーガ/シオカラ/セバスチャン/モルフォーニャ/クロダ/ゲロウジーム→ブンドリオ・ブンデラス/ビュン・ディーゼル/細武調